29日目。

街を歩く人々の笑い声、仲睦まじく歩くカップル

電車から見える私がどんなに仕事を頑張っても
家賃を支払うことができないであろうマンションは様々な幸せを灯している。

今日はやけに惨めに、孤独を強く感じてしまう。
不意に襲われる。

私はいわば捨てられた身。
幸せなんかを手にするのは夢のまた夢。
そんな私が幸せを望むなんて面白話でしかない。
どんなギャグ漫画だよと笑ってしまうだろう。

私は実家ともほぼ絶縁状態にあり、
家族という繋がりがない。
幸せな家族、家庭の話を聞くと、
途端に羨ましく、寂しく感じてしまう。

今の私にはその感情を処理できる能力はない。
大ダメージを受けてしまう。
そのダメージは完全に癒えることなく、
また一つ私の心を黒く塗り潰す。

いっそ死んでやろうか。
何度この人生で死のうと思ったことか、
生きていても意味がないことを何度も分かってはいるのに
今の私はただ死ぬのが怖いから、生きているだけだ。
死ぬ覚悟を持てたら、すぐにでも死ぬだろう。

“死”を出してしまったら、
私の悩みも所詮そんなものかと言われるだろう。
今日だけは許して欲しい。

こんな考えだから幸せになれないのだろう。
誰かと一緒に生活をする、生きていくなんて
夢のまた夢なんだろう。
答えは明白だった。

今日は重力が強い1日だった。 
今日ほど地球が割れてしまえばいいと感じた日はない。

それでも明日を生きなきゃいけないのに。

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