ポケットに手を入れながら

GORDAN MICHAELS 「STARGAZER」(1979)

どこかで手袋を片方無くしてしまいました。しばらくは、こんな風にポケットに手を入れて歩かなければいけないのでしょうか。寒い冬の夜はまだまだ続きます。

ゴードン・マイケルズというシンガー・ソングライターの唯一のアルバム。よくポール・マッカートニー風といわれますが、それよりも初期の原田真二が一番音楽的に近いのではないでしょうか。ちょっとハスキーな歌声など、まさに。

ポールの「ラム」でも活躍したギタリスト、ヒュー・マクラッケンのプロデュースで、ドラムにリック・マロッタ、ベースにトニー・レヴィン、ピアノにリチャード・ティーなどなど、錚々たるメンバーが参加している...て、あぁどうしてAOR~フュージョン系は参加メンバーを羅列するだけの文章になってしまうのでしょう。

地味ながらも、いい曲ぞろいのアルバムですが、中でもデビッド・サンボーンのサックスが唸るポップなタイトル曲、コーラスが美しい切ないバラード「THIS IS LOVE」、マイク・マイニエリのマリンバがトロピカルな「BERMUDA」は抜群。

トミー・リピューマのコネパワーで、もっともっとたくさんアルバムを作って欲しかったなぁ、と。何となくいつも冬になると聴きたくなるアルバムのひとつ。


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