ヲタ恋と女子校

一昨日は1200円で映画が見られるTOHOシネマズデイだった。

『ヲタクに恋は難しい』を見に行ってきた。

公開から1週間、「オタクを馬鹿にしているように見える」「ミュージカルにする必要があるのか」等、ネットで酷評されまくっていたけど、自分で判断したいと思ったから見に行った。

普通に面白かった。オタク用語の応酬とミュージカルに慣れてきた頃に、エンドロールが流れて「えっもう終わりなの!?」ってなったけど笑

オタクを馬鹿にしているとは思わなかったが、誇張された表現が馬鹿にしているように見えるのかもしれない。 あと、オタク用語がわからなくて置いてけぼりになってる人もたくさんいるのではないかなーと思った。パンピー向けにオタクの世界を紹介する目的じゃなくて、オタクの世界をエンターテイメントとして描き出す狙いだから、いちいち用語解説なんかしてられないのかもだけど。

高畑充希の歌は最高だった。さすが元ピーターパン。 高畑充希が可愛かったから満足です。

一緒に見に行った人が「自分は一般人寄りだ」と言っていて驚いた。原画展に入場するために何時間も並ぶ人が一般人寄りなのか?
自分を棚に上げているようで罪悪感があるので、私についても話そう。私も去年の夏に初めてコミケに行って薄い本を買ったし深夜アニメを録画して見ているが自分がオタクかどうかはわからない。というか、自分より熱量も知識量も圧倒的な人がたくさんいるのに私がオタクを名乗るのはおこがましいと思う。だけど、親や アニメを見ないクイーンが好きな友人は私のことをオタクだとみなしている可能性もある。

そもそもオタクとはなんなのか、オタクの定義が知りたくて、新書を読んでみた。

"私の思うオタクは、「何かを『好き』という気持ちを抑えきれず人に伝えてしまう人」(p.19)

"普通の人は何かを好きになるとき、テレビで教えてもらったり、人から与えられたりするわけです。…ところがオタクというのは違う。自分が好きなものは自分で決めるわけです。(p.59)"

岡田斗司夫氏『オタクはすでに死んでいる』

これを読んで私は普通の人だと思った。そしてオタクはカッコいい。好きなものを堂々と好きと言える人、他の人に布教できる人はカッコいい。

人に何かを薦める時、緊張してしまう。特に音楽とか本。私は好きだけど、その人からしたら好きじゃないかも…とか私のセレクトが悪くてもっとその人にあった曲とか本があったかも…とか考えてもしょうがないことを考えてしまう。

私はオタクになりたい。思い返してみれば、中高を過ごした女子校にはオタクがたくさんいた。Hey!Say!JUMPの山田くんと中島くんでBLを考える腐女子。ボーカロイドオタク。歌い手の天月くん推し。

あの頃、周りの子が熱く語っている用語の半分もわかってなかった。今ならもうちょいわかるけど。
「女子校の女子はどんなに可愛い子でも残念な女子」って誰かが言ってたな。
確かに傍から見たら残念かもしれない。でも笑顔で好きなものについて語っている彼女たちは魅力的だった。

「ヲタク、それは、夢に生きるひとたち―」劇場版ヲタ恋公式HPより。

一生懸命好きなものを追いかけている人たちこそ"尊い"。

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