劣化こそが”アジ”である。
どうも、カスヤです。
大変な中ですがいかがお過ごしでしょうか。
ぼくは2週間ほど自粛生活を送りひしひしと感じるのですが、コロナに対してで向き合っていると疲れてきますね。恐らく年単位で付き合っていくかと推測されるので、「勝負」ではなく「共存」という向き合い方のほうが気負わず対策できるかなと感じるこの頃です。
・LEVI’S VINTAGE CLOTHING typeⅡ
さて、今日はこちら。
皆さんご存知であろう、リーバイスのデニムジャケットです。
こちらは507XX、いわゆる”セカンドタイプ”と呼ばれる形のものです。
セカンドというくらいなのでファーストやサード、フォースと形年代ごとに変化していきます。モデルごとにポケットの数やデザインやバックスタイルが違うので、集める楽しさもありますね。
ぼくがこのセカンドタイプを購入したのは今年の元旦でした。それなりに値段はしましたが、正月ということもありノリで買ってしまいました。学生時代から憧れていたモデルだったので後悔はしていません(笑)
購入時の状態はリジット(未洗いでノリのついたままの状態)でしたが、すでに洗いをかけています。
セカンドってどんなモデル?
セカンドタイプは1952〜3年に登場しました。前面の2つの胸ポケットと2段のプリーツ、ボタンのサイドアジャストで短めの着丈が特徴です。
他のモデルと比較していただくと分かりやすいですが、このデザインがちょうど良いんです。
ファーストタイプは左胸のみの方ポケットに2段プリーツと背面にシンチバックが付いていて、今一番流行のモデルです。ジージャンの原点なだけあって、男らしさが強い印象でカッコいいですね。
サードタイプはプリーツが無くなり、両胸ポケットから裾にかけてV字のシームが施される、ジージャンらしいジージャンです。個人的には最も現代的な作りでファッション要素が高いため、洒落物・伊達男な印象です。何故かコイツを見るといつも、ちびまる子ちゃんの花輪くんが連想されます(笑)
フォースタイプはここから着丈が長くなります。
どのモデルもカッコいいです。
正直優劣はつけられませんが、今の気分はセカンドですね。
今回紹介してるのは復刻モデルで、さまざまな資料をもとに当時の作りに近づけて制作されています。他の現行品と比べて放つ雰囲気が変わってきます。もちろん良し悪しではありますが。
年代ごとにディテールが違う
リーバイスといえばな、この赤タブ。
実はこれ年代によって変わるんです。というのも1952年のセカンドは片面にのみ、1953年頃からは両面にLEVI’Sの文字が入ってるとか。
写真では撮れていませんが、ぼくのは片面タブなので初期のものをモチーフに作っていることが分かりますね。
また首元のパッチも、初期はレザーですが1957年頃から紙に変更されているようで、調べれば調べるほど奥深いです。
果てはボタンの裏の数字やステッチの色・折り返しの違いなどでより細かい判別が出来るようてすが、ぼくには分かりません(笑)
年代とは関係ない部分のディテールで感動したのがこの裏側。
セルヴィッチが使われています。
これは生地を織る際に出る端の部分なので、分量を用意できない部分です。
ここを使うことによるメリットについては調べておきますが、単純にデザインとして素敵ですよね。
色落ちという劣化
デニムは色落ちします。
染色によってしないものもありますが、インディゴで染められていれば紫外線の影響が出やすく、何かしら影響が出てきます。
この劣化を世の中では”アジ”としていて、自分だけの歩んできた証が出てきます。
写真を撮っていて気づきましたが、ヒジ部分のインディゴが少しずつ色落ちしているのが分かります。こういう気づきにはテンションが上がってしまいます。
自粛中、自宅でも着て変化を進めているのですが、不用意にも着用しながら歯磨きをしていたので見事右腕にたれました。これも自分だけの証でしょうか?(笑)
受け入れられる人とそうでない人に大きく分かれそうですね。ちなみにぼくは後者で、こういうのも愛着が湧いてきます(笑)
このおうち期間は、寝巻きにしてエイジングを進めます。
皆さんもお気に入りや愛着のあるデニムがあれば教えてください!
ではまた!
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