見出し画像

カテゴリ別おすすめ書籍24選

はじめに

最近別部署の企画にマーケティング支援として入っています。
そこでふと、共通言語を部署間で得るには何が有効か?と考えた際に
「その部署が読んでる書籍を自分も読めば共通認識を得られるのでは?」
と思ったわけです。

そこでインサイドセールスチームにいる同僚に、参考にしている書籍や
先輩や上司から勧められた書籍ないですか?と、聞いたところ

「自分で買って読んだのは2冊、先輩から勧められた書籍は特にない。」

えぇ!?そう言わずにはいられませんでした。

元々本を読むタイプでなかったにせよ、
あまりにももったいないことをしていると強く感じました。

もう一度言いましよう、すごくもったいないと。

そんなことがあり突然の使命感が湧いた私は、
独断と偏見で選んだ書籍をその場のノリと勢いで書き始めました。

めちゃくちゃざっくりと書いています。それはもう本当に

ビジネスとは関係ない教養チックなものも紹介しています。
みなさんのおすすめを私も知りたいです。

では早速いきます!

若手向け(4選)

田中 耕比古『仕事の基礎力』(2016) 1,400円(税別)

ちゃんと計画をしなさいとよく言われますが、まさしくそのことが書かれています。
自分流なんてものは捨ててしまえ、まずはお手本どおりにやってみろ。
基本的なことしか書いていないと思われるかもしれません。
しかし振り返ると意外にできていないことも多いです。
たまに読み返しておきたい1冊です。

安宅 和人『イシューからはじめよ』(2010) 1,800円(税別)

昨年話題になった『シン・二ホン』の著者が書いた本です。

この本の冒頭に、こんなことが書いてあります。
悩むと考えるは違う。悩むという行為は無駄である。
・悩むとは答えが「でない」前提で考えるフリをすること
・考えるとは答え「でる」前提で考えを組み立てること

人間関係で悩むのはおおいに結構。それは美徳でもある。
仕事の現場においては「イシュー=仮説」を立てていこう。
そんなことが書いてある本です。

伊藤 羊一『1分で話せ』(2018) 1,400円(税別)

プレゼンや人前で話すときに役立つ本です。
内容は非常にシンプル。「結論・根拠・具体例」で話すことが重要であると。
とにかく読めばわかる、プレゼン前に読み返してたいそんな1冊です。

かんべ・みのり『マンガ とにかくわかりやすいMBA流決算書の読み方』

自社の財務諸表に触れることは上場しているか問わずあると思います。
自社のお財布の状況がわかるようになると、費用対効果を資料で求められたときいくらか足しになります。
また、上場企業の決算資料もわかれば経済がもっと面白い世界に見えます。
あくまでマンガなので、深くまで言及されていないらしいが経理に移動する機会がない限り専門性は必要ないと思います。

橋口 幸生『言葉ダイエット』(2020) 1,500円(税別)

文章書くの苦手、長くなっちゃうって方におすすめ。
ここ最近読んだ物書き系で断トツわかりやすいです。

マーケティング関連(4選)

仕事柄マーケティング系の書籍は色々読みますが、私個人が特に印象に残っている書籍を紹介します。

音部 大輔『なぜ「戦略」で差がつくのか』(2017) 1,800円(税別)

お客さんや代理店などのパートナーとの間ではしばしば認識のズレが発生する。
なぜそれが発生するのか。
それは「解釈の余地」が生まれるからである。

「そもそも戦略ってなんですか?」「戦略と目的の違いってなんですか?」

と結構難しいことが書かれている。
1回読んだだけじゃ全然理解できませんでした。。。

仕事と照らし合わせながら定期的に読み返すことでこの本の凄さがわかるはず。
なお私はまだその領域には届いていません。

西口 一希『顧客起点マーケティング』(2019) 2,000円(税別)

「N = 1」まずは1人の顧客に目を向けよ。そんなことがていねいに書かれた本。大多数の人に向けたアンケートは傾向を捉えることは得意だが、課題を抽出すると一般的な答えばかりになる。
「N = 1」に焦点を当てると課題の本質が見えてくる。そしてそれは多くの人が抱える課題でもある。
私自身、このN = 1の調査を実際に行いたいのがなかなか進まずにいる。

マーケティング本は非常に多くありますが、これは実践しやすいのでおすすめです。

村山 徹 / 三谷 宏治『CRM 顧客はそこにいる』(2001) 2,600円(税別)

CRM(顧客関係管理)はズーーっと大事だと言われつつ、なんとなく軽い意味で捉えられているのではないかと思っています。集客後の話がCRMなんだと思っている人もいるのではないでしょうか。
かなり骨太ですが、ネット上の記事とは比べ物にならないくらいの情報量があります。
CRMについてもっと深く知りたい方におすすめできる1冊です。

ハル・グレガーゼン『問いこそが答えだ』(2020) 2,000円(税別)

質問力みたいなノウハウ系の本ではなく、なぜ問いが重要なのか。人はなぜ問うことをやめてしまうのか。など、さまざまな角度から「問い」について示唆がある1冊。
正直マーケティング系の本ではないのですが、むしろマーケティングに必要な力だと思い紹介しました。

アル・ライズ/ジャック・トラウト『ポジショニング戦略』(2008) 1,800円(税別)

ポジショニングが重要だ!なんてよく聞きます。
そもそもポジショニングとはなんですか?と聞かれたとき答えれる人ってどれくらいいるんだろうか?とたまに思います。

本文から抜粋すると
ポジショニングの基本手法は、
「消費者の頭の中に既にあるイメージを操作し、それを商品に結びつける」というものだ。
誰の頭にもない新奇なイメージをつくりだすことではない。
出典:アル・ライズ/ジャック・トラウト『ポジショニング戦略』(2008) p14

読み終わるとマーケターのバイブルになるのもわかる気がする妙な納得感を得られます。

営業関連(2選)

営業系(インサイドセールス含む)は全然読めてないので色々開拓したいと思っています。マーケティングのことだけ知ってても、営業とのつなぎ目がわからないと対立が発生しかねないので、知識だけでもあって損はないと思っています。

高橋 浩一『無敗営業』(2019) 1,800円(税別)

お客さんと向き合うためには何が必要か?を教えてくれる書籍。
お客さんから本音を引き出し、選ばれるにはどうすればいいかを具体的かつ経験に基づいて書かれています。
経験が乏しいので営業としての共感は少なかったですが、お客さんの立場から見ると確かにそうだなと思えました。

神田 昌典『隠れたキーマンを探せ!』(2018) 2,000円(税別)

データで示されたBtoB営業法について書かれた本です。
顧客を理解せよみたいな話をデータで示しながら解説しているものは少ないのではないでしょうか。
軽くは目を通しておきたいそんな1冊。

カスタマーサポート/サクセス関連(3選)

神田 昌典『おもてなし幻想』(2018) 2,000円(税別)

お客さんは必要なことを満たせればいい。
余計にコストを払ってまで追加機能を求めない。
あぁ、アップセルってこんなにも難しいのかと突き付けられた本です。

フレッド・ライクヘルド『究極の質問』(2006) 2,400円(税別)

顧客ロイヤルティについて書かれた本です。
経営層向けな気もしますが。
カスタマーサポート/サクセスは顧客にもっとも近い存在であると思います。

読み進めながら、こんなことを思いました。以下のことは書籍内で言及されていませんが。
・マーケティングはこんな課題ない?って聞き
・セールスはこんな課題もってるんだ、本当に抱えてる課題ってなに?を聞き
・カスタマーサポートは使ってみて実際どう?ちゃんと課題解決できてる?を聞く。

顧客満足度やNPS調査について詳しく書かれているので参考にはなると思います。割と読みやすいのでおすすめと言える1冊。

渡部 弘毅『心理ロイヤルティマーケティング』(2019) 1,800円(税別)

NPSに代わるNRS(Net Repeater Score)を提唱しています。
NPSはこの商品をだれかに勧めたいですか?を数値化したものです。
NRSはこの商品また使いたいですか?を数値化したものです。

「本当におすすめしたい商品って売り切れて買えなくなるのが嫌だから実際より低い評価をつける。」という

NPSの穴を解消するために考えられたのが、NRSです。
SaaSでいえば、来年も継続して利用したいとおもいますか?みたいな感じ。
この本はページ数が少ないのですぐに読み終わります。

欠点は「ロイヤルティ」という言葉が過剰に出てくるのでうっとおしく感じます。

経営系(3選)

ここに関しては学術よりなので、経営に興味がないとたぶん読むのがつらいと思います。
私は経済学部卒なため、その延長で読んでいます。

入山 章栄『世界標準の経営理論』(2019) 2,900円(税別)

ちょっと話題になった本。理論系の中ではかなり読みやすい部類。
800ページを超えるが、読者のことをよく考えれた本。
どこからでも読めるので、気になるとこだけ読めるのは結構ありがたいです。

田中 洋『ブランド戦略論』(2017) 4,000円(税別)

ブランディングが重要です!なんてよく耳にするが、そんなもの20年前以上前から言われています。
そもそもブランディングってなんぞやと思って手にとった本です。
理論から事例、実践まで書かれている書籍は非常に少ないのではないでしょうか?
ハーバードビジネスレビューを苦痛なく読める人にはすんなり読めると思います。

小山田 育/渡邉 デルーカ 瞳『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』(2019) 1680円(税別)

個人的にはこの書籍の内容に共感していてたまにここに書いてあることを社内向け資料で使います。

人はモノを買うんじゃない、ビジョンを買うのだ。

北極星のようにどこにいても見えるビジョンをつくることが重要である。

言語化がなかなかできないのですが、なんかグッとくる一冊です。

教養系/その他(5選)

ポール・アダムス『ウェブはグループで進化する』(2012) 1,600円(税別)

2012年刊行されたものだが、今を予言しているかのような全く古さを感じない本。
心理学や脳科学の話を交えながらSNSの未来やWebサービスについて述べられている。
読むとびっくりします。かなりおすすめです。

鈴木 博毅『戦略図鑑』(2019) 1,600円(税別)

紀元前に生まれた孫子の兵法から最近のGAFAの戦略までを図解でわかりやすく解説してある本です。
戦略と聞くととっつきにくいイメージがありますが、これはそんなことは一切ないです。
知っておくだけも仕事やプライベートでも役に立つことがあると思います。

松村 圭一郎/中川 理/石井 美保『文化人類学の思考法』(2019) 1800円(税別)

文化人類学に馴染みがある人は少ないと思います。
超簡単に言うと、コミュニケーションって言語や文化によってめっちゃ変わるよね、ていう感じです。

たとえば、日本人とアメリカ人ってなんとなく違うのはわかると思います。
日本語は行間や声のトーンによって意味合いが変わるし、言葉の意味を補足する形容詞いわゆるオノマトペが豊富です。
英語ではそこまでの表現力はありません。(スラングがあるので一概には言えないかも)

「ごめんなさい」なんかはよく比較されますよね。
日本ではいつ、どこで話すかで謝罪なのかへりくだりなのか変わります。

相手の国と自国の文化の差を知ることが円滑なコミュニケーションにつながります。

この書籍ではもっと広い観点で語られています。

ニッチですがおすすめできる1冊です。

リチャード・ホロウェイ『若い読者のための宗教史』(2019) 3,200円(税別)

日本人は宗教に関してめっぽう疎い気がします。

結婚式は教会で行い(キリスト教)、お正月は神社に参拝し(神道)、死ぬときは墓に入る(仏教)。

当たり前すぎて認識していないが、世界から見れば異常かもしれないですね。
世界の歴史は宗教を切っても切り離せません。


中世ヨーロッパ時代、なぜアメリカに移り住んだ人々はイギリスと戦争になった?原因はキリスト教だ。イギリスはカトリック、アメリカはプロテスタントです。
アメリカはカトリックの教えに反発した人々によって成立した国です。


中東戦争もイスラム教内の争いだし、イスラムとキリストが新興する神は一緒なのにずっと争ってきました。


中国はなぜウイグル地区を迫害するのか。これも宗教問題です。中国共産党と仏教が相いれない関係だからです。

この本では3大宗派以外の宗派についても取りあげられています。面白いです。

世界を理解することに絶対に役立つと思います。

ウルリケ・ヘルマン『スミス・マルクス・ケインズ よみがえる危機の処方箋』(2020) 3,600円(税別)

学生時代に、アダム・スミスの国富論。マルクスの資本論、ケインズ経済学なんてことを内容は覚えていなくても1度は聞いたことがあると思います。

資本主義はもう限界だなんて言われています。
危機という形で考え方に誤りがあると証明されているからです。
しかしながら、資本主義はいまだに優勢です。

では、危機を迎える現代において、時の主人公であるスミス・マルクス・ケインズは何を考えていたのか今一度紐解く必要があるだろう。

このようなテーマのもと、この本では3人の人物についてていねいに解説してあります。

経済学は今も進化している。そんな中今どんなことが議論されているのかを知るに役立つと思います。

目次見て、ケインズってドイツの賠償金の額に反対してたことにびっくりしました。

ギュスターヴ・ル・ポン『群衆心理』(1993) 1,020円(税別)

この本の内容が発表されたのは1895年です。
今を基準にすると125年前の内容です。
1895年といえば、日本の歴史だと日清講和条約(下関条約)を結んだ年ですね。

群衆心理とは人々が集団になった際の心の変化を研究されたものであり、
読み進めていくと当時の人間と現代の人間もほとんど変化がないことがわかる。
最近のデモ、Twitterのバズなんかも似たようなものだと感じます。

個人を単体で見ると優秀で理性的です。
しかし、群衆に入ると個性は失われ犯罪的、ときに英雄的にもなります。

最近の社会情勢やデマを群衆心理を通じて覗き見ることで、Twitterやネットの見方が大きく変わります。

おわりに

ざーーっと、本の中身関係なく紹介してきました。

仕事との関連がないものも多いですが、せっかくなので掲載しました。

エンジニア系もいくつか読んではいるのですが、人に話せるほど理解していないので割愛しました。

少しでも興味があれば読んでみてほしい。

逆におすすめの書籍をジャンル問わず教えて欲しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?