「今日のパートナー」　優しい嘘で伸びる人たち

ずっと長いこと、
建前と本音を使い分ける人たちとつきあうのが苦手だった。
相手が本音を隠していると思うこと自体、
わたしの勝手な偏見だったかもしれないし、
本音が腹黒い人たちとの出会いも、あんまりよくなかったのか、
どうも、あんまりいい印象をもっていなかった。

ところが、ここ数年の間に、
パートナーの性格やその特性と、
いろんな性格の女性と働いてみるようになって、
なんだが腹黒いこともいいなと思うようになっていた。
いろんな価値観の人たちがいて、
それぞれの生き方や譲れないものを感じながら、
相手の立場を尊重した結果、
自分の考えを不快のないように組み直している。
そんなふうに見えた。
それと、なにより、とても人の気持がわかる繊細な人たちに見えた。

私のパートナーは、
基本的に何か悪いことが起こると、
自分に原因や責任の矛先を向けていたが、
ここには、強い「原因自分論」みたいなものがあった。
「嫌なことが起こる環境を選んだのは自分」と納得しようとしている感じなんだよなぁ。
私の長年の偏見によれば、
建前と本音がある人は、言っていることがほんとうに思っていないことで、
言うべきことを言わなかったこと、だったのが、
ぜんぜんそうじゃないんだよね。
そういえば、パートナーも確実な過失がない場合で、
私の失敗を責めるようなことはしなかった。

よく分かっていないのに憶測をそのまま言うわけにはいかないから、
わたしはこう思うけど、そういうことなんじゃないのとは言わない。
ただ、誰が見てもそうだという事実に基づいたことしか言わないのは、
いろんな意見の人たちがいるなかで、自分の発言が他人に与える影響の大きさを知り、
自分の責任を負わないようにしたかったということは言えそうだ。

もし、自分が、パートナーの立場だったとしたら、
率直に私はこう思っているが、あなたはどう思うか、と考える。
うん、そうだなぁ、言葉にしないと自分の気持ちがわからないからだろうからなぁ。
自分が行った言葉の重みを知り、相手が話す言葉がどれだけ自分を捉えて離さないか、
何気ない一言に傷ついて、どんな風に振る舞えば生きやすいか、
というあたりのことから逆算して、パートナーは考えるのかな。
いや、そこまで周りや自分への影響を考えることができる女性なのかもね。
私のダメさは、自分の言葉を言葉の通りに実行することが難しいことだもんなぁ。

今日も、noteを読んでくれてありがとうございます。
腹黒さは優しさの裏返し、私にはない良さもっと伸ばしたらいいんです。

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