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人生を変えた1冊

僕は、それなりに
順風満帆にやってこれたと思っていた。
 
大学は1年浪人して結局滑り止めの私立、
そして入った大学でも、1年留年したりもしたけど、
 
大学に入ることも、
元をただせばいい会社に入るためだった。
 
そして僕は、
自分でも全く働けると思っていなかった、
憧れのような会社で働けるようになった。
 
もうそれだけで、十分だと思った。
 
正直、鼻が高かった。
 
 
働き始めてからも、
 
「もうこのまま、
ずっとこの会社で勤め続けるんだろうな」
 
なんとなくそんなことが
度々頭に浮かんでは消えていた。
 
 
コーチングというものに出会い、
そしてある1冊の本に出会うまでは。

コーチングとの出会い


きっかけは、
大学の部活の、一番仲の良かった後輩が、
 
会社を辞めて、独立に向けて動いている
 
という報告を受けたことだった。
 
 
そのとき、
予期せず彼のコーチングを体験することになったのだ。
 
 
対話しながら、僕は心が喜ぶのが分かった。
 
 
彼は、
僕が好きなことを、
 
否定も判断もせずにただ受け入れてくれ、
 
なぜ僕がそれを好きだと思っているのか、
ということについて
さらに深く掘り下げてくれた。
 
 
僕はずっと、
自分が好きなことについて
人に対して延々語るなどということは、
 
なんか恥ずかしいことのような気がして、
そんなこと、誰も聞いてくれないような気がして、
 
なぜ自分がそれが好きなのか、
掘り下げようなどと考えたこともなかった。
 
 
好きなことについて考えることが、
こんなに楽しいことだとは。
 
 
それまで全く知らなかった領域を発見したような、
とにかくワクワクする経験だった。

何より、彼自身が、自分の夢に向かって迷いなく進もうとしているその姿が、

とても輝いていた。生き生きとしていた。
 
 
けれど、その時は、
それが直接的に

俺は本当はこの人生、どうしたいんだろう?とか
ましてや自分も会社を辞めて独立しようとか、
 
などと考えるきっかけにまではならなかった。

そのくらい、僕の中では会社員として勤め上げるというのが当たり前だった。
 

 
ところが、だ。
 
 
僕は彼が言っていた、
「アドラー心理学」というものが
なぜか少しだけ気になった。
 
もともと知的好奇心はある方なのだ。
 
毎日、同じようなリズムを進めるだけの日々に、
ちょっとした刺激を求めていたのかもしれない。
 
 
その時ちょうど、流行っていた本があった。
僕は何気なく入ったコンビニで、
「アドラー心理学」
という言葉とともに売られているその本を見つけた。
 
「嫌われる勇気」
 
という本だった。
 
 
次に続く…

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