閉じられた窓が開けてもらうのを待っていた。
開かずの間をこじ開けた。
「箪笥(たんす)もあと一棹(さお)出せばゴールが見える。でも、なんで棹なんやろ?」
調べてみると、箪笥は江戸時代の寛文年間に大坂で造られだした。当時は長持の下部に車をつけた車長持が流行した。
しかし、江戸大火で皆が車長持をひいて逃げ、路地をふさぎ大惨事になってしまい製造禁止になる。その後、担いで運べる長持が主流になった。箪笥にも棹を通して運ぶようになったので、一棹、二棹 と数えるようになったのだ。
知らなかった。片づけすると、勉強にもなる。