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下を向いて歩こうよ

満開の泡立つような桜は本当にきれいですが、散った花びらを見るのもいいものです。アスファルトに桜貝のようなピンク。

花吹雪が舞うようになって、花びらが道の隅にたまってピンクのラインになるのもきれいです。

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葉っぱが落ちて、なんとなく規則的に並んでいるようなのも面白い。風のいたずらですね。

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雨上がりの夜、小さな姪っ子とイルミネーションを見にでかけた時、

姪「雨の後に歩く時はね、下を向いて歩くといいんだよ。」

ん?どうして?

姪「あのね、水たまりができるでしょ。その中のほうが、上を向くよりずっときれいなんだよ」

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あらまあ、ホント!

水たまりの中は、イルミネーションの光がうつりこんで満点の星空でした。

上を向いてばかりでは、見つけられないものもありますね。

生き急ぐように前や上ばかり向いてと勧められても疲れます。

たまには下を見て、足元を見て、過去を思ったり。

アスファルトの花びらみたいに、水たまりの星空みたいに、素敵なことって見方を変えればいろんなところにあるもので。


たまに下を向いて。今日も散歩をしてこうよう。




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