マガジンのカバー画像

自転車屋開業マガジン(短い記事)

126
自転車屋の開業に役立つ記事を投稿しています。主に短い記事が中心です。
運営しているクリエイター

#開業

【調べてみた】自転車屋事業、いくらで売れるんだろう?

 前回、事業の撤退費用についての記事を書きました。今回は事業を売りたい場合を考えてみたいと思います。  ということで、とりあえず、検索。 まずは実例 誰が買うんだよという条件ではありますが、赤字の自転車屋が500万円で売っていました。誰が買うんだ…。  上記の案件は、東北ではありますが、たった250万円で年商3000~5000万円の事業を譲渡してもらえるみたいです。  あまりにも破格な条件で、負債も引き継がないといけないとかそんな悪条件がないと逆に不安になる案件です。

失敗できる状況をつくってから開業する

 戦上手はまず、敵が勝つことができない状況を作り、そして、敵に勝つことができる状況を待つ。勝つことができない(負けない)状況を作るのは自分の側にあるけれど、勝てるかどうかは敵次第である。  開業は敵を倒すために行うことではないので、後半は無視するとして、戦上手はまず、負けない状況を作ることが大事だと孫氏は言っています。  私は自転車屋を開業するにあたって、この「負けないこと」をいちばん重視しました。接客技術や人脈、営業力は明らかに人並みかそれ以下のものしか持っていなかった

【自転車屋】チェーン店の感覚で開業を考えると失敗する

 よそはよそ、うちはうち。むかし勤めていたチェーン店では月商300万円くらいの店が出店失敗扱いされていました。私のお店はどうかというと…半分にも届きません。  質問者さんの最後の言葉にすべてが集約されています。  自転車屋は大儲けできる仕事ではありません。2014年のデータですが、自転車販売店は全国に11,497軒しかありません(ラーメン屋さんの半分程度)し、減少傾向です。  成功の基準はさまざまあると思いますが、チェーン店や繁盛店で働いていると基準がマヒします。さらに

「安い」はサービスではなく「宣伝」

 値引きや安売りはサービスではありません。なぜならそれ単体では特に何も生み出していないただのコストだからです。  ただ、値引きや安売りによって商品が余分に売れるというケースもあるのでその場合は、サービスというよりは宣伝広告費と言えるかもしれません。 つまり、コストを払って宣伝広告をしているというイメージです。  私は値引きや安売りが嫌いなので、ほとんどしませんが、払ったコストに見合う宣伝効果があるのであれば、やるのもいいかなと思います。  ただ、値引きや安売りというのは往々

開業はこれくらいの費用でできるだろう、の1.5倍くらいかかる

 計画にはかならず漏れがあります。あれが必要、これが必要としっかり計画したつもりでも必ず足りないものが出てきます。  初めての起業であれば、特にです。  上の記事で開業にどれくらい費用が掛かったかをまとめていますが、ここからさらに追加で費用が掛かっています。  追加が多かったのは、工具類、什器類、販売用パーツの順ですね。前職を参考にリストアップしてそろえたつもりでしたが、実際に開業してから足りないものが次々に出てきました。  どれくらい、追加があったのか、しっかりと計

自転車屋さんの組み立ての話

 「自転車を買うなら専門店で」よく聞く言葉ですが、はたして本当でしょうか?私は長年自転車業界にいますが、この言葉ほど信用ならないものはありません。根拠として…  まず第一に自転車屋さんの腕がピンキリであること。地域に根差して30年!みたいな店の店主が素人レベルのレベルだったりします。逆にチェーン店に勤める若い整備士がすごくいい腕していることもあります。長くやっていれば腕が上がるとは必ずしも言えません。逆も然りです。  次に、自転車の組み立てには時間がかかるということです。

能力がないから稼げないという嘘

 ネットには厳しい言葉があふれています。「能力がないから底辺に甘んじることになるんだ」「貧乏なのは努力が足りないからだ」などなど。  本当にそうでしょうか。日本の総理大臣の年収は4000万円くらい。2021年度の日本の野球選手の最高年俸は9億円だそうです。野球選手は総理大臣の22.5倍の能力があるんでしょうか。  そもそも、それぞれ求められる能力が違いすぎて比較もできないですよね。  たとえば、日本一の接客技術をもつコンビニ店員さんがいたとして年収4000万円を得ることは

開業は誰でもできる

 開業は誰でもできます。まず、場所を用意します。品物を用意します。値段をつけて並べます。これで開業は完了です。あたり前だし、実際はそんな単純では無いのですが、完璧を期さないと開業してはいけないと考えている人が多いんじゃないでしょうか。  何となく頼られているうちに商売になっちゃったとか、勢いで店の体裁ないまま商売始めたとか、今では立派なあの店も意外に適当な成り立ちだったりします。適当に始めてみるのもいいんじゃないですかね(無責任)  準備に完璧を期すより、失敗しても死なない

儲からなくてもいい、食えればいいではダメだと思う

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます

スクリーニングすることが大事

 お店の目的は存続することとお金を稼ぐことだと私は思っています。  故に、お店に害をなす人や購入意思のない人は積極的に切っていく必要があります。  つまり、スクリーニングです。  スクリーニングとは、「審査」「選考」「ふるい分け」といった意味で用いられる表現です。 特定の条件などに照らして複数ある対象の中から条件に合致する対象を選別する、という動作を指します。 スクリーニング(screening)は英語の動詞screenに接尾辞-ingがついた動名詞です。  https