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自分に有利な分析をしてしまう危険性

  私(自転車販売修理業・個人事業主)の経験談ですが、ある時、急に自転車の修理が増えました。やっと宣伝効果が出てきたか(当時、チラシ配り頑張ってました)と思っていたら、実は近所の同業者さんが引退しただけだった、ということがありました。
 ほかにも、急に中古自転車が売れ始めたなと思ったら、近所の中古自転車専門店が改装中だったこともあります。

 例えば、ただ立地が良かっただけなのに、自分のことを敏腕社長だと思い始める。
 すると、その思い込みは、ライバルができた時や立地の有利が効かなくなった時に改善策を考える際の妨げになります。
 そして、あとになって「あれが良かったこれが良かった」という考えが、ただの思い込み、こじつけに過ぎなかったと気付かされるのは精神的にもきついものです。

 成功したのは、ただただ時期が良かった、立地が良かった。または、ただ運が良かっただけと思うことも大事です。

 自分の采配でうまくいったと思い込みすぎると傲慢になりますし、失敗した時のダメージがでかいです。

 SNSで、「私は努力したから稼げているんだ」「努力して今の地位にいる」とドヤる人がたくさんいますが、落ちぶれたとき「努力が足りねえんじゃねえの!」と言われたらぐうの音も出ません。

 私ごときの零細個人事業主レベルでも、それなりに事業ストーリーがあったりするのですが、今振り返ると、運とか世間の流れに流されるままだった気がします。
 自分では自分の頭で考えて舵取りしてきたつもりだったんですが…。

 とくにオチのない話でしたが、人間は自分に都合の良いストーリーを作ってそこで思考を止めるクセがあるそうなので、気をつけていきましょう。

 オチてますか?

 ご拝読ありがとうございました。

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