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大学入試/進路指導関連

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私が書いた入試や進路関係の記事のまとめ。九州の受験事情も。
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#教員

進路指導はいかに教員の「主観」を排するかが重要

進路指導はいかに教員の「主観」を排するかが重要

高校では、担任や進路指導部の教員が主体となって進路指導を行っています。

内容としては、キャリア教育から職場体験、オープンキャンパスの紹介、大学からの模擬講義の実施など、生徒が進路決定をするための手助け全般になります。

地方の高校では、共通テスト後に誰がどこの大学を受験するか、などの検討会も行っているようです。

進路相談の重要性進路指導の中でも、生徒が直接的に関係するものは進路相談でしょう。

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「偏差値」で大学を選ばせないという担任、進路指導担当者の矜持

「偏差値」で大学を選ばせないという担任、進路指導担当者の矜持

生徒の進学指導を行うとき、「偏差値」で大学の良し悪しを論ずる風潮は非常に強いです。

もちろん、高偏差値大学に記憶力や論理的思考力の優れた学生が多いことを否定はしません。

実際、私の勤務校の卒業生を見てもその傾向はありますし、方々から聞こえてくる話からも同様です。自身の経験則から考えても、それほどずれた認識ではないでしょう。

「偏差値」とは何かでは「偏差値」とは何でしょうか。「偏差値」の定義を

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なぜ地方の進学校は、地方国公立大学進学を勧めがちか?

なぜ地方の進学校は、地方国公立大学進学を勧めがちか?

最近、YouTubeなどでも度々話題になるこの話に触れたいと思います。

私は地方の私立進学校に勤務しています。いわゆる自称進学校と呼ばれることも多い学校かもしれません。

さて先日noteでよく見る「でまち」さんの記事に以下のようなものがありました。

要約すると、「地方の進学校の教員は地方国公立大学への進学を勧めがちだが、自分でよく調べよう。個人的には就職に有利な都会の私立大学がおすすめ。」と

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九州の大学進学の実状

九州の大学進学の実状

首都圏やその近郊に住む人達にとって地方、九州の状況というのはわかりにくいものがあると思います。

そこで、今回は九州の中でも大都市やその近郊ではない、中小都市の高校の状況を中心に、九州の大学受験事情に関して書いていきます。

ちなみにですが、九州の県は基本的に県庁所在地が人口50万人近い、比較的地方では大きい都市ばかりです。

したがって、九州人の人口動態は

住んでいる地域 → 県庁所在地 → 

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