相手にとってわかりやすい文章を書こう。~その①~
おはよおあれだれもいないかなおはよおおあいたいたやっとおきたわねごはんできているわよあどうしたのきのおせんたくものだしわすれてたもうはやくしなさい
これは母親と中学生の息子の朝の始まりの対話を文章にあらわしたものであるが、「共通語」で話してもこのような形になる。この対話をその場で実際に聞いているときは、こんなにわかりにくいことはない。しかし、発音そのままに書かれたものを読むとなると、大変わかりにくい。読んだときにわかりやすくするためには、次のようにさまざまな「技術」を使っていく必要がある。
「おはよう。」
(あれ、だれもいないかな?)
「おはようー。」
(あ、いたいた。)
「やっと起きたわね。ご飯できているわよ。」
「あ・・・」
「どうしたの?」
「昨日、洗濯物出し忘れた。」
「もう、早くしなさい。」
ここで使った技術は次の9種類である。
①発音通りに書かれているのを、現代口語文の約束に従う仮名遣いに改める。
②直接話法の部分は、カギカッコの中に入れる。
③独白の部分は、マルカッコ(パーレン)の中に入れる。
④句点(マル)で文を切る。
⑤段落(改行)を使って、話者の交替を明らかにする。
⑥漢字を使って、わかち書きの効果を出す。
⑦リーダー(・・・)を2か所で使って、言葉が中途半端であることを示す。
⑧疑問符を使って、それが疑問の気持ちを表す文であることを示す。
⑨読点(テン)で文をさらに区切る。
細かく見てみると、9種類の「技術」が使われているからこそ、読み手にとってわかりやすい形に変化している。
このように、日々なんとなく話していることを文章にするときには「技術」を使っている。これを意識して使えるようになることが書き手として必要であるし、綴り方を教える側になったとしても大切である。
話すときには「話すための技術」を使い、作文では「書くための技術」を自由自在に使えるように、日々この場所でトレーニングを積んでいくことにする。
もしおじかんがあればいっしょによみてにとってわかりやすいぶんおかくためのれんしゅうをしていければうれしいのですがいかがでしょうかはいもちろんえほんとうですかそれではまたじかいよろしくおねがいします
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