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動物の治療なのに動物が蚊帳の外

ぼくは獣医だから動物の治療をするんだけど


動物には飼い主さんがいて、動物の治療は飼い主さんが行うから


動物本人と話し合うことはできなくて


飼い主さんと話し合って動物の治療を決めていく。


この病気にはこの治療って、決まっているものならいいけど


治らない病気だといろいろ相談して、治療方針を決めていかなきゃいけない。


そんな時飼い主さんと相談するんだけど


動物の治療なのに動物が蚊帳の外になってしまうことがある。


動物がどうしたいのか、どうしたいと思っているのか


どうしてほしいと思っているのかを

1番優先に考えて話し合いをしなくちゃいけないのに


相談内容は、病気が治るのか、治らないのか、どんな治療をするのかなど、病気の治療の話もあれば


どのくらいの間隔で通院するのか?

どのくらいの費用がかかるのか?


などの相談になる。


動物にとっては、

どんな治療になるのか

治るのか、治らないのか

いつまでかかるのか

どのくらい費用がかかるのか


なんて動物は自分が何病か、なんてわからないから関係ない。


関係ないからこそ、動物のことを1番優先に考えて治療方針をたてなきゃいけないのに


動物のことよりも医療的な検査や治療の話や通院や費用の話ばかり、飼い主さんと相談しちゃって


動物のために治療なのに動物は蚊帳の外になってる。

 

結局、飼い主さんと獣医の話し合いで、動物の治療は決まっていく。


動物のための治療なのに動物は話し合いには入れてもらえない。


動物は蚊帳の外なんだよね。

動物のことを1番に考えなきゃなー。


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