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【ひとりドラフト】戦力編成・指名方針の考察【広島東洋編】

どうもどうも。2日連続の更新です。せっかくの休日に家に引きこもって書きました。今季の現地観戦数をカウントしていたら、なんと57試合にもなっていました。今後も予定通りに消化していくと70ぐらいにはなりそうです。一体誰と何を競っているのでしょうか。そんなこんなで広島編、スタートです。

現有戦力の分析

先発投手
大瀬良大地ジョンソンが柱で規定に到達しともに11勝をあげました。大瀬良は去年より数字は落としたものの、6完投2完封とエースの活躍。ジョンソンも最優秀防御率のタイトルをほぼ手中に収めています。床田寛樹は肘の怪我から見事に復活し、139.2回で防御率2点台。これで7勝はかわいそう。九里亜蓮は中継ぎもこなしながら約120回を投げほぼ自己ベストの成績でした。イニング順では野村祐輔アドゥワ誠が90回台で続きます。シーズン前の予想に反して安定していた先発でした。
2軍で最多のイニングを投げたのはローレンス…は?控えの外国人投手を飼っておくことが多い広島ですが、これでいいのでしょうか。山口翔は1軍初勝利、ケムナ誠も初登板を果たしました。薮田和樹は復活なるでしょうか。その他、中村祐太モンティージャも多くのイニングを投げています。先発として育てたい選手にしっかり投げさせているという印象を受けます。タイプ的には若手の右投手が豊富、というかほぼそれしかいませんね。超素材型の人たちを短期間で使い物にするのはすごいと思いますが。

中継ぎ投手
抑えの中﨑翔太が大不振。元々FIPと防御率が1点以上離れる危ない成績を残していましたが、今年はついに揺り戻しがきたかと。まあ2015年から登板数が69→61→59→68ときているので勤続疲労もあったでしょう。今までブルペンを支えたジャクソンが退団し、今村猛一岡竜司も軒並み不調で、苦しい運用を強いられました、というか当時からの酷使のせいですが。中﨑に代わって抑えになったフランスアは素晴らしい球投げるのですが、扱いが雑でフレッシュな状態が続かなかった印象があります。トレードで加入した菊池保則は敗戦処理から信頼を得て勝ちパターンに食い込むなど大成功を収めました。彼の人生が変わった登板を見た身としては感慨深いです。レグナルトは息切れしてしまいましたが序盤の苦しい時を支えました。中村恭平もまさかの覚醒を見せ、150キロを連発。40登板で奪三振率11.77でした。その他、高卒2年目の遠藤淳志が急成長し、敗戦処理を中心に34登板。島内颯太郎もまずまずのルーキーイヤーでした。
2軍では矢崎拓也平岡敬人ヘルウェグが登板数上位。みんなノーコンパワー右腕ですね。藤井皓哉は防御率0.33と無双しましたが、1軍ではほぼ出番なし。岡田明丈はリリーフに転向したのか23登板で先発は1度だけでした。
1,2軍通して、中継ぎはそれなりに若い選手が多いですがノーコンパワー右腕ばかりです。左腕もパワー型。そういう投手ばかり指名しているのが原因です。育てられるのはすごいですが。多様性に欠け、運用がしんどくなってきそうだなと感じます。

捕手
會澤翼が去年ほどではないにせよ高い打力で貢献しました。西武にやべえやつがいるのであまり目立ちませんが、現在の日本球界でトップクラスの打てる捕手です。FA宣言となれば争奪戦でしょう。控えには地味に打撃もいい磯村嘉孝とベテランの石原慶幸がいます。坂倉将吾は捕手としては途中出場3試合のみでほぼ代打。勿体ないことしているなあと。
2軍の捕手では坂倉が最多の打席ですが、打撃は2軍レベルを遥かに超えています。守備はどうなんでしょう。中村奨成は怪我で出場機会が半分ほどになったものの、打撃では大きな成長を見せました。白濱裕太船越涼太も出てます(活躍できているとは言っていない)。

内野手
ファーストではバティスタが素晴らしい打撃を見せたもののドーピングで出場停止となりました。球団が眠たいこと言って出場させ続けたり、オフの間に出場停止期間を終わらせたりと、ダーティーなことをしてイメージが良くありません。クビにしろとまでは言わないので、適切なペナルティを与えるべきでしょう。その後は松山竜平が多く守りましたが、何とも微妙な成績でした。サードは安部友裕が最多出場。意外なパンチ力があって良い意味で嫌いな選手ですが、これでいいのか感をずっと感じています。メヒアがサードでの出場を増やしましたが、バティスタがいないならファーストで使ってもいい、というかサード守備はまだまだ怪しいです。推しの小窪哲也さんがスタメンで出ることもあって嬉しかったですが、タイプ的にも年齢的にも健全とは言えません。
メヒアは2軍ですることは守備練習ぐらいでしょう。無敵の打棒を見せています。高卒ルーキーの林晃汰もOPS.674と上々の成績でした。サンタナはパンチ力ある打撃と二遊間も守れるユーティリティー性で支配下を勝ち取りました。ドミニカからパワーヒッターを連れて来られるのは羨ましいですね。

セカンドは菊池涼介が今年もほぼ全試合に出場。昨年は不調だった打撃を例年並みには戻し、守備でもUZR5.0ぐらいはあります。本当にメジャー行くのかな?というぐらいですが。ショートは田中広輔が絶不調でのちに膝を手術。本人と監督は連続出場にこだわっていましたが、適切に休むことが重要という好例でした。代わって小園海斗が大抜擢。高卒ルーキーがショートで、打率2割に4本塁打、すごい(小学生並の感想)。守備では少し苦労しましたが、今後が本当に楽しみな選手です。控えには、ほとんど出ていませんが曽根海成三好匠がいます。
小園は1軍のほうが打率が良い不思議。何か”持っている”選手ですね。羽月隆太郎はなんと3割。IsoD・IsoPの上積みが少ないですが、三振も非常に少ないです。中神拓都もショートを守りました。スラッガー系と聞いていたのですが。

外野手
丸佳浩が抜けたセンターにはまず野間峻祥が入りました打撃がイマイチ。中盤からは西川龍馬が定着しました。西川は内野守備に難がありましたが、守備負担が減って(それでもいきなりセンターですが)天才と言われた打撃が開花。打率はほぼ3割で16本塁打を放ちました。4番の鈴木誠也は初の首位打者となり、28本塁打26盗塁OPS1.0超え。すごいの一言です。メジャーにはいつ行くんですか?() 松山竜平は一塁と左翼でこれは物足りない。高橋大樹にもっと出番を与えてほしいですし、長野久義も用法用量を守りながらもっと見たい選手です。
2軍では正隨優弥がパワーを見せましたが確実性をもっと上げたい。大盛穂(おおもり・みのる)は名前に反して(?)センターを守る細身の身体能力系。実は左打ちでセンターを守れる選手がチームには少ないので、もっと打撃を磨いて支配下を目指しましょう。桒原樹はついに外野に回されましたが、相変わらずの打撃でそろそろ首が涼しく… 永井敦士は順調な成長を見せています。

補強ポイントの整理

ひとりドラフト年齢広島

先発投手は、90イニング以上が6人おり12球団でもトップクラスの安定感があります。しかし、この6人以外では山口の6先発が最多。怪我や不振、ローテの谷間を考えると、年間で10人程度の先発投手が必要になりますが、7人目すらいないのは少し危ないかなと思います。ノーコンパワータイプは2軍に多数いるので、異なるタイプの投手がいいかなと。左腕であればなおよしです。
リリーフもノーコンパワー右腕は多いですが、みんな同じタイプでは代わり映えがしません。球速は大事な要素ですが、直球の質だけが武器ですというのでは。また、勝ちパターンの運用が下手な球団で、登板過多から不調になる投手が出てしまった時に、代わって勝ちパターンを任せられる質的に優れた投手がどれぐらいいるかと言われると怪しいです。クローザーポテンシャルの投手を補充しましょう。
捕手では會澤にFAの可能性があり、石原はジョンソン専用機です。経験の無さが怖いですが、坂倉・磯村の併用も一案。ただそうなると守備的控え捕手がいてもいいかなと。そんな良い頃合の選手いませんが… もちろん大学捕手BIG3でもいいですが、彼らに上位を割くほど困ってもいないかなと。
一三塁にはドミニカンがいて、2軍でも若手を育てています。バティスタ・メヒア体制から林・中神への移行を期待しています。二遊間は菊池が移籍するなら、田中広輔をセカンドに回して小園をショート固定という手もあります。しかし、田中の怪我の具合が分かりませんし、代わりが曽根・三好では心許ないです。ショートも守れるけど基本はセカンドで使えて、曽根・三好より打てる即戦力をとるか…だれだ? 由宇には十分います。
外野は1,2軍ともにスタメン格の選手は十分にいますが、育成も合わせて今季11人いたうち、赤松が引退し岩本・松山・バティスタは守れてレフトであり、実質的な人数が非常に少ないです。リスクマネジメントの観点から頭数を確保する必要がありそうです。

補強ポイントのまとめ
・ノーコンパワー右腕以外の投手
・2軍で育てている選手までの繋ぎになれる二遊間の即戦力
・外野の頭数を確保

指名方針

ひとりドラフト5年指名広島

以前は上位で大学生投手を確保して投手陣を安定させる方針でしたが、その効果が表れてきた最近では投手・野手ともに素材型を多く指名。特に投手の素材っぷりは徹底しすぎていて怖いです。もうそろそろいいんじゃないかな…

1位候補は佐々木朗希・奥川恭伸・西純矢・森下暢仁・河野竜生のいずれかという報道がありました。広島は苑田スカウト部長の評価がけっこう反映されるのですが、佐々木については「バスから降りる姿もかっこいい」とのこと。おそらく佐々木にいくでしょう。この中でハズレに残るかもしれないのは西と河野あたり。残らなかったら… 立ち合い当たって後は流れで。
完成度系の先発投手なら大西広樹(大商大)と坂本裕哉(立命館大)でしょう。大西は経歴が岡田明丈と全く同じの後輩です。リリーフなら津森宥紀(東北福祉大)か、同じサイドスローで村西良太(近畿大)も今の広島にいないタイプで面白いかもしれません。嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)を評価する記事も出ていました。
要らないかなとは思いますが、どうせまた高校生のパワー右腕を取るでしょうから紹介しておきます。鈴木寛人(霞ヶ浦)、井上広輝(日大三高)、岡林勇希(菰野)、谷岡楓太(武田)、浅田将汰(有明)あたりでどうでしょう。みんなでかいか速いタイプです。佐々木か西を指名出来たらいかないかもしれませんが。
捕手は本当にどうするんでしょう。大卒社会人を取る球団ではありませんが、大学生だとBIG3以外は小藤翼(早稲田大)ぐらいしかいません。その小藤は坂倉の高校の1学年先輩で、同じ打撃型の左打ちです。さすがにないでしょう。無理に取らなくてもいいかもしれません。
「ショートも守れるけど基本はセカンドで使えて、曽根・三好より打てる即戦力」なんていう都合の良い選手はそういません。小深田大翔(大阪ガス)でしょうか。プロでは特徴の無いタイプになってしまいそうですが、福田光輝(法政大)や貞光広登(国学院大)という選択肢もあるにはあります。もしも来年を睨んでサードを補強するなら勝俣翔貴(国際武道大)。サードも守れる松山です。
頭数を確保したい外野では、左打ちが少ないので舩曳海(法政大)・高部瑛斗(国士舘大)・柳町達(慶応大)もいいですが、打撃型の谷川刀麻(近畿大)や俊足のスイッチヒッター宮田輝星(福岡大)もいます。

いかがでしょうか。上位のチームになると穴が少なくなるので、書く量が減って筆者としてはありがたいです。
広島の場合は需要と供給があっておらず、しかもバランスを無視して高卒右腕をとってしまう困った球団なので予想が難しいです。何度も言いますが、育てられるのはすごいです。すごいですがいい加減そのツケが回ってきている印象があります。今後良い方向に変わってほしいなと思います。

プロ志望届の提出期限までにはとてもじゃないですが終わりません。気長にお付き合いください。
それでは次回の投稿でお会いしましょう!

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