見出し画像

それからの歌唄いおじさん。

なんだか、スキをくれた方々が!
ありがとうございます♪
こんなロクでもないおっさんの駄文に。

そんな訳で、つづきです。

地元に帰っては来たモノの。
妻の家族と同居するも、あちら家族からの理不尽なアレがアレでアレして、上手くいかず、2度目の結婚に失敗して、おまけにバンドまで失って。

派遣社員で働き、実家にまっすぐ帰るのも、嫌だから、ひとり駅前の居酒屋で呑んで、酔っ払って。みたいな日々。
「オレは一体、ここで何してんだろう?」
と、常に自問自答。
そんなある日。
たまたま、友人から教わった居酒屋にふと一人で行ってみると、
マスターがかなりディープな方で。
もう辛くて暗くてドン底で、ボロッボロのあたくしの話をたくさん聴いてくれました。
そして、一言。
「世の中ってのはさ、全部が正しくて、全部が間違ってるんだよ。」
なんか、めちゃくちゃズガン!!って、
心に刺さりました。
確かにそうかもしれない。
みんな正しくて、みんな間違ってる。
そう思うと、いろいろかなり楽になりました。
いわゆる、腑に落ちたんですな。

そして、同じタイミングで、バンドマンだけども、とても博学な友人がいて。
その友人が「これ読んでみてよ。」
と、くれた本があって。
でも、もう5年も読まないままで。
たまたま、引っ越しのダンボールからその本が見えてさ。
トビラの文章を読むと、
「人生とは、全く思い通りにいかない事ばかりです。でも思い通りにいかないからこそ、人は、たまに叶う事に本当の喜びや幸せを見出せるのではないでしょうか。」
って、読んだだけで、四十路はクッソ号泣ですよ(笑)
「なぜ?なんで、こんな絶妙なタイミングで!?泣かせるじゃねえかよっ!!」みたいな。

そして派遣社員で、たまたま新規オープンの店のオープニングスタッフをやるはずが、実際行ってみたら、オープンが3ヶ月も延長。。
だから、急遽、同じフロアの別店舗での研修となりました。
まあ、いい加減な会社だわな(笑)

で、別店舗で働いてみると、
なんと、あたくしと同じ高校の同級生の奥さんがたまたま働いていて。
バツ2のあたくしを見かねて、その奥さんが女子を紹介してくれて。

出会った時からお互いに意気投合して。
実は、それが現在のあたくしの妻なのです。
で、出会ってから、人生まるで早送りみたいに、結婚して、披露宴もして、新婚旅行にも行き。
さらに家まで建てて、最愛の娘も誕生したんです。
チャランポランで、自由きまま、好きに生きてきた貯金ゼロのあたくしなんざに、披露宴や新婚旅行なんて夢のまた夢。
ましてや家を建てるなんて、絶対に絶対に絶対に無理でしたよ。

すべて、あたくしがバンドでオロローンオロローン♪とやっていた間、真面目にずーっと働いてきた現在の妻のおかげなんです。
もちろん費用は、少しずつ働きながら返していますよ(笑)

でも。

よく考えてみてください。

あたくしがまだ意地張って、東京でバンドを続けていたら?
たまたま派遣社員にならなかったら?
新規オープンの店が予定通りにオープンしてたら?

考えると、本当に僅かな誤差で、人生は180度、違う様相になっていたでしょう。
ここでひとつハッキリ言っておきますが、
スピリチュアルではないです(笑)

嘘みたいなホントの話。
あたくしの身にガチで起こった出来事なんです。

あたくしには、多分、音楽の才能はあります。
そこらへんのミュージシャンには負けません。
でも天才ではないし、ストイックでもない。
あたくしの幼なじみは、みんな一流ミュージシャンとして、しっかり地道な努力をして、バッチリ成功して。立派になって。

一時期は、自分の着地点すら全く見当たらなくて。
また結構な頻度で、成功した彼らに会う夢を見ましたよ。
うなされて、起きるんです。

やはり、本音はあっち側に行きたかったんですよね。ボクだって。

何万人も相手に、ドームツアーやら、大型フェスもやりたかった。

でも、それを自らの手で。
若さ故の傲慢さで、粉々にブチ壊したんすよ。
考えが甘すぎる。

まあ、今では理解できます。

現在の、これがベストなカタチなんだって。

幼なじみみたいに、音楽の為に、真面目にストイックにも生きられない。
もし仮に、成功してたとしても、
才能は、流れ作業の品物を箱に入れればOKなんて簡単なモノじゃない。
明日、いきなり枯れるかもしれない。
ハニートラップに引っかかるかもしれない。曲が出来なくて、プレッシャーに耐えられなくてクスリに手を出すかもしれない。
甘い世界じゃない。
オレみたいなハンパ者には無理なんだ。
それを受け入れた。
素直に認めた。
時間かかったけど。

普通の生き方が大嫌いで、サラリーマンなんか絶対になるもんか!って。
オレはお前たちとは全然違うんだ!と、何の根拠もなく信じ込んで、破茶滅茶な生き方して。
そこから30年ー。

何周も何周も、遠回りして、
今は理解できる。

フツーって、すげーんだ。
めちゃくちゃすげーんだよ。

今は、あたくしが納得できる妥協なき最高のアルバムを創る!
ってのが、目標。
やっと見つけた着地点。
なんかさ、黙って最後まで思わず聴いてしまった!ってアルバムを作りたいんだわ。
グンマーでも最高のメンバー見つかったしね♪
そう。
最愛の家族と、最高の仲間と、ライフワークの音楽があれば、
こんなアホウみたいな騒ぎも関係ねえだろ?
あたくしは、とことんブレずに、
好きに生きてやる。
楽しいコト。
ワクワクするコト。
それがきっと唯一の正義なんじゃないかな?
ホントの幸せってのは、
実は最初から、自分の中にあるってコト。
果たして、それに気づくか、気づかないかってだけの問題。

以上、歌唄いのおじさんの話でしたー。
ここまで長々と読んでくれた方、
本当にありがとうございました(涙)

また、なんか書きますね♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?