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目隠しされた決断の山

絶対に失敗できないし、自由にやらせたいのに、今の決断がどうこうめの将来と結びつくのか、それが誰にも分からない。出張からようやく戻ってきたトト。こうめから3日間離れて少しだけ、こうめとの日々を振り返った。

本当にこうめはいい子に育っていると思う。
最近、彼女からよく聞く言葉は。

「はよー」(おはよう)。
「いっちょー」(一緒にやろう)。
「あーとー」(ありがとう)。
「がんじって」(仕事頑張って来てね)。

屈託なく、楽しそうにしているこうめの笑顔を見るたびに、トトは、これでいいのかなと、自分自身に言い聞かせてきた。

目の前のこうめの言葉や目線、仕草や表情を毎回できる限り観察して、彼女の脳の中が、どんなイメージを浮かべて、何をしたくて、何を伝えようとしているのかを必死に解読。会話を成立させて受け止められるように頑張ってきたつもりではある。

ただ、こうめの将来が今後どうなっていくのかは本当に分からない。
先が全く見えない中で、本当にこの日々の選択は、正しい方向にこうめを導いているのか。

目隠し状態で下した決断の山が、
将来どんな形になり、どんな色になるのか。
得体の知れない不安が振り返れば振り返るほど募っていた。

そんな時、noteで出会った文書が心を救ってくれた。


宿題をやらなくなったお兄ちゃんの話。
これだけ聞くと、あららと思うのだが、
そのお兄ちゃんにトトは救われた。

「勉強は好きだけど宿題は勉強じゃない」

すでに、学ぶべきことと学びたいことが、自分の中で確立され始めている証拠だよね。

できれば、まだ先の話だが、宿題をやれと言わずに育てたい。やらされより、やりたいを増やしてあげたい。そんなことを考えながら、このまま走っていいのか少しの迷いがあったのも事実。でも、この13歳の長男くんのありありとした姿に、少なくともあと10年は自分とこうめとカカを信じて、目隠ししながら走る力をもらった。

ありがとうswitchさん。
ありがとう13歳の長男くん。

もう少し背筋を伸ばして走ってみるよ。

※写真は福島県富岡町でほぼ鎖に繋がれずにのびのび生きるグーちゃん4歳

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