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障害者雇用関連の助成金のメリットとデメリットを比較検討してみる。

■ はじめに

皆さんこんにちは、伊藤です。

昨日までは障害者雇用関連の助成金のメリットとデメリットについてお伝えさせていただきました。

※メリットに関する記事はコチラ↓

※デメリットに関する記事はコチラ

昨日までの記事をご覧になられて、障害者雇用関連の助成金についてどのようなご感想を持たれましたでしょうか?

「 書類用意するの 面倒くさそうだな~ 」

「 時間が掛かるなら他の助成金の方が良いかな~ 」

「 そもそも制度の概要が分からないので判断できないな~ 」

など様々かと思います。

■ メリットとデメリットの比較検討について

まずはメリットとデメリットの比較検討をすることで皆さんの助成金へのご理解や申請の判断の一助になれればと思います。

① 早期に助成金が必要か?否か?

まずはこの観点での比較が大切かと思います。

昨日デメリットとして障害者雇用関連の助成金は雇用してから申請するまで半年から1年掛かるケースもあるとお話をしました。

しかし、時間が掛かる反面、制度が無くなる可能性も低く、継続して申請および受給が可能な助成金であるともお伝えをしました。

つまりは、

早期の受給か?安定した受給か?

という所に焦点があるかと思います。

これについてはやはり現在置かれている企業の経営状況等によって判断が異なるかと思います。

正直一番よいのは障害者雇用関連に限らず、複数の助成金や補助金について早期のものと時間の掛かるもの、両方を申請することかとは思います。

しかし複数を申請するマンパワーに不安がある場合はやはり状況に応じて判断していく必要があるかと思います。

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② 退職のリスクをどのように考えるか?

デメリットとして、雇用した対象労働者が申請期間前に退職してしまった場合、減額や不支給になってしまうケースもあるとお伝えしました。

このリスクをどのように考えるのか?

人の雇用するのには障害者雇用か否かを問わず相応のマンパワーや求人広告などの採用コストが掛かります。

それらのコストが惜しく思われる場合は難しいのかもしれません。

しかし、障害者雇用へのモチベーションアップに繋がるメリットについてもお伝えしました。

恐らくは法定雇用率を意識されて障害者雇用を検討されている中小企業の皆様もいらっしゃるかもしれません。それ自体は非常に大切なことであると私も思います。

しかし、中には少子高齢化による人材不足対策の布石として、あるいは就職に困った方々の受け皿としてなど社会貢献に対する意識から雇用を検討されている方々もいらっしゃるかと思います。

そういった方々にとってはモチベーションアップのメリットを大きく享受できる可能性が高いのではないでしょうか。

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③ 雇用するのは1名か?複数名か?

連日お伝えさせていただいていますとおり、2020年3月より法定雇用率が2.3%に引き上げになり、対象となる事業主の従業員数の範囲が43.5人~となります。

※法定雇用率引き上げの詳細はコチラ↓

もし、この法定雇用率の引き上げなどに伴いまずは1名の採用を検討されている場合はどうでしょうか?

恐らく、設備投資などある程度の出費が必要な助成金に関しては1名分の為にコストを割くのは難しいので、やはり雇用に対しての助成金がターゲットになるのではないでしょうか。

また、1度だけではなく雇用する度に1人あたりにつきその都度申請できる助成金が多いというメリットについてもお伝えしました。

助成金目当てで「 数を打てば当たる 」のような採用活動をするのは考えものですが、最初の雇用は1名であっても、事業が拡大する度に採用人数を増やせば増やすほど申請続けることが可能となります。

もちろん前項の社会貢献的な思いで自社の法定雇用率を越えて採用している企業も多々ありますが、条件さえ満たせば法定雇用率を越えていても申請は可能となりこれも大きなメリットとなります。

まず自社が現在何名雇用する予定で、今後も雇用を拡大していくのか否かを判断材料にして、検討することが大切かと思います。

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■ 本日のまとめ

〇障害者雇用関連の助成金にはメリットとデメリットの両方がある。

〇助成金が早期で必要なのか、雇用したが退職した際のリスクをどのように
 考えるか、雇用する人数は何人かを踏まえ、申請の有無を判断してくこと
 が大切。

〇社会貢献の意味においても障害者雇用の促進を考えてる中小企業は、助成
 金の受給を申請および受給をすることで、モチベーションのアップや複数
 回申請が可能になるなどの大きなメリットを享受できる可能性が高い。

■ おわりに

いかがでしたでしょうか?

メリットとデメリットを比較した上で、どんな視点で助成金の申請を検討していくかを、私の主観にはなってしまいましたが述べさせていただきました。

次回はここまでのお話の総まとめとして、具体的にどんな企業が障害者雇用関連の申請に合っているのかについて、お伝えさせていただきます。

お楽しみに~♪

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