晶文社

東京・神保町にある、文学・芸術を中心とした書籍と各種学校案内書を発行する出版社です。犀🦏のマークが目印です。

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    • 新刊・既刊・パブ情報

      新刊・既刊をとわず、書評や紹介の情報をアップします。

    • 立ち読み・試し読み

      本のまえがき・あとがき・ぬきがき、イベントレポートやインタビュー記事など、ちょっと立ち止まって読んでみてください。

    • 障害とパートナーシップ会議(石田月美×鈴木大介)

      数々の精神障害を抱え死にたくなるような苦しい日々から、婚活を機にサバイブした体験を描いた『ウツ婚』の著者・石田月美さんと、発達障害特性を持つ妻vs高次脳機能障害となった元モラハラ夫による家庭生活改善マニュアル『発達系女子とモラハラ男』の著者・鈴木大介さんが、障害当事者とそのパートナーのよりよい関係を模索すべく、連続対話を企画しました。

    • マイ・スクラップブック

      スクラップとは、断片、かけら、そして新聞や雑誌の切り抜きのこと。われらが植草甚一さんも、自分の好きなものを集めて、膨大なスクラップ・ブックを作っていました。 ここでは、多彩な魅力をはなつ書き手たちのスクラップブック──つまり、自身がこころから興味・関心を寄せるモノ・コトについて書いたエッセイ──をご披露いただきます。(編集部)

    • 書店様向け情報

      「この新刊は、こういう棚で平積みされてます」「刊行したのは前だけど、こんなきっかけで再ブームに」などなど。営業担当だからできる、晶文社本の総合案内。

    記事一覧

    斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④

    私は精神科医として、坂口恭平の多方面にわたる活動を興味深く見守ってきた。坂口は双極性障害の当事者なのだが、一貫して現在の精神医療のあり方を批判しており、独自に編…

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    2年前

    vol.3 樹海村:発見された本当の「隠れ里」とは――吉田悠軌の異類捜索記

    「青木ヶ原樹海には、知られざる秘密の集落がある」  そんな都市伝説を聞いた人は多いはずだ。どれだけ昔からささやかれている噂なのか、私も正確な時期の特定にはいたっ…

    晶文社
    2年前

    vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記

     全国の霊能者たちが、その団地に次々と集まってきたのは、2000年晩秋のことだった。    あるものは悪霊を退散させようと、あるものは土地の祟りを鎮めようと、怯える住…

    晶文社
    2年前

    『物語を売る小さな本屋の物語』の反響まとめ

    2020年6月に刊行した鈴木潤さんの『物語を売る小さな本屋の物語』、ご好評をいただきありがとうございます。 読者の方や、著者とお付き合いのあるみなさんから、とても嬉…

    晶文社
    2年前

    第4回 ボサボサの山をきりひらく!

      山は放っておくと荒れてしまう  前回記事の中で、所有者の違いによって山を分類するお話をしました(「買うことができる山とできない山」)。他方で山は、それらが成…

    晶文社
    2年前

    vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記

     夕暮れの路地裏を歩いていたら、ふいに物音がした。  ゴミ捨て場で食い物をあさる、野良犬の後ろ姿だ。ふざけて小石を投げつけてみると、犬がゆっくりこちらをふり向く…

    晶文社
    2年前
    斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④

    斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④

    私は精神科医として、坂口恭平の多方面にわたる活動を興味深く見守ってきた。坂口は双極性障害の当事者なのだが、一貫して現在の精神医療のあり方を批判しており、独自に編み出した自己治療の手法を著作などで紹介している。そうした彼の活動を快く思わない一部の精神科医がいることは承知している。これでは真面目に治療に取り組んでいる——医師の指示通りに通院服薬を続けている——患者を混乱させてしまう、というわけだ。

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    vol.3 樹海村:発見された本当の「隠れ里」とは――吉田悠軌の異類捜索記

    vol.3 樹海村:発見された本当の「隠れ里」とは――吉田悠軌の異類捜索記

    「青木ヶ原樹海には、知られざる秘密の集落がある」
     そんな都市伝説を聞いた人は多いはずだ。どれだけ昔からささやかれている噂なのか、私も正確な時期の特定にはいたっていない。ただその集落が「樹海村」と称されるようになったのは、おそらく2000年代半ば頃からではないかと推察される。ネットのログをさかのぼっても、老舗サイト「都市伝説広場」にて2006年9月17日に掲載された「樹海村」記事が初期の例となる

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    vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記

    vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記

     全国の霊能者たちが、その団地に次々と集まってきたのは、2000年晩秋のことだった。
     
     あるものは悪霊を退散させようと、あるものは土地の祟りを鎮めようと、怯える住民たちに自らの見立てを説明していく。さらにマスコミ各社までもが、彼らを囲むようにして陣取り、激しい報道合戦を繰り広げる。
     映画『来る』のクライマックスシーンさながら、郊外の団地は時ならぬ大騒動に巻き込まれた。

     小さな前兆は、19

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    『物語を売る小さな本屋の物語』の反響まとめ

    2020年6月に刊行した鈴木潤さんの『物語を売る小さな本屋の物語』、ご好評をいただきありがとうございます。

    読者の方や、著者とお付き合いのあるみなさんから、とても嬉しい感想をたくさんいただいています。
    この感想にも著者の人柄が映し出されているようで、素敵な言葉が多いので、ぜひみなさんにも見ていただきたくまとめてみました。

    もう読んだよ!という方も、まだこれから、という方も、ぜひお読みになった感

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    第4回 ボサボサの山をきりひらく!

    第4回 ボサボサの山をきりひらく!

     
    山は放っておくと荒れてしまう

     前回記事の中で、所有者の違いによって山を分類するお話をしました(「買うことができる山とできない山」)。他方で山は、それらが成り立った過程の違いによって「自然林」や「人工林」に分類することがあります。主に自然の力で成り立ったものが「自然林」であり、それに対して主に木材を生産する目的で人間が作り上げたものが「人工林」です。

     林業は木材を生産することが一つの目的

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    vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記

    vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記

     夕暮れの路地裏を歩いていたら、ふいに物音がした。
     ゴミ捨て場で食い物をあさる、野良犬の後ろ姿だ。ふざけて小石を投げつけてみると、犬がゆっくりこちらをふり向く。
     その顔は、人間そっくりではないか。
    「……ほっといてくれ」
     疲れた中年男のような表情でつぶやくと、犬はすたすた歩き去っていった。

     20世紀後半は、年代末になるごとに新たな怪奇譚が流行したものだった。1979年には口裂け女が、19

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