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子供の頃に女の子から性的ないたずらをされていた話

たしか、小学2年生あたりだったと思う。近所に、1歳年上の、ひろみちゃんという子が住んでいた。私は子供の頃とても内向的で、友達は多くなく、ひろみちゃんとよく遊んでいた。ひろみちゃんがどんな見た目だったか、とか、いつ頃から仲良くなっていたのかとかは、もう覚えていない。

ひろみちゃんは、私に性的ないたずらをした。
いろいろあったと思うが、覚えている2つのエピソードだけを書く。

おしっこ事件

ある日、ひろみちゃんは、私に紙コップを差し出して言った。
「ここにおしっこして、あんたのお母さんに飲ませて」
もう、とんでもないことなのだが、私は断りきれなかった。
誰もいないあぜ道で、私は言われたとおり紙コップに放尿した。
ひろみちゃんに紙コップを見せたら、「早くお母さんのところに行って」と言われた。私はさすがにそれは出来ず、こっそりと田んぼに捨てた。

ひろみちゃんの目的が何なのかはわからなかった。
ただ、いじめとも違う感じだった。

軽い嫌がらせで覚えているのは、ひろみちゃんのお母さんが私にお菓子をくれたとき。お母さんがその場を離れたら、「そのお菓子、わたしのだから」と、ひろみちゃんに取り上げられたこと。こんなのは、たいした出来事ではない。日常茶飯事だったと思う。

椅子事件

ひろみちゃんの家の庭で遊んでいたときのこと。ディレクターズチェアに座ったひろみちゃんが、私に命令した。
「下から、ここを触って」
つまり性器を間接的に触れ、ということである。
私もまた断りきれず、言われたとおりに言われた場所を爪で引っ掻いた。
ひろみちゃんがどういう反応をしたかは、もう覚えていない。

子供にも性欲があるのだと思う。ひろみちゃんのふるまいは、完全に仕上がった、SMの女王様のそれだ。嫌な思いをしながらも、私はひろみちゃんと遊ぶのをやめなかったし、たぶん私は、ひろみちゃんのことが好きだった。

父の仕事の関係で、私は別の町に引っ越した。
それが、ひろみちゃんとの別れだった。
悲しかったかとか、寂しかったかとか、そういうことは一切覚えていない。

私の性格と性的嗜好は、ひろみちゃんに作り上げられてしまった。
私は今も、人から言われたことを断れない。
若い頃は、ちゃんとお付き合いした女性もいた。私はバイセクシュアルだと思う。今の恋人は男性だが、たまたま彼と価値観やいろいろなことが合っているだけだとも思う。思う、だけで、本当のところはわからない。

ひろみちゃんは、今、どうしているんだろう。

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