しゔぁた

高専から大学に編入してゆるっと生きています。理系。

しゔぁた

高専から大学に編入してゆるっと生きています。理系。

最近の記事

ぼっちコロナの記録

2022夏、コロナになりました。しんどかった。 感染の経緯 両親と弟が「祇園祭を見たい!」とやってくる。三連休、家族全員で車移動・アパートで雑魚寝。家族が帰って行った翌日、弟が発熱し陽性判定。 1日目 朝から喉に違和感。弟が陽性になっていたこともあり感染を覚悟する。どちらにせよ濃厚接触者ではあるので大学に行くのは断念。夜に38℃代の発熱。うわ〜と思いながら寝る。 2日目 こりゃ駄目だと思い朝から発熱外来をやっている病院に電話を掛ける。家から1番近い病院は電話が全然繋がら

    • ハイローオタクのヅカロー感想

      High&Low(ハイロー)のオタクが宝塚版High&Low(ヅカロー)を観てきました。 High&Low自体がキャラクターとか中の人を楽しむコンテンツみたいなところがあったので、宝塚とうまく融合するのかしら…と心配していたけど全くの杞憂でした。ハイローの個性豊かなキャラクターと人数の迫力で圧倒するアクションシーンは守りつつ、原作のとっ散らかった伏線を掻い潜りながらラブロマンスを描いていて、本当に上手な着地だなあと思いました。幕間に近くのハイローファンと思しき男子たちが「推

      • たい焼きの日、再び。

        今年のたい焼きの日は7月15日である。つまり明日。たい焼きの日とは、甲子と大安が揃った大変おめでたい日に鯛焼きを食べることでめでたさを味わおうという、そういう日である。数年前に友人たちと勝手に制定した。 https://note.com/shiva20/n/nfb10ddfc3f01 ↑仔細はこちらに。 あれから数年が経ち、日々の暮らしは大きく変わった。世間の潮流も勿論あれど、個人としての暮らしも。 わたしは大学院生となり、忙しいんだか暇なんだかよく分からない、緩急の

        • さいきん読んだ本たちの記録

          最近と言うほど最近でもないのだけど、私のように買った本を年単位で寝かせて熟成させる人間にとっては、半年ぐらいなら最近のうちに入る。 浮遊霊ブラジル/津村記久子7つの短編を収めた短編集。生活の中で時折起こりうる摩擦というか引っかかりというか、そういう心のざわめきを柔らかく膨らめて遊び心たっぷりに描く。情景描写のリアルな部分とファンタジーな部分とのバランス感がすごく好みだった。「こういうことって、あるよね」と「いや無いぞ」が交互に来る。お気に入りは「うどん屋のジェンダー、または

        ぼっちコロナの記録

          「いい奥さんになりそうだね」と褒められて微妙な気持ちになった話

          わたしは昔からよく「いいお母さんになりそうだね」とか、「いい奥さんになりそうだね」とか、言われる。人畜無害を装うために深く被った巨大なネコチャンがそうさせるのだろうか。そして、「そんなことないよう」などとヘラヘラしていると、今度は「えー、料理とかめっちゃ得意そうじゃん」と言われる。なんなんだそれは。わたしのどこにそのような要素があった?料理の話なんてしたことない。ここ数ヶ月は鍋に具材を適当に放り込んで煮込むばかりで、しばらくフライパンすら触れていないのだし。まあ、推論でわたし

          「いい奥さんになりそうだね」と褒められて微妙な気持ちになった話

          ワンピースにハマっていない人間が観たライブショーと映画の記憶

          この世には2種類のオタクがいる。人間社会と調和し、趣味をオープンにしても周囲に受け入れられている陽(よう)のオタクと、オタクであることをひた隠しにして生きる陰(いん)のオタクである。 私は陰のオタクだ。基本的に、相手からその手の話を振られない限りは好きな作品の話をしないし、非オタクに自分の好きなものの話をしたら、私のせいでその作品自体も嫌われてしまうのではないかとすら思っている。そうして息を潜めて生きる陰のオタクにとって、「ワンピース」はあまりにも縁遠い存在であった。 「

          ワンピースにハマっていない人間が観たライブショーと映画の記憶

          映画【永遠に僕のもの】 感想

          最近話題の(?)アルゼンチン映画、「永遠に僕のもの」を鑑賞しました。以下の感想にはネタバレも含まれるため、未鑑賞の方は読まないほうが良いと思います。 物語は1971年、実際にアルゼンチンで起きた事件を基にしています。主人公の名前はカルリートス。ルネサンス期の絵画に出てくる天使のような容姿ですが、躊躇うことなく他人の家に侵入し、欲しいものは欲しいだけ盗んでくるような少年です。ある日カルリートスは高校で同級生のラモンと出会い、交流を重ねるうちにラモンの家に招かれます。善良オブ善

          映画【永遠に僕のもの】 感想

          2019かき氷まとめ

          かき氷が好きだ。どぎつい着色料と香料の入ったシロップが掛かったやつも好きだし、果物がゴロゴロ入ったちょっと贅沢なやつも好き。ちなみにアイスクリームも好きなので、たぶん冷たくて甘いものならなんでもいいんだと思う。でも、かき氷には、夏しか食べられないという特別感がある。今年の夏もたくさん食べたので、食べたものを記録しておく。 ・赤福氷(名古屋) 今年初のかき氷はこれ。ふわふわで抹茶シロップがたっぷり掛かってた。中に埋まってる赤福を探すのがちょっと楽しい。食後のデザートに丁度い

          2019かき氷まとめ

          フラットでいたい

          先日、友人の投稿を読んで嬉しくなった。彼女が書いていたことが、わたしが日頃気にしていることとかなり近かったからだ。 LGBTQの存在が広く知られるようになった今、次に必要なのはすべての人がフラットに暮らせる空気をつくることだと私は思っている。だから、他人の普通と自分の普通が同じじゃないということを出来るだけ心に留めて、自分の発言が誰かのささくれに引っかからないように気をつけている、つもりだ。心の性別や、好きになる相手の性別だけじゃなくて、家庭環境や、見えない障害や、信仰や、

          フラットでいたい

          清潔な田舎

          夏休みに入り、地元に帰ってきた。そして感じたのは、「田舎のスーパーマーケット最高!!」ということだった。 下宿の近辺はそれなりに地価が高いためか、スーパーマーケットがどこも小さい。ドラッグストアや100均も然り。店が小さいために、品揃えも少なめだ。一通りのものは手に入るけれど、メーカーや値段で選り好みするほど種類はない。それに、都市部は田舎に比べて早くからスーパーマーケットが作られているので、店が古びていることが多い。 それが、地元に戻ってみれば、広大なスーパーマーケット

          清潔な田舎

          テスト期間に見た映画

          テスト期間は、だいたいNetflixやHuluなどの動画配信サービスにお金を投じる。映画やドラマを流していると眠くなりにくく、時間を忘れられる気がする。今回はHuluに課金した。ドラマもたくさん見たけれど、映画もいくつか見た。今回のテスト期間で見た映画はこんなかんじ。 ・ヘアスプレー なぜかHuluのオススメ欄に出てきたので見た。まだ差別の色濃く残る1960年代のアメリカで、元気はつらつ、肥満気味の女の子がテレビスターを目指す話。主人公のパワフルさによって、歌番組から人種

          テスト期間に見た映画

          「本物」のちから

          スーパーに行き、カニカマを買う。真空パックに閉じ込められた、おなじみの赤と白。最近では「蟹」の名すら借りずに「サラダスティック」と名乗っているらしい。もはや蟹とは別の方向に独り歩きしている感じだ。それでも私は、「貴様は蟹の代わりなんだぞ、しっかり役目を果たせ」と念じてカニカマを食べる。本物の蟹なんて年に一度食べればよいほうだ。金欠の人間が甲殻類を食べたくなったらカニカマで十分なのだ。 家に帰れば、テレビで花火大会の中継を見る。花火大会なんて10年以上行っていないが(そもそも

          「本物」のちから

          普通の大学生

          大学に入ってから、生きづらさを感じることが増えた。生きづらさ、というか、息苦しさというか。大学生ばかりの職場でアルバイトを始めたことも原因の一つかもしれない。都会の大学生というのは思いのほか均質化されていて、「大学生は個性があふれていて自由」という思い込みは幻想であったと知った。 私は田舎の公立中学から高専に入り、大学に編入した。たぶん、学位を得るには最低コストのルートだ。高専は1学年が200人程度だった上に、女子はそのうちたったの40だったので、人間関係は狭かった。しかし

          普通の大学生

          7月26日は鯛焼きを

          「クリスマスばっかり騒がれすぎじゃない?」 そんなことが話題に上がったのは、確か去年の11月頃だっただろうか。友人と二人で学校に向かう道中のことであったのは確かだ。あまりに寒くて長い通学路と、学校に着けば待っている面倒な実験準備が私たちの気分を妙な方向に攻撃的にさせていた頃である。クリスマスの話題で浮き足立っている世間の雰囲気と、自分たちの研究の切迫感はあまりにかけ離れていた。そんな私たちが「クリスマスばかり騒ぎ立てるとはけしからん」「何かクリスマスぐらい盛り上がる別のイベ

          7月26日は鯛焼きを

          子供部屋おばさん予備軍のわたし

          子供部屋おじさんという単語をご存知だろうか? わたしは先日、夕方のワイドショーで初めて知ったのだが、それなりにショックだった。なぜなら、自分の将来にも有り得る生活様式だからだ。 「子供部屋おじさん」は、就職してもずっと親に依存し、子供部屋に住み続けているおじさんのことである。依存している、というのがポイントで、家族の生活を支えて親の面倒を見ている人はこの枠には入らない、らしい。 ワイドショーに出ていた例では、就職しているおじさんが親に経済的に依存していたが、これから修士

          子供部屋おばさん予備軍のわたし

          学芸員科目を受講してる話

          高専を卒業し、地方国立大に編入して2ヶ月ちょっとが経った。地元よりも夏が長いこの土地には、もうすでに夏の気配が忍び寄っている。毎日毎日めちゃめちゃ暑い。真夏になったらどうなっちゃうんだろう。 編入してからというもの、大学3回生の空きコマの多さに恐れ慄いた私は、時間割を埋めるために学芸員科目を取ることにした。学芸員資格は、あくまで「博物館の仕組みとか保管方法のことを知ってますよ」という資格であり、学芸員として働くには美術史だったり自然科学だったりと各分野の知識が必要なので、工

          学芸員科目を受講してる話