京都大学2014年度英語、第三問(1)、解答例

近年、電子書籍の普及が急速に進んできた。アメリカほどではないが、日本でも、パソコンや耳慣れない機器で文章を読む機会は増える一方である。しかし、中高年層に限らず、紙の本でないとどうも読んだ気がしないという人も多い。論文でも小説でも普通にコンピュータで執筆される時代だけれども、きちんと製本された真新しい本には、何とも言えない味わいがあるらしい。

More and more people are using computers nowadays. The rate of the Japanese who read E-book invented in the US is increasing. However, some of the young remains reading on paper. To write is (turning) to type, but new books made of paper have the strong (and attractive) points.
少々違和感はあるが、合格点を取るならこれで十二分である。

More and more people are using computers nowadays. The popularity of e-books, invented in the US, is increasing among the Japanese. However, some young people still prefer reading on paper. Writing is increasingly done by typing, but new paper books have their own unique and appealing qualities.
もっと英語らしくするとこのようになる。「急速に」「耳慣れない機器」「読む機会は増える一方である」「論文でも小説でも」「普通に」「きちんと製本された」を訳す必要はないし、「中高年層に限らず」「どうも読んだ気がしない」「何とも言えない味わい」とまともに向き合う必要もないのである。「アメリカほどではないが」についても、たしかにネット小説の存在を考えれば事情はもっと複雑にはなるが、「書籍」という形をアメリカ(の企業が)開発・普及させたという意味で理解しても差し支えない。

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