上田初美 @ueda823

女流棋士です。 6歳3歳の姉妹を育てながら将棋を指して生きています。将棋と育児についてを中心に不定期に更新する予定です。 夫も棋士。編み物、裁縫、カメラが好き。東京都小平市のこだいら観光まちづくり大使もやっています。 Twitterは@ueda823。

考え方いろいろ

将棋を通じた考え方を書いた記事。

すべて見る
  • 13本

今月の文春オンラインコラム

少し前に文春オンラインのコラムが更新されました。 女流棋士の私が、妊娠に気付いたのはタイトル戦の最中だった 今回は2度の妊娠期間中に感じたことを書いています。 文中でも書きましたが、女流棋士の妊娠中の心境などは文章としてほとんど世に出ていません。 書いたこと以外にも、初期には流産に対する不安だったり、後期には股関節の痛みだったり、週数超過での精神の乱れなど、産むまでには色々ありました。 今回はその中で将棋に関することだけを書いています。 コラムとして楽しんでいただきた

スキ
81

1月の文春オンラインコラム

 今年1本目の文春オンラインのコラムが更新されました。 子どもが生まれてから、女流棋士の私は「将棋の目標」を立てなくなった 今回は目標を持つ事についてです。 今の私の場合は育児が関係していますが、混乱している最近の世の中では目標を持ち、それに向かって頑張り続けるのが辛いこともあると思います。 目指している自分の姿と、現実としての自分の差に一番落胆してしまうのは自分です。自分で自分を苦しめないように、出来る限りを頑張っている自分を認めてあげたい。 受験、入社、結婚、出産

スキ
33

文春コラムについて

コラムを連載している文春オンラインで、今月の記事が更新されました。 「なぜ女性棋士がまだいないのか」女流棋士の私が考えてみた 今回はとてもデリケートな問題に触れています。 連載をお引き受けした時に、どこかのタイミングで書きたいと思っていた話題です。 恐らく将棋界では初めて女性の生理とPMSに言及した記事になるのではないかと思います。 まず前提としてですが、私の考える1番の理由は競技人口差です。 近年女性は増加傾向にありますが、プロを目指す、具体的に言うと奨励会に所属する

スキ
317

子どもが何かを目指す時が来たら

私は一般的に言えば器用な部類の人間だと思う。 やろうと思う大体の事は、早い段階でそれなりにこなせる様になる。 ただ一方で、長期間に渡り地道に続けるというのが苦手で、何かを極めるというのは難しい事だと感じている。器用貧乏という言葉に親近感を覚えてしまうのだ。 自分の子どもや人の子どもを見ていると、3歳位とかかなり早い段階でハッキリと個性の違いが見えてくる。 適性のある趣味や競技と幼い時期に出会えて、本人が好きになれれば、才能が開花するかもしれない。 何に適性があるかはやってみ

スキ
45

日常・育児の話

子どもたちを見ての考察が多いです。夫婦のお話しも。

すべて見る
  • 39本

足を切った話

日曜日に、足を切った。 流れるような切り方で、「今日じゃなくても…」がいくつか重なった。 この日は切るように出来ていたんだなと思わせる、そんな1日だった。 「あっ」 と思った瞬間に、傷が見えて、その深さと相応の出血を理解した。切った瞬間は案外痛くないものだった。 将棋を指すときは言葉を発さず、常に冷静であろうとする。そういう日々を過ごしているせいか(たぶん関係ない)、私は全くというほど動じなかった。 あまりにも冷静に状況を説明するものだから、夫は何が起こったのかを理解す

スキ
89

ニンゲンになりたい

春休みに入って1週間が経った。 出だしに次女が鼻風邪を引いたけど、無事に完治して、次の日から早速6時間の公園遊びに勤しんだ。 休み期間になると、遊具があるようなメジャーな公園には小学生などのちょっと大きなおともだちが集まる。彼ら彼女らの遊びは、とてもパワフルである。 5歳の長女はまだしも、2歳の次女が同じ空間で遊ぶのは、まだ少し難しい。 なのでいつも、遊具もない、何もない、ただの広場で少人数のおともだちと遊ぶ。 遊び道具は虫や、花や、棒。 一昨日には、虫取り網で蝶を3匹

スキ
94

はなみずマンとはるやすみ

春休みに入る直前から、長女の幼稚園で鼻風邪が流行り始めた。 新型コロナへの各家庭の対策により、その他の感染症の流行が激減した幼稚園での、久しぶりの風邪の流行に、もれなく次女が鼻水ダラダラになった。通称鼻水マン。 ちなみに長女は昨年の7月以来、風邪を引いていない。 そもそもこの子は生まれてから5年間ずっと、必要最低限の風邪しか引いていない。親としてはありがたく、嬉しい事に、今の所とても丈夫に育っている。 それにしても今年はもう半年以上元気で、それはそれで免疫的にどうなのか不安

スキ
79

忍者になりたいと思う春

対局から帰ると、長女の新しい習い事の体験に行く時間に間に合ってしまった。 家に着いて一息つくと、夫がいくつかの用事を子ども達と済まして帰ってきた。少し疲れてそうに見える。 余裕をかましてドトールのアイスコーヒーを片手にソファーに座り、行ってらっしゃいと見送る訳にもいかず、ここは私が、と言って元々通っている習い事から帰ってきたばかりの長女と体験に向かった。 今日は楽しい事がたくさんあったらしく、めちゃくちゃにテンションが高くゴキゲンである。 ワークが趣味の1つである長女は、体

スキ
72

将棋

対局の振り返りや将棋メインの話。

すべて見る
  • 46本

2021.05.21 ヒューリック杯白玲戦 vs里見咲女流初段

昨日はヒューリック杯白玲戦の最終戦でした。 4回戦で石本さんに敗れているため、自力優勝はすでに無い状態です。 中盤の入り口で得をして、ここではハッキリよく出来そうな局面だと感じていました。 実戦は△83歩▲62角成△19銀と決めに行きましたが、決めきるのもかなり難しかったので微妙だったかもしれません。 上図では△17同香成▲同玉△16歩▲28玉△79飛成で、△75角を狙う位の方が良かったです。 ここ以降、グダグダで最後は負けにしてしまいましたが、結果は勝ちを拾う事が出来ま

スキ
80

最近の対局振り返り

書かねば書かねばと思いつつ、「対局前日」のタイトルばかりが連なってしまいました。 中継が無いと、結果が更新される翌日まで振り返りを書けないので、流れに流れてしまうんですよね…。 5局分くらいかな?ざっと振り返ると、内容としては負けた将棋は中盤で崩れてしまい、終盤まで辿りつかない事が多かったです。 昨日が今年度最後の将棋で、その前の白玲戦に続き、比較的良い内容で勝つ事が出来ました。 特に昨日の将棋は自分なりの「自慢の一手」が指せたのでご紹介します。 和田はな女流2級はホヤ

スキ
69

ヒューリック杯白玲戦 vs石本女流二段戦

昨日の対局は負けでした。 石本さんは振り飛車党ですが、昨日の戦型は予想外でした。 ▲65馬と引いた局面が、確か5年くらい前に研究した形で、記憶を掘り起こしていました。 ここから△28角成▲同銀△38飛打とすると一気に終盤です。 以下▲同金△同飛成▲58飛△48金と進み、困っている様ですが▲43馬とタダ捨てして△同玉▲16角で先手良しが私の記憶です。 しかし5年程前であること、少しでも形が違うと即負けになってしまうことから時間を多く使ってしまいました。 意を決して▲65馬

スキ
51

2021.01.29 大成建設杯清麗戦 vs山根女流二段

 少し間があきましたが、先日の対局の振り返りです。 清麗戦は振り駒なので、事前に先後は決まっていません。 なので本来は作戦選択に幅が出るのですが、今回のお相手の山根さんは相振り飛車か雁木系の2つを主軸としており、これを両方避けるのは難しいです。 本局は先手で相振り飛車を選択しました。 先手なので序盤から少し動いていったのですが、その直後にミスが出てかなり苦しい中盤戦にしてしまいました。 苦しいながらも、玉を中段にふわふわとさせて少しわかりづらくなったかなと感じた局面です。

スキ
41

企画系

イベントや企画にまつわる話。

すべて見る
  • 11本

長女と将棋を指してみた〜60.70日目〜

こちらの更新も久しぶりになってしまいました。 前回が50日まででしたので、そこからの20日間の出来事をまとめました。(前回の記事) 元々幼稚園の休園中に、せっかく時間があるからと始めた将棋。図らずとも長女自身が将棋を楽しんでおり、毎日指し続けて現在70日を超えています。 幼稚園が再開し、時間や体力がなくなる中でどうなるかと思いましたが、今の所続けられています。ちなみに同時に習慣にしていたひらがなは完全に書けるようになりました。プリキュアの練習帳を使ってるのですが、それがい

スキ
54

長女と将棋を指してみた〜50日目〜

前回の記事→長女と将棋を指してみた〜40日目〜 最近なぜか身内の棋士・女流棋士から好評の長女の将棋話。まだ毎日指しています。 完全に習慣になってますが、長女は将棋の他に ・ひらがなの練習 ・シンクシンク ・ジグソーパズル ・プランターの水やり ・神経衰弱 ・ババ抜き ・すごろく のほぼ全てを毎日欠かさずにやっています。 私は毎日何かを続けるのが苦手な人間なので、我が子ながら凄いなと感心してしまいます。 将棋で40〜50日で変わった事ですが、45日目辺りで事件が起きました

スキ
91

noteを1ヶ月毎日更新した結果

自粛生活が始まった頃、自分に出来る事は何かを考えました。色々と思いついた事はあるのですが、小さい子どもがいると動画系はハードルが高く実現が難しく、出来る事は限られています。まずは文章を書いてみようと思い、1ヶ月連続して更新する事にしました。 noteは去年の1月に始めましたが、元来三日坊主なため、更新頻度は月に2、3回。先月のダッシュボードはこちら。 過去に公開した記事を含めて、14,641viewです。 毎日長女が家にいるから、1日1局将棋を指すことにしたの記事がギリギ

スキ
51

長女と将棋を指してみた〜40日目〜

前回→長女と将棋を指してみた〜30日目〜 昨日で40日目を迎えました。 頑張りカードも2枚目に突入。貼るシールも新しくしました。1月毎に変えることによって新鮮さが出るといいな。 この10日で変わったこと ・親とも10枚落ちになった(それまでは玉1枚) ・一人将棋を指すようになった ・ぴよ将棋は平手を指し始めた ・将棋倶楽部24を始めた 玉1枚に対して竜と馬を作って勝てる様になっていたので、歩を足しました。いわゆる10枚落ちに。昔は10枚落ちでプロに勝てれば10級と言っ

スキ
79

駒落ちのコツ

指導対局を受けたい方に向けた有料記事。

すべて見る
  • 3本

指導対局を受ける前に読むと、将棋が少し上手く指せるお話し その3

指導対局の話その1 指導対局の話その2 駒落ち講座その3、これで一旦完結です。 その2までは基本の攻めの考え方、今回は勝ちに結びつける具体的な考え方を書いていきます。 その3まで全て理解できれば6枚落ち位まで、プロとの指導対局を余裕を持って楽しめるようになると思います。 書いてある事が段々とレベルアップしているので、何でこうなるの?と思ったら前の記事を読み返してみてください。 では参りましょう。 1、攻め駒の増やし方前回将棋は足し算と書きましたが、初めのうちはピンとこな

スキ
11
有料
200

指導対局を受ける前に読むと、将棋が少し上手く指せるお話し その2

前回の記事をお買い上げいただいた皆様ありがとうございます。 Twitterでも書いたのですが、今後講座で話す様な専門的な記事は有料にしていこうと思っています。 理由はいくつかあるのですが、将棋を教える人が増えており、無料で知識を配ることが、万が一にもその人たちの足を引っ張ってはいけないなと思うのが大きい所です。 大体コーヒー1杯分の値段ですが、お金を払って知識を得るという手間を踏んでいただく事を大事にしました。 さてその1では8枚落ち位の方までを対象としました。 今回のその

スキ
17
有料
100

指導対局を受ける前に読むと、将棋が少し上手く指せるお話し その1

外出自粛にあわせて将棋もオンライン指導が増えてきました。対面とは違う形式ですが、今まで距離等を理由に指導対局を受けられなかった方も可能になったのはオンラインの大きな利点となるでしょう。世の中が落ち着いた後もレッスンの一種として残ればいいなと思っています。 今回は指導対局を受ける時に抑えておくべき点を書いていきます。 その1はプロとのハンデ(手合といいます)が自分(以下「下手」)が初期配置全ての駒に対し、指導側(以下「上手」)が玉と歩のみ〜それに金を足した方。いわゆる駒落ちの1

スキ
18
有料
100