パニックになった僕は、マットデイモンの言葉を思い出す。
こんにちは。「仕様です。」(@Shiyoumasayume)という名前でSNSをやっているゲームプランナーです。ふだんはコンシューマータイトルプロジェクトでディレクターやプロデューサーが旗を振ったイメージから具体的なゲームデザインをする仕事なんかをやっています。
プランナーの仕事はマルチタスク化しがちで、パニックになることがあります。毎回違うものをつくるためルーチンワークのようなフローを用意することが難しく、常に手作り・手探りで前を目指していくような具合。仕様を考えて他の職種に発注をするという仕事内容から、監督者としての役割と作業者としての役割を同一人物が担うことになったりします。
考えることが多い状況に陥ると人は不安になり、パニックになります。問題への対処を考えること自体が難しくなり、足は止まり、そして状況は悪化していきます。なんてつらいサイクル…。
結局足が止まってしまうなら、いっそ手の方を止めて抱えているタスクを整理する時間をとってしまおうと僕は考えるようになりました。
まず、自分に振られているタスクを一覧できるように書き出してみる。このとき、実はうっすらと気づいている潜在タスクのことも忘れずに。全部出そろったら、今すぐやらなくても良いものをリストから分離する。
次の会議までに必要なもの、期日がふわっとしてるけど早いと嬉しいもの…。明確な〆切が見えるものを基準に整理していきます。
次にタスクの中で自分じゃなくてもやれるものを探す。たとえば、アイデア出しはいったん一緒に作業をする人たちに頼み、自分はそれのまとめや昇華に専念する。たとえば、実装チェックを他のプランナーに手伝ってもらう。
自分のタスクを整理して周りから見える状態にしておくと、自分のキャパシティに対してどれほど作業を積まれているかが共有できます。プランナーの仕事の多くは対話であり、その中には自分の状況の共有や作業分担の相談も含まれんじゃないかと思っています。
ここまでやると、抱えているタスクの全貌がはじめよりは把握できてきます。何から手を付けて良いかわからない状況から、まずコレからやってみようと思える状況になっていれば、きっとうまく進み始めるはずです。
僕はパニックになると、火星に取り残されたマットデイモンの言葉を思い出します。
"まず始めるんだ。問題を1つ解決したら次の問題に取り組む。そうして解決していけば帰れる。" ーオデッセイ
ゲーム開発作業はマルチタスクになりがちですが、同時にこなしたくなる色気をみせず、まず手を進められるよう1つずつやっていくのが良いのではないでしょうか。ガントチャートに自分の名前で複数のラインが重なるように追加されていたら、それは破綻の目印として相談しておくのが良いと思います…。
タスクが全部終わらないとゆっくり息抜きできないというのは実はすこし違っていて。タスクの着手タイミングが直列に整理されていることで、休憩のためのポケットが生まれるんだと思います。
1つ前のタスクが終わり、次のタスク開始予定日まで時間があるとなれば、先行してタスクを進めても良いですし、ちょっと早めに帰ってリフレッシュをしても良いとなるのではないでしょうか。
以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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