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オンライン飲み会のススメ

家庭内パンデミックにより、無事に風邪をひきました、しょっさんです。

リモートでお仕事できるの便利だな、すばらしいな、と思いながら寝たり起きたりを繰り返してます。がんばって鍛えてても、風邪ひくときはひいてしまうんだよな、ツライ。コロナ関係で、風邪をひいたら引きこもりましょうの精神が蔓延してきたので、流行に乗っておうちに引きこもってました。こんな流行がなくても、ちょっと三箇所も巡って打ち合わせをこなすような体力はなかったでしょうね、リモート環境最高です。助かりました。

さて、そんな流れを受けて、オンラインでの勉強会やコミュニティ実施をする流れがきていますね。わたしが10年前から運営に携わってた #qpstudy では、かなり初期の頃から勉強会の配信を行っていました。Webinar 形式のようなスライドを配信する方式ではなく、カメラで現場を撮影しながら配信する形式だったので、臨場感はとてもあったと感じてます。

また、#qpstudy はワークショップとか、テストとか、他じゃやらないような新しい勉強会をよく開催していました。グループディスカッションしているところを配信しても面白くはないので、リーダー・銀河・わたしの三人で、ネトラジ代わりにしてどうでもいい話を配信する時もありました。これ、10年くらい前ですからね、結構、配信のさきがけ的な勉強会だったと自負してます。

で、今回はそのネタではないです。配信の技術も変わってきましたし、機材もだいぶ一新されました。わたし自身が配信していたわけでもないので、そこまで配信には詳しくないので。ワタシ個人としての、オンラインでの会合は更にさかのぼって、2000年ころまで戻ります。このころにやっていた、いくつかのオンライン会合について、今ふりかえってみたいのです。

1995年に Internet が Windows95 のネットワーク力強化と Tim の Webの力を得てからというもの、Internet の可能性は広がっていきました。まだ 20代のわたしですから、23時からのテレホーダイからは何時間も接続しっぱなしの睡眠不足を繰り返していましたね。土日ともなると、5時まで延々とつないでなんかしてることもありました。若さってスゴイ。

20世紀末にもなると、掲示板以外のコミュニケーションも増えてきました。なぜかいまだに残っているアッオーな ICQ ( https://icq.com/ )なんてものも流行りましたね。

サービスの名前忘れちゃったんですけど、同じ Webサイトを見ている人同士でチャットできるサービスなんかもありました。1999年とかかな。

ゲームの世界だと 1997年からウルティマオンラインがサービスを開始して、ローカルネットワークや Battle.net を生み出した Diablo も発売されます。日本では、2000年にファンタシースターオンラインなんかをやってました。

この20世紀末あたりのネトゲや、新たなコミュニケーションの台頭によって、われわれの生活もガラッと様変わりします。土日にアキバに集まって万世とかたん清いって焼き肉を堪能したり、ゲームやPCのパーツ散策なんかよくやってましたけど、平日はそうもいきません。そこでわれわれは、ゲームの世界とでぐだぐだする道を選択します。ウルティマオンラインはキーボードでチャットするくらいしかできないし、気を抜くと誰かに殺されてしまうので、おちおち釣りなんかしてられませんでした。

それでも、われわれは酒を片手にゲームをやりながら、chat する日々でした。くだらないことを chat でやりながら、毎晩お酒を片手にゲームをしてました。このころが、オンライン飲み会の第2黎明期ではないかと思うんです。第一黎明期は、Internet では irc、パソコン通信ではチャットルームでのチャットしながらの飲み会なんですが、この頃はおちおちやってられないんですね。お金かかるから。お酒飲んで気が大きくなった時に、ネットつなげっぱなしにしていると、翌月の電話代を見て、親から怒鳴られてしまうわけです。なので、テレホーダイの時代がやってきたり、ケーブルテレビやADSLがはじまって常時接続の世界がやってきて、ようやく落ち着いて気兼ねなくオンライン飲み会ができるような下地ができあがったわけです。とはいえ、キーボードでのチャットだったり、リアルタイム感を感じなかったり、相手の状況もわからないので、ただ酒を片手にチャットしているだけの感じです。

状況が変わるのは、ボイスチャットがやってきたころです。

21世紀初頭に、リアルタイムに音声でやり取りができるメッセンジャー(MSNとかYahoo!)が提供されると、2つの派閥がボイスチャットへ流れていきます。一つはオンラインゲーマー民で、もう一つが出会い系チャット民です。わたしはもちろん前者側で、友人たちとゲームをしながら酒を飲みつつ、深夜までゲームをやっては嫁に怒られるという時代を過ごしました。ゲームは音声でチャットできないと、ホントなんともならないんですよね。モンスターハンターもでましたけど、当時はボイスチャット機能はなかったので、別のボイスチャットを利用しながらみんなでモンハンやったりもしてみました。懐かしい。

2005年以降になってくると、ボイスチャットも、Webカメラも標準的になってきます。あれです。2004年に公開された Skype ( https://www.skype.com/ ) が出たことで、新しいオンラインのやり取りが始まったんです。

少人数だと、みんなでカメラ使ってボイスチャットしながらお互いの顔や部屋も見ながら飲み会できちゃうんです。ゲームの知人もそうですけど、2ch の知り合いとかともやってたりしました。相手の顔が見えると、ぐんと飲み会の距離感が縮まってくるんですね。声だけだと不足している情報が全部出てくる。今でもたまに出てくるオンライン飲み会のベースは、この頃すでに出来上がってました。

もうこうなってくると、飲み会を開かずともいつでも好き勝手に、そこここでお酒を飲む口実ができあがるんですね。ネットが繋がってるからこそできることできることも多くて、いろいろなことを試しました。

みんなで同じタイミングで Perfume のビデオを回しはじめて、それを見ながらみんなでチャットに書きなぐる。声を出すと迷惑なので、そこはチャットでやるんですけど。みんなで同じ時間を共有できる。だいたいみんな同じタイミングで「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」になるし「かしゆかーダバァ」みたいにもなるわけで、これも面白い。

Web配信なんかだと、完全にみんな同じ状況で同じものを見るので、「せーのっ」とかやらずとも、同じように不特定多数と一緒に同じ状況を感じることもできますもんね。仲のいい人とチャットでつながっておきながら、Twitterでも呟いてみたり。Twitter だけでも、みんなで mention しあいながらチャットのようにつぶやきすぎて、API制限に引っかかったり。そりゃ、1日400ツイートもするわ。アホか。

そういえば、あれは2010年のワールドカップですかね。みんなでワールドカップをみながら、ツイートして日本を応援する的なやつ。知り合いに協力してほしいってことで、NHK の 7時のニュースで、Twitter つかってその応援するさまを 1分くらい特集されたことがあります。めっちゃ恥ずかしいので、自分の放送は見てないけれども、データだけは残っていてちゃんと持ってます。その時、NHK の人は「一体感」という言葉をどうしても使ってもらいたかったようで、かなりそっちの言い回しに持っていかれた記憶あります。が、まぁ「一体感」はたしかに感じるとこあったので、まぁそれはそれでいいかな。2ch でおれの話題で 1スレ消費されてたのも、楽しい思い出です。

ワールドカップと言えば、最近はほとんど独り言になるけど、Facebook に一つスレを立てて、そこにどんどんレスしていく。そこに何人かが気がついて、ちょっとタイムラグありつつも、みんなでやりとりできたりするのも、一つのオンライン飲み会の形ですね。不特定多数とハッシュタグで盛り上がったり、特定多数と、その時にいる人だけでつながっていくだけのも、いずれもオンライン飲み会の今の形とも言えなくもないです。

どれもこれも、楽しい思い出です。で、なにがいいって「寝よう」と思ったらすぐに寝られるし、ちょっと離席しても、また戻ってこられる。自分の飲みたいものだけを準備しておける。わたしみたいに、飲み屋でソフトドリンクメインで、飲み物の選択肢がなくても大丈夫。自分の飲みたいものを、飲みたいだけ準備しておけばいい。飲み物に躊躇したり、気を使ったりする必要はないんです。御酌しなくていい。みんな大人だもん、自分で好きに準備できる。

そして、自分の好きなことをしながら、他のみんなともつながったまま会話もできる。カメラがあれば相手も見えるし、見せたくなければ、音声だけでもいい。リアルタイムに相手と通じ合えるってだけで、オンラインの飲み会というか会合って、もっと使われていいもんだろうと。

まだ、会社の会議くらいでしか使っていないんだとしたら、それはちょっともったいないです。好きなあの子と、最近、文字でしかやり取りしてないアイツと、オンラインで飲み会してみませんか?

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