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明日の箱根駅伝を競馬に例えて解説してみた

競馬好きの友人を箱根駅伝の世界に引き込むべく、気合いを入れて執筆しました。今年の箱根駅伝を楽しみたい人はぜひご覧ください

前提情報

  • 大学駅伝は「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」「箱根駅伝」の3レースがあり、箱根駅伝は三冠の最終戦である

    • 出雲駅伝 1区間あたり8キロ前後のスピードレース →皐月賞に近い

    • 全日本大学駅伝 1区間あたり12キロ前後のクラシックディスタンス→日本ダービーに近い

    • 箱根駅伝 1区間あたり20キロ強のマラソンレース→菊花賞に近い

  • 22年の出雲、全日本は駒澤大学が制しており、三冠にリーチ

  • 多くの選手は、トラックの5,000m、10,000mのタイムを伸ばすことに大学生活を使うことが一般的(トラックの時期は春〜夏)。一方で箱根駅伝は20キロ超ある長距離レースなので、トラックよりもハーフマラソンに適性がある選手が活躍することが多い。一方で、コースの形状によってはスピードランナーでも活躍できたり、スピードとスタミナを備えた一流選手は距離に関係なく走れたりするので、「適性VS能力」の戦いの場でもある

  • 箱根駅伝は往路5区、復路5区の合計10区を競う。区間ごとにコース形態が異なる上、同じ区間内で区間タイムを争うことにもなるので、箱根の各区間がさらに重賞レースのようになっていると考えるとわかりやすい

  • 駅伝は基本的に前が圧倒的有利。リードがあることで余裕を持って走ることができ、好タイムにつながるため。競馬のような追い込みは存在しないが、並走するなら逃げる(引っ張る)よりも番手につけた方がスタミナが残りやすい

  • 前有利ゆえに優秀な選手は基本往路に出てくるので、往路の方がハイレベルになる。

1区 大手町→鶴見 21.3km

競馬に例えると:皐月賞
各大学のスピード自慢が集まり、スタミナがなくなった順に脱落していく消耗戦でもある。序盤のリードが最重要の箱根駅伝において2区につぐ準エース級が集まるハイレベル戦となる

当日変更反映版

2区 鶴見→戸塚 23.1km

競馬に例えると:日本ダービー
9区と並ぶ最長区間で、ここを外すと大きく差が開く可能性があるため、各大学のエース級が集まる。スピードはもちろん、長距離をこなすスタミナと、14km地点の権太坂、20kmの最後の急坂の2度の坂をこなす底力と総合力が問われるクラシックディスタンス

当日変更反映版

3区 戸塚→平塚 21.4km

競馬に例えると:共同通信杯
1,2区に次ぐ重要区間。ここを押さえないと上位に行けないため3区に準エースを置く大学も多い。下り坂から始まり終始平坦なため、トラックで好タイムを持つスピード自慢が集まる

4区 平塚→小田原 20.9km

競馬に例えると:神戸新聞杯
細かな起伏が多く、3区よりもスタミナが問われる区間。戦力差が出やすい区間なので、ここにいかに強い選手を注ぎ込めるかが勝負だったりする。スピードは問われにくいので、長距離寄りの安定感のある選手が起用される

5区 小田原→芦ノ湖 20.8km

競馬に例えると:菊花賞
山登り=スタミナ勝負。トラック競技とは全くの別物で、トラックではスピード不足のスタミナお化けが山の神として覚醒することが多い。早々にばてたり寒くなって痙攣を起こしたりして止まることもあるので、差が広がりやすい。4区までにリードを奪ってもここでブレーキが起こる可能性があるので、ここをいかに外さずに乗り切るかが勝敗を分ける

往路優勝予想

◎青山学院
○駒澤
▲國學院

総合優勝予想

◎駒澤
○青山学院
▲中央

圧倒的優勝候補の駒澤だが、重要区間の1区、5区の安定感は青学の方が上であることから、往路優勝は青山学院と予想。一方で駒澤は安原、花尾、山野に加えて控えの篠原(芽吹に代わって4区かも)、山川など復路にもタレントを多く残しており、往路1分30秒以内なら逆転可能と見る。國學院、中央は10区分の選手層が2校に劣るものの実力者を多く抱えており、好勝負必死と予想した

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