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大変だったあの時間が実は一番大切で

今日、久しぶりに寝坊したトト。仕事には遅れない程度のやつ。いつもよりたくさん寝れたはずなのに、すごく損をした気分で、もったいない気分でトトは、会社に向かった。我が家の朝活をサボってしまったから。。

トトとこうめには、毎朝の日課がある。

「朝活」だ。

あさ・かつ【朝活】
(朝に活動することの略語)
1.母親が起きるまでの間に、父親が自主的に行う家庭奉仕活動。家庭ごとにその形態は異なるが、父親の家庭階層が低いほど、朝活の時間が長い傾向にある。
2.子どもにとって、全面的に甘やかされる時間。早く起きれば起きるほどこの至福の時間が伸びるため、体内時計が日ごとに早まる傾向がある。 (トト用語辞典より)

目覚まし時計はこうめ本人が担当する。
彼女は目が覚めて5秒で
フルスロットルになれる怪物。

5時半から6時半にセットされた
体内時計のままに起き、

ドン!ドン!ドン!

トトの胸あたりを
思いっきり叩くところから朝が始まる。

みぞおちと喉仏にだけは当たらぬよう
指導したおかげで、
命の危機につながる事態はなくなってきた。

カカを起こさないように、2人で起きて、
こうめの気持ちが向かうままにただただ遊ぶ。

おもちゃの時もあれば、
窓から外を指差して、公園に向かうことも。

トトの「朝活」目標
1.カカが起きるまでの間に、
最低1時間こうめと遊ぶ
2.カカが起きるまでの間に、
こうめの朝食と皿洗いまで終わらせておく

最初は眠くて、
しんどいなと思うこともあったが、
最近はこのミッションが楽しめている。

だって、、

朝活がうまくできた日は、、、



カカがちょっと優しくなるから。

飲みに行っても、翌日しっかり朝活をやれば、そんなに怒られないから。。

最近はトトも起きて6秒くらいで
3速くらいまでは
ギアを上げられるようになった。

仕事がら夜が遅い上、1時間半の通勤時間のため、平日はこうめが寝るまでに帰ってあげられることの方が少ない。
朝活をしなければ本当に彼女の成長に
置いてけぼりになってしまうため、
朝活は自分でやりたいと志願した。

カカがあえて、起きて来ずに、
2人だけの朝の時間を作ってくれることは、
ありがたい限りだ。

遊びの中で、トトはこうめの言葉や表情だけでなく、目線や手の角度、仕草などの一つ一つの観察。こうめの脳の中でどんなイメージが浮かんでいるか想像しながら、彼女の考えに合う言葉をかける。トトとしては、ちゃんと会話のやり取りが続くように訓練しているのだが、日々、こうめが話せる言葉やできることが増えていることに驚かされっぱなしだ。

こうめにとって、楽しいひととき。
トトにとっても、欠かせない日常。

なのに、トトは今日サボってしまった。

ドタバタとパンをくわえ、
着替えるトトに気を遣ってか、
あまり近づこうとしないこうめ。
遊びも、朝ごはんも、歯磨きも、アワアワも、
一つもいっちょにできなかった。
カカに今日は全部の家事を任せてしまった。。

なのに、、

トト「いってきます」

そう声をかけると、

こうめ「いってったーい(いってらっしゃい)」
「ばんてってー (頑張ってー)」

いつものように笑顔で送り出してくれたこうめの表情の奥に、本当は言いたい言葉を押し殺しているのがありありと伝わってきた。

トト(心の声)
「今日は早く帰ろう」

駅に向かいながら、トトの頭はフルスロットルになっていた。
今日のタスクを整理し、最も効率的に終わらせる算段を立てる。
一刻も早く、こうめとの夕活に参戦することが
今日の目標だ。

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