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〚 俳優名鑑 〛 昔を思い出しながら編 その2

映画には俳優が必要で、俳優には映画が必要です。
輝く星空を必要とする私たちのように。

・マシュー・ブロデリック
知的お人好し坊やが僕の持ち味、と目をクリクリさせている。何かを企んでる感じが全くない辺りが面白みに欠けていて、肌つやが良く栄養が行き届いている。頭を叩いたら悲しい顔をするだろう。

・カート・ラッセル
エラがあんなに張ってるのに主役だなんて、と偏見だらけの子供時代に強い印象を残した一度見たら忘れられない人。これも格好いいんだぜ、とアメリカンな勢いを感じた。目が小さい。

・ダン・エイクロイド
いつも面白い隠し玉を持っていそうな空気を醸し出しているが、こちらの想像を超えたことはない。雰囲気と少しの眉の動きで乗り切る、ある意味強者。たまに見ている分には腹は立たない。

・カイル・マクマクラン
賢そうな宇宙人が人間に化けたらこんな薄気味悪い好青年になる。部分的に見るとそんなんでもないけどなーと油断した瞬間モアッと本能に訴えかけてくる。口元が近未来。

・ショーン・ペン
生意気だなあ、と顔を見た瞬間感じてしまうので、自分は意外と短気だったと気付かされる。泣き顔に力を入れるタイプだけど気を許すとクシャ顔に笑ってしまうので彼とは距離を置くことに。全体的に面倒臭い。

・チャック・ノリス
バーン、と睨み顔のアップで登場すると、悪の組織は中ぐらいのアクションですぐに壊滅してしまうんだ、といつもの展開になって中ぐらいの興奮を得る。たくさんの髭と体毛が興味を誘う。

・アル・パチーノ
いつも見てます、との言葉に、どこで何をいつ見たのだ、と不機嫌に返し、しゅんとなった瞬間に、嘘だよー、と面倒な小芝居で苛々を解消してそう。背が小さい。

・ジャック・ニコルソン
喜怒哀楽の演技が素直に受け入れられず、時間をかけて慣れた頃に映画が終わったりし、胸焼けだけが残る。人類のあらゆる個性を独占しているが、羨ましくはない。

・ポール・ニューマン
何をやっても格好よくこなす、隙がなく背丈も程よくキザ野郎の頂点に立っている。難度の高い鼻の下のみモッサリ髭を軽々こなす。俺にしか似合わないぜ、というニヤケ顔がややイヤらしい。

・リチャード・ドレイファス
甲高い声で叫ぶことが多いスピルバーグのお気に入り。ここも早口で叫んでくれるかい?と提案されても断れないので、いつもストレスを溜め込んだ顔をしていたのかも。髪の毛と髭が同じ質感になってるときあり。

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