見出し画像

鹿せんべい依存症から脱出

奈良公園の近くを車で走ると

「なんか鹿が少ないなぁ」

そう感じていた。

やはり減少していた。


産経新聞にそんな鹿たちの記事が載っていた。

「鹿せんべい依存症」の兆候、観光客減で激やせのシカ

 新型コロナウイルスは、奈良市の奈良公園周辺に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」の生活にも影響を与えている。観光客が減ったことで公園を離れ、野生に近い健康的な生活を取り戻すシカがいる一方で、「鹿せんべい」への依存から抜け出せず、やせ細るシカもいるようだ。
(桑島浩任)

 北海道大の立沢史郎助教(保全生態学)と奈良の鹿愛護会が実施した調査で、奈良公園の中心部に滞在するシカの数が減少していることが分かった。感染拡大の前後で比較すると、昼に公園中心部で確認されたシカは1月は全体の71・9%だったのに対し、6月は50・2%に激減。夜は1月が56・5%、6月が34・9%で、いずれも20ポイント以上減少していた。立沢助教は「人から餌をもらう機会が減り、主食の草を探して歩き回ることが増えたのではないか」と指摘する。

 一方、人から餌をもらえなくなったことでやせ細ったシカもいる。立沢助教によると、奈良国立博物館周辺などの観光客が多かったスポットには、草を食べるでもなくうろついているシカがおり、そうした個体の一部は「鹿せんべい依存症の可能性がある」という。

 以前の調査では、せんべいを1日200枚以上食べていたシカもおり、「人から餌をもらって食べるのが当たり前になって、環境の変化に適応できないのかもしれない」と立沢助教は推測する。

 新型コロナによって人の生活は大きく変わったが、奈良のシカも変化を強いられているようだ。


「去年ならインバウンドで外国人観光客で奈良公園もいっぱいやったし、鹿せんべいも食べ放題やったからなぁ」

今はせいぜい国内の観光客がいるぐらいで、空いている。鹿せんべいはもらえない。

自力でエサを探していかないと、鹿も生き残れない。山のほうへ山のほうへとエサを探す。野生動物なら当たり前だが、奈良公園の鹿は鹿せんべいをもらうのが当たり前だった。

「奈良公園の鹿も、新しい生活様式に変化しているんやなぁ」


人間も鹿も変化しないと生き残れない。






読んでくれた

あなたに

感謝します

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?