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【ひとりドラフト】戦力編成・指名方針の考察【横浜DeNA編】

現有戦力の分析

先発投手
今永昇太が大エースの活躍。最後まで投手3部門全てでタイトルを争い、勝ち星と奪三振は2位、防御率は3位でした。ルーキーの上茶谷大河はWHIP1.40と内容的には少々苦労しましたが、ほぼ1年間ローテーションを守り切り7勝をあげました。このへんまではまだいいですが、これ以降の投手には苦しみました。濵口遥大は不安定な投球で登録・抹消を繰り返し、大貫晋一は6勝あげたものの防御率は5点。平良拳太郎はぐっとイニングを増やし、内容も悪くなかったものの防御率は4点台。東克樹は怪我で4勝止まり、かつてのエース井納翔一もなかなか1軍にいれませんでした。若い選手伸びはぼちぼちといったところですが、全体的にイニングが食えていません。マシンガン継投作戦による側面もあると思いますが、柱になりうる投手がいなかったことも大きいでしょう。
2軍では中川虎大が11勝で防御率2.25の大活躍。支配下を勝ち取りました。1軍の壁に跳ね返されましたが、いい勉強になった1年でしょう。阪口皓亮も悪いなりに1年投げ、1軍も経験できた実りのある年でした。京山将弥はまだ若いとはいえ、2軍での実績を考えればそろそろ1軍で結果を残してほしところ。飯塚悟史も同じくです。トレード加入の濱矢廣大は2軍にいてもらっては困ります。勝又温史も経験を積めました。非常に若く良い選手が揃っていますが、1軍で計算できる投手は少なく感じます。

中継ぎ投手
抑えの山﨑康晃が2年連続でセーブ王に輝きました。5年間で303登板163セーブの鉄腕。故障に気を付けてください。長年ブルペンを支えた三上朋也が怪我・手術でほぼ1年を棒に振ってしまい、パットンは不安定な投球で信頼と冷蔵庫を壊してしまいましたが、その穴を埋めるようにエスコバーが74登板、三嶋一輝も71登板と投げまくりました。2人とももう少し防御率が良いとよかったのですが、これだけ投げてくれたことの貢献度も素晴らしいです。石田健大もリリーフ転向で奮闘。試合中盤で複数イニングを抑えて流れを呼び込みました。国吉佑樹も53試合。武藤祐太藤岡好明はモップアップで優秀な成績を残しました。中堅どころを「いい感じ」に活躍させていた印象です。ただ、先発の投球回が12球団で2番目に少なく、マシンガン継投で中継ぎへの負担が大きかったのが心配です。リリーフ防御率もリーグ5位で、手を入れたいポイントです。
2軍で登板数が最多だった中後悠平は既に戦力外になり、平田真吾赤間謙も首が涼しくなっています。砂田毅樹笠井崇正は2軍では敵なしの成績ですが、本来であれば1軍で活躍していてほしい選手です。若手が育っている先発と比べると、中継ぎはパッとしないなという印象です。

捕手
伊藤光が攻守にわたって活躍。守備でのプラスは少ないようですが、打撃はOPS.731と素晴らしい成績。骨折で抹消になった際、2軍から捕手を2人補充したことが伊藤の存在の大きさを物語っています。まさに扇の要。こんな選手を干して、しかも放出した球団はさぞ捕手の層がすごいんだろうなあ(すっとぼけ)。打力には欠けますが、レギュラー経験のある戸柱恭孝嶺井博希が控えているのも強いです。
2軍で最も多くマスクを被ったのは山本祐大。去年よりも大きく数字を伸ばし、1軍でもちょろっと活躍しました。成長が順調すぎて怖いです。抜群の肩力を持つ益子京右も育成中です。

内野手
ファーストはロペス。フリースインガーで淡白に感じる時もありますが一発があって怖い打撃と、まだまだ安心して見ていられる一塁守備で不動のレギュラーです。徐々に成績を落としていますが、まだ彼を超える選手は現れません。そろそろ世代交代かもですが。サードの宮﨑敏郎は不振や怪我離脱もありましたが、一応帳尻は合わせてきました。健康体であれば成績面の心配は無用でしょう。代わりに筒香嘉智がサードに入る試合もありましたが、レギュラーになるのは非現実的ですし、そもそも来年はいないかもしれません。
2軍の一三塁には山下幸輝飛雄馬中川大志らが多く起用されました。中川はまだしも、他はまあ推して知るべしなかんじで。個人的には伊藤裕季也をサードで育成してほしいんですが、セカンド起用もまあまあ多かったようです。もちろんセカンドにあの長打力を供給できれば素晴らしいですが、お世辞にも守備が良いとはいえませんし、守備負担を少なくして打撃に集中させてあげてほしいです。

二塁スタメンが最も多かったのはソトです。なおソト自身はライトが一番多かった模様。2年連続の40本塁打で2年連続の本塁打王に輝きました。打撃での貢献は素晴らしいですが、守備は危なっかしくて安心なりません。ただ、ライト守備のほうがマイナスが大きいようなので、セカンドのほうがダメージが少ないのでしょうか。スタメンでは中井大介が出ることも。柴田竜拓は守備固めなどから信頼を得て、打撃でも成長を見せました。来年はレギュラー奪取を期待しています。ショートは大和が未だに高い守備力を見せていますが、打撃は確変期間が終わってしまったようです。
2軍では松尾大河が伸び悩んでいるなぁと見ていましたが、なんと3年目で戦力外に。下書き段階でクビにしないで。狩野行寿も3年でクビに。代わってショートに定着したのは知野直人。打率はまだ低いものの、長打があって四球も一応選べている点で大河らに勝ったという評価なのでしょう。

外野手
筒香嘉智はなんだかんだ怖い打者ですが、もうちょっとやれたんじゃないかなと。期待値がそれだけ高いということなのですが。直球の打率が悪いらしく、ホームランバッターなのにストレートの被投球数が多いとか。ポスティングが容認されましたが、ほんとにメジャー行けるの? センターには神里和毅が定着。走攻守に光るものがあり、特に守備での貢献は非常に高かったようですが、三振の多さや盗塁成功率の低さなど課題もあります。ライトはソトが最多でしたが、その他に佐野恵太が打撃力を見せ、梶谷隆幸が帰ってきたり乙坂智も数字以上に嫌な印象があります。桑原将志は今年も不調でした。
2軍では関根大気が首位打者争いをするほど打撃好調でした。脚の速さやそれを活かした守備もあり、そろそろ2軍を卒業してほしい選手です。細川成也は相変わらずのパワーを見せながら打率も上げてきており、1軍のレギュラーもすぐそこに近づいている…はず。筒香が抜けた後のレフト最右翼であれ。ん?レフトなの?右翼なの? 楠本泰史も1軍に来てほしい打力です。理由は特に無いですが好きなタイプの選手です。宮本秀明も外野に転向して経験を積んでいます。センター系というよりは打撃系の選手が多いですが、外野の枠が足りないぐらい楽しみな選手が揃っています。

補強ポイントの整理

ひとりドラフト年齢横浜

ここ数年、上位で即戦力の投手を指名してきたこともあり、先発はまずまず人がそろってきたように見えます。ただ、なかなかその全員が揃うようなことが無く、それ故に安定感のある選手が少なくなって、今季の先発防御率はリーグ5位でした。イニングが食えないためにリリーフへの負担も大きくなっています。多くなくていいので、先発投手を指名したいかなと。
リリーフは登板過多で壊れる可能性があります。2軍にもチームBレベルしかいません。チームAの層を厚くするためにも即戦力を指名したいです。
2軍にも引き続き良い投手の供給を。180cm・145km/h以上の右腕を続けて指名しているので、今年もその基準で指名があるかと思います。もちろん右腕に限らなくてもかまいません。
野手全般に言えるのは「悪いビッグベースボール」になっているという点です。チーム打率5位・出塁率6位・盗塁6位でありながら、本塁打3位・得点圏打率1位であったため得点数は2位でした。点が取れているのでまだいいですが、もっと出塁率を上げられれば得点効率も良くなりますし、脚を使える選手が増えれば多彩な攻め方ができるようになります。マン振りタイプでない打者だと嬉しいです。
捕手は既に西森を戦力外としており、頭数が足りないので確実に指名します。もちろん伊藤は引き留めてください。山本・益子と嶺井・戸柱の間を埋める年齢で、かつ守備型はいるので打撃で計算できる選手だと嬉しいです。
続いて内野。ロペスの後釜を考えなければなりませんが、とりあえず一塁にはソトか宮﨑を回せばしばらくは大丈夫でしょう。サードには伊藤裕が定着するので(願望)急いで指名する必要もないでしょう。二遊間はもっと層を厚くすべきです。1軍は柴田の尻を叩きつつ、大和離脱時にはショートを守れるような都合のいい選手を指名出来れば…。大河と狩野の戦力外で2軍の枚数確保も必要になりました。少々時間がかかりそうでもいいので良い素材を取りましょう。
外野は筒香の移籍が心配ですが、佐野や細川など打撃型の選手を使うことができます。若干枚数が足りないのと、中堅が厚く若手が少なくなってきたバランスを見て、高校生でセンターを守れるタイプを指名したいです。
また、今年は選手寮が改修され、部屋数が巨人やソフトバンク並に増えたようです。つまり、3軍を抱えられるだけの部屋数が出来たのです。近頃育成に非常に力を入れているDeNAならば3軍制の導入という可能性も…?

指名方針

ひとりドラフト5年指名横浜

飛び抜けた穴がないので1位指名の予想は非常に難しいです。安定した先発投手が欲しいという点では森下暢仁(明治大)ですが、他にも大学・社会人の先発投手はいます。そこで、即戦力性と若さ・伸びしろを兼ね備えた奥川恭伸(星稜)をオススメします。星稜って星やし(適当)。ハズレ1位は希少な打撃型捕手の佐藤都志也(東洋大)に。
ただ佐藤は人気物件ですし、海野隆司(東海大)もかなり評価が高いので、2位で郡司裕也(慶応大)というのが現実的な線でしょうか。上位を割くべき選手がいなくなってしまったら、控え要員として柘植世那(ホンダ鈴鹿)あたりを。
即戦力の先発・リリーフは、もはや誰でもいいのでみんな欲しいです(投げやり)。先発なら完成度の高い坂本裕哉(立命館大)や大西広樹(大商大)、リリーフならパワーのある杉山晃基(創価大)や北山比呂(日体大)がいいでしょう。その他、横山楓(国学院大)には視察情報が出ています。
高校生で180cm・145km/h以上の選手もまとめて紹介します。小林珠維(東海大札幌)、堀田賢慎(青森山田)、鈴木寛人(霞ヶ浦)、井上広輝(日大三高)、前佑囲斗(津田学園)、落合秀市(和歌山東)、浅田将汰(有明)などです。左腕もやや少ないので指名するなら、宮城大弥(興南)はチームに沖縄系の選手が多くて馴染みやすいかなと思います(大きなお世話)。横浜出身とはいえ及川雅貴を指名するのはかなりの冒険だなと感じます。リリーフの即戦力なら浜屋将太(MHPS)でしょう。
二遊間では、柴田とタイプがかぶってしまいますが小深田大翔(大阪ガス)が最も需要に合っています。基本はセカンドですがショートも出来て、レベルの高い俊足巧打タイプです。守備が安定していてすぐに使えるという点では檜村篤史(早稲田大)をショートに置いてセカンド柴田という可能性も。続いて素材型の選手を紹介。まずは一部で「DeNA武岡」なんて言われている武岡龍世(八戸学院大光星)。ちょっと過大評価気味かなと思いますが、身体能力の高さは間違いなく、また需要にも合っています。遠藤成(東海大相模)や森敬斗(桐蔭学園)も身体能力の高さが評価される高校生ショートです。下位でよければ、沢野聖悠(誉)が知名度に反して評価が高い選手です。コンバートもアリな選手が多いですが、そこはあえてちゃんとショートで育ててほしいなと思います。
センターを守れる高校生であれば平野大和(日章学園)や武藤敦貴(都城東)。今年の高校生外野手は打撃型が多いので競争になるかもしれません。大学生で脚を使える選手として金子莉久(白鷗大)や宮田輝星(福岡大)に注目しておいてもいいでしょう。

いかがでしょうか。最近更新の頻度が高く、冒頭の挨拶が思いつかなかったので省略しました。今後この企画が終わるまで、最初と最後のぐだぐだを飛ばして中身だけになるかもしれません。その中身も徐々に疲れてきて薄くなっており、今回は最少の文字数でした。ファンの方には申し訳ない限りです。筆者ももっともっと書きたい気持ちはあるのですが。来年からは気を付けて更新します。

それでは次回の投稿でお会いしましょう!

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