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貴綱 みか
2021年2月1日 08:02
仕事以外で出かけるたいていの自分が楽しむための外出友人とランチに行くひとり旅をするライブに行くボディボードに行く等々・・・約束をしたり計画を立てる段階から楽しみな気持ちと介護が必要な家族がいるのに放って出かけるという罪悪感はいつもセットになっていたもちろん自分がいない時に何かあっても問題がないようにデイケアやショートステイや訪問介護は必ず手配していたけれ
2021年1月30日 07:46
精神状態を崩して毎晩興奮して騒いで暴れて手の付けられない状態になってしまった母の入院が決まった時父が炊飯器をガスの火にかけて家じゅうが真っ白に煙った日から毎晩1時間毎にアラームをかけて何かやらかしてないか父の様子を確認する日か続いたが父が自力で立ち上がれなくなって父の入院が決まった時母が最初の入院で退院した日からまた始まった毎晩の母の興奮状態との闘いがかかりつけの内
2021年1月29日 07:27
母の毎朝の朝食だったバナナ母か亡くなってからはあまり買うことがなかったが久しぶりに朝食にバナナを食べようと思いスーパーで何種類かあるうちの少し高めの美味しそうなのを選んだしかし亡くなくなった母に毎朝刻んで食べさせていた時には一番安いバナナしか買ったことがなかったことを思い出し自分で食べようと思ったら美味しそうな高い方をと無意識に選んでいた事に気づいてハッとし
2021年1月27日 12:20
母の表情が乏しくなり何もしゃべらないことも多くなってきた時にふとした拍子に少しでも表情がほぐれて笑顔が見れると嬉しくなった母のおむつ交換の時におむつを取ったままベッドに座らせていたら母が尿を漏らしてしまいベッドの下まで垂れて床まで濡らしてしまったがこんな格好のまま座らせておいて身体が冷えてしまったのかもしれない自分が母を世話してしっかり守っていかなくてはいけないと思
2021年1月26日 07:56
母の身体の脚力体幹腎臓・・・見た目や健診の数値で少しずつ衰えが増えてきてさらには片手だけグーにしたまま指を伸ばすことが出来なくなってきて無理に広げようとしても痛がって広げられなくてお風呂上りなど温めるながらゆっくり時間をかけるとやっと少し握ったままの指がほぐれてくる母の様々な身体の衰えを感じながらも年のせいだから仕方がないと完治を目指すような治
2021年1月25日 07:55
ご近所の家まで町会費の集金に出かけて玄関のインターホンを鳴らすと鼻にチューブを入れたおじいさんが玄関の横の部屋のサッシを開いて顔を出した自分の名前と町会費集金と用件を告げるとおじいさんは部屋の中を何かゴソゴソと探し始めてのど飴の入った袋をおじいさんが町会費を用意するまでこれを食べて待っててとニコニコしながら差し出したそして昔、うちの父がおじいさん宅にお邪魔して歓談
2021年1月24日 16:36
インターホンを押して名前を名乗ると職員の方が鉄の扉を内側から開けてくれる母が入院した病院や老健そして最後に入院したICUでも母は鉄の扉の内側にいた鉄の扉は扉の外の世界で生きるのが難しい人や扉の外の世界の有害なものから守らなくてはならない人のためのものだが母が鉄の扉の内側にいることは親しい人にも容易に話せることではなかった
2021年1月21日 08:03
母が亡くなった夜夜ベッドで寝ていると目を閉じたまま急に身体が10センチくらい真上に宙に浮いた感じがしたそしていきなり寝ている体の方向がガクッと90度変わり寝たまま身体が浮いたまま足の方向にかなりのスピードで部屋の端までゴォーっと進んでいっただから今、自分がいるのは寝た時の場所からかなり移動しているはずでそれを確認したいと思い目を開けようとしたが開け
2021年1月19日 08:08
夜勤明けのグループホームのお兄さんが親族だけの葬儀を数日後に控え家に安置されている母に会いに立ち寄ってくれて母がグループホームでよく好んで飲んでいると聞かされていたジョアを上着から取りだしさり気なく手向けてお線香をあげて両手を合わせて静かに帰っていったその前日の夕方訪ねてきてくれたグループホームの別のお兄さん達2人は私が母の顔の上の白い布を取ると母の名前を何度も呼びなが
2021年1月18日 08:08
「早く元気になりますように」「またお会いするのを楽しみしています」母が亡くなって自宅に安置されている時にグループホームの方が届けてくれた母の顔写真が真ん中に貼られた寄せ書きの色紙はその死があまりにも急だったことを物語るように未完成で余白部分も多く翌月の母の誕生日のためにどんなケーキを作ろうかと考えていてくれていたこともグループホームの方が話してくれた父の時もそ