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能力バトル漫画、読んだことない人にも。読み尽くした人にも。アルティメットジャンケンをオススメよう


おれだ。今すぐ「アルティメットジャンケン」と検索してくれ。


「漫画じゃないか!よし、読もう!」

早速アルティメットジャンケンを読み始めた方、心行くまま楽しんできてください。超面白い漫画です。

「あるてぃめっとじゃんけんなんて知らないわ。そんなものあなたの妄想よ……」

とでも言いたげな方。これは現実に存在する超面白い漫画です。原作者はいぬころすけ先生。現在、コミックウォーカーさんにて連載されている"能力バトル漫画"です。

「突然わけのわからない漫画を検索させて、しかも読めだって!?ワシはどこの馬の骨とも知れぬ漫画にカネなど払わんぞ!」

早とちりして憤慨している方。ご安心下さい。パソコンで、スマホで、無料公開されている漫画です。タダで読めます。そして、何度読み返しても飽きません。

あらすじについて、ざっくりとまとめますと。


世界で一番「ジャンケン」の強い人を決めるトーナメントが開催された! 優勝者はどんな願いも一つだけ叶えられます。
出場者8人はみんな「ジャンケンならば絶対勝てる」能力の持ち主ばかり。
超能力、霊能力、カネ、権力、忍術、運……「絶対勝てる」者同士のジャンケンは、一体どんな戦いになるのか?

となります。

「アルティメットジャンケン……変なタイトルだ。超能力を絡めた内容だそうだが、そんな安直な組み合わせで本当に面白い漫画になるのかぁ~?」

とか考えているそこの方は、昔のおれです。ジャンプ+でタイトルとサムネイルをたまたま見かけた時、全く同じ第一印象を抱いたものです。

ですが、なんとなくページを開き、読んで……すぐ「ナメてかかってはダメだ」と気づきました。何故なら、この漫画はナメてないから。「超能力でジャンケンをする」という舞台・設定・世界観について、真剣に取り組んでいるから。

最初の2話で、メインキャラクターとなる8人の姿が描かれます。
ジャンケントーナメントのルール説明。各キャラの性格、その強み。大会に挑む姿勢、意思、それぞれの備え。この漫画を知る上で必要な情報が、過不足なく2話分28ページに納まっています。台詞もコマも、何一つ無駄が無い。

試合が始まる前から、8人の選手は"勝つ為に"行動を起こしています。偵察、騙まし討ち、懐柔、潜伏……ジャンケンをする漫画とは思えぬほどガチの戦い。即ち真剣勝負です。過酷なジャンケントーナメントを勝ち抜く為、知恵を絞る猛者たちの姿が、そこにありました。

おれは読んでいて震えました。この漫画は本気だ。本気でジャンケンを描いている。本気で能力バトルを描いている。ならば着いていく。最後まで。そう決めました。


アルティメットジャンケン

の12文字を今すぐドラッグし、右クリックで検索してみてはどうでしょうか。ジャンプルーキー、ニコニコ静画にあるweb漫画版か。コミックウォーカー、ニコニコ静画にあるリメイク版か。内容に大きな変更はありません。どちらを読んでも大丈夫です。自分はweb漫画版から読みました。

「絵がね……」
web漫画版は……確かに、当時の作者様の絵は決して"美麗"ではないでしょう。だけど断言します。ストーリー、アクション、感情表現、心理戦……この漫画の妙技。全20話の濃厚ジャンケンバトルを味わう上で、絵の上手い下手は何も妨げになりません。

それでもやはり、絵が気になってしまうのであれば、リメイク版が良いでしょう。

時と共に、作者様の画風も変わりました。絵も内容も、より高解像度に生まれ変わり、内容も相まってもはや隙無し。しかしあえて強調させてもらいますと……本質的な面白さ、クオリティ高い構成、内容の本気度は、web漫画版から4年経とうとも何も変わらぬままです。

変わらぬ面白さが読んだ人の記憶に残り、時を経て商業デビューに繫がっていったのだと思います。だからこそアニメ化も望まれ、AnimeJapan2020にて投票先として選ばれている。すごい!


それでも、まだ少し、興味惹かれないなぁ~という方へ。
もう少し、この記事を読んでいきませんか。

リメイク版の連載も大詰めです。今こそ、おれが抱くこの興奮と、熱を言語化するべき時だと決めました。

能力バトル漫画、読んだことない人にも。読み尽くした人にも。
アルティメットジャンケンを紹介させてください。



8人の出場者、8通りのジャンケン


ジャンケンとは一体、どんなゲームなのか。わざわざ説明の必要はないでしょう。
大会ルールも極めてシンプルです。二本先取の、後出し禁止。グーチョキパー以外の手は無効。これほど公平な競技はありません。選手はみんな"全力で"勝ちを狙いに行きます。

当然の如く全試合ノーカット。曖昧な勝敗も、水入りも一切無し。
完全決着あるのみです。


作者様もプレゼン用の漫画を公開しておりますのでどうぞ。


こりゃいいや。


上記の漫画も参考にしつつ、これより全選手紹介します
彼ら無くして、この漫画はありえません。誰一人欠けてもダメなんです。

なおこれよりの文章は、コミックウォーカー様のサイトにて無料公開されているリメイク版第3話までのネタバレを含みます。ネタバレなしにマッサラな気持ちで漫画を読みたいなら、今がチャンスです。読もう!全20話!



エントリーNo.6341 戸津根 未来

『未来を知った者はそれを変えることが出来ます。だからこの能力は人を救えるんです』

予知能力者。「未来を予知出来る」のだから絶対勝てる。
予知能力を使って多くの人々を救う、という願いを持ってトーナメントに挑み、ジャンケンに勝つ為に自らの腕をへし折った作中きっての覚悟完了マン。
「この漫画はガチの能力バトル漫画である」「相手の能力にハマれば、もはや気合や覚悟ではどうにもならない」「だが気合や覚悟なしでは勝てない」事を一回戦から読者に証明してくれた、男の中の男です。
未来を知る力という大いなる能力を持った者として、大いなる責任を背負って戦う戸津根さん。彼の強みはその能力以上に、自ら痛みを負う事を厭わないその精神力でしょう。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.33092 里中 操

『だからあなた一回戦、わざと負けてくれない?』

悪徳警官……と見せかけて催眠術師。「相手の手を操れる」のだから絶対勝てる。
お金持ちになりたくて参加した、この漫画のかわいい担当その1。"悪徳警官"の属性が詐称である事は作中でも即バレですし、プレゼン漫画でも公開されているので気にしない方向で行きます。
この催眠術という能力がかなり強力で、一度術にかかれば自力で解く事は不可能です。里中自身が解除しない限り、絶対に彼女の"お願い"を聞いてしまう事となります。この力で何人もの選手を操り、トーナメントにも多大な影響を及ぼす作中きってのトリックスター。
だがそんな彼女でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.15333 御手洗 心造

『答えなくてもいいし嘘をついてもかまわない。あんたの心から真実を探りだす』

テレパシー。「相手の心が読める」のだから絶対勝てる。
能力を使ってカジノで荒稼ぎするギャンブラー。目のクマと白い髪が印象深い。
「心が読める能力者」というキャラクターとしての完成度が凄いです。
心が読めることでの人格形成、悲哀、そのネガティブ。
心が読めることでのギャンブラーとしての強さ、生き方、そのポジティブ。
テレパシー使いとしての人生の全てが詰まっており、それが御手洗の信じるものを形作っております。
「心が読めるのだから負けるわけがない」と確信しつつも、情報収集を欠かさず行動し、冷静に相手の実力を測って対処しようとする。作中きっての油断ならない男です。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.82 大宮 利通

『はじめようか。私が何を出すかわかるかな……?』

筋肉。「筋肉に不可能は無い」のだから絶対勝てる。
ボディビル大会の出場者ではありません。彼は紛れもなくこのトーナメントのベスト8の実力者です。作中きってのマッスルマンとして、恐るべきジャンケンを繰り出してきます。
第1試合も、大宮さんの戦う第2試合も、この作品の方向性と真剣味を読者に示す為の重要な試合でした。おれも初見では「こんなのアリかよ!」ってなりましたが、今では、なんか知らんが泣けます。
大宮さんの試合は作中でもベスト3に入るくらいに好きです。気になった方は是非とも読んでみてください。このアルティメットジャンケンにおいて、大宮さんの信じたものは確かにパワーを示しました。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.2127373 石油王アングドラ

『歴史上最も稼いだ者としてワシの名は生き続けるのだ!』

圧倒的財力。「相手を金で買収する」のだから絶対勝てる。
対戦相手を金で買収し、八百長試合に変えて勝ちあがる、作中きっての金持ちです。
作中では「何でも金で解決する」という思想は善か悪か、問われる事は一切ありません。
彼は決して、徒にキャッシュをちらつかせ楽に勝とうとする小物などではなく、無限に等しい財力という自分だけが持ちうる能力を駆使して戦う王です。それが出来るのだから、彼はやるのみ。アングドラは己の金の力に人一倍誇りを持っているのです。
金の魔力によってキャラクターを動かし、人の心に働きかけ、己が願いの為に尽力する誇り高い石油王。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.777777 田中 タダシくん

『負けないぞーっ!』

強運。「ものすごく運がいい」のだから絶対勝てる。
元々ジャンケンというのは運に拠る所が強いゲームで、この漫画はそういった運要素を能力や心理戦で詰めていくわけですが……そんな知略の全てを「運が良いので勝つ」で捻じ伏せるのがこの見た目普通の小学生タダシくん。どれだけ超能力者が超常の力を持ってかかろうとも、彼は運のみで勝利を引き寄せます。作中きっての最強キャラです。
じゃあタダシくん優勝だな。で終わらないのがこの作品の強いところ。
”運が良いから勝てる”とは、つまりどういう事なのか?
強運を持つタダシくんに対して、どのように立ち回ればよいのか?
そこがVSタダシくんのポイントとなり、勝機はそこに存在します。そしてタダシくんの強運は、そんな僅かな勝機をも飲み込むほどに凄まじい。神にも等しい力です。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.24367 イナズマ

『ジャスト0.3秒』

超反射神経。「確実に後出しが出来る」のだから絶対勝てる。
この漫画のかわいい担当その2。はっきり言ってめちゃくちゃ強い。忍者だから強くてかっこよくて当然ですね。作中きってのハイスペック忍者です。
なにせ出来る事がもの凄く多い。このアルティメットジャンケントーナメントにおいての勝ち筋は、大別して「相手の手を読む」と「相手の手を縛る」の二つになりますが、イナズマはその両方をこなせます。
超反射神経と超スピードと三つの術。それらを状況判断し使いこなす判断力。いかなる相手にも揺るがぬ精神力。彼は油断しません。出し惜しみもしません。鍛え上げた力をフルに活用し、このトーナメントに臨んでいるのです。忍者は強い。
だがそんな彼でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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エントリーNo.66666 四葉

『かならず見つけて呪ってやるのろ』

霊能力。「霊をとり憑かせ身体の自由を奪う」のだから絶対勝てる。
この漫画のかわいい担当その3~6。彼女の使役する霊に憑かれたら最後、手を動かす事すら出来ません。時間内に手を出せないなら、後出しで負け。単純明快ですが非常に強力な戦法です(そしてまだ手の内を隠し持ってます)。
それ以上にヤバいのが、他人と一切協調せず、恨んだ相手を鬼のように追い回すその執念深さ。例え試合外でも関係なく襲いかかります。この性格に強力な霊能力が合わさると、敵に回してはいけない相手だとよくわかるでしょう。作中きっての暴走娘です。
一コマ一コマの表情が一々かわいいのですが、そのえげつなさは読んでて印象に残る事でしょう。かわいいのに……
だがそんな彼女でも一筋縄ではいかないのが、この大会なんですよね。

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みんな主人公!みんな全力!みんな頑張る!

作者様のプレゼン漫画から抜粋した文言ですが、これこそがアルティメットジャンケンの特徴にして、最大の見所。

トーナメントに挑む選手たちは皆、マジです。「ジャンケンという子供のお遊びに超能力とか使って全力出してる俺ら面白くね?」などと求めてもいないメタ視点に走る輩など、一人もいません。

試合外で相手を能力に陥れ行動不能にもします。金で買収し棄権を促しもします。相手の能力に抗い、腕だってへし折ります。それぞれに絶対叶えたい願いがあり、大切なもの・信じるものがあるから、裏切りだって、騙まし討ちだってします。

トーナメント出場者8人、決して聖人君子ではありません。人間的な”悪気”とか"欲"とかを隠さない。一癖二癖ある者ばかり。

それぞれ考え方が異なり、大切なもの・信じるものが全く違います。みんなが皆、己が人生を生きている。だからこの漫画には、悪役も敵役もいません。良い奴ばかりでは無いけど悪い奴もいません。爽やかに人間臭い、みんな主人公です。

つまらないゲスは一人もいません。自分の信じるものすら裏切るヘタレはいません。人を陥れ、傷つけることを楽しむ悪党もいません。ジャンケンに勝ち、願いを叶える為に、みんな全力です。

持てる力を尽くして、選手たちはとにかく動き回ります。試合の中でも外でも、漫画のコマの中でも外でも……事前準備を欠かしません。そうして「伏線」が張られます。気になるコマ、気になる描写、気になる台詞回し……伏線と考えて大丈夫です。アルティメットジャンケンに"あとだし"はありません。

みんな頑張る。だからこそ試合で勝っても負けても結果に納得し、互いに尊敬し合えます。そうして物語全体が爽やかに彩られ、読後感はとても良い。読んで、読み終えて、また読み返したくなる中毒性。あっさりと読みやすいのに、読めば読むほど中身濃厚。無敵!

特に、自分はこの漫画の最終回が好きなんです。とても爽やかで、未来ある、想像を掻き立てられるオチ。一言で表現するなら……「俺たちの戦いはこれからだ!」


読みたくなったでしょうか。ここまで勢いで書いてみたものの、まだこの漫画に出会った事ない方、もう既にこの漫画に出会っている方に、何か伝わったでしょうか。

もう待ったなしです。web漫画版、リメイク版、どちらを読んでも大丈夫。どちらも楽しい。とにかく読んで損はなし。読んで!

さもなくばその頭握りつぶすまで。


コミックス1巻も絶賛発売中!おまけも充実!予選試合のピックアップに、とあるキャラのIf試合まで書き下ろし!自分ももう、座して2巻の発売を待つのみです!

……
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……
……
……
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それでもまだ引っかからない?それなら、この選択肢はどうでしょうか。


「ジャンケン」だけが「お遊び」ではない

あえてアルティメットジャンケン(以下、ジャンケン)ではなく、その続編に当たる「アルティメットお遊び」(以下、お遊び)から読んでみるのも良いかもしれません。こちらも現在ジャンプルーキーやニコニコ静画にて公開されているweb漫画の一つです。

「続編から先に読めとか意味不明」「ネタバレがね…」「予備知識が無い」「どうせ同じ内容だろ?」という声も聞こえてきそうですが、先に言います。何も問題ありません。

「お遊び」にて現在行われた競技は二つ。"すごろく"そして"鬼ごっこ"
どちらもジャンケンとは全く異なるゲーム性を持つわけで、当然、参加者もほぼ新キャラです。「ジャンケン」の選手たちとは、また異なる能力を持った者たち。すごろくを制する能力、鬼ごっこを制する能力、それぞれの競技に相性の良い者たちが集い、そして競い合うのです。

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サイコロとコマを使うボードゲーム"すごろく"。
小道具が多く、それゆえ「道具に作用する」能力が猛威を振るう競技です。ターン制で静かに進行するお遊びかと思えば、能力を絡めて突然状況が急変するその緩急が見所。現在、自分が最も好きなお遊びですね。

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"鬼ごっこ"は知っての通り肉体を駆使する遊びです。
「相手を追う」「相手から逃げる」能力が強く、「ジャンケン」よりも更にアクション要素が増えています。誰を追って、誰から追われるか……その駆け引きとアクションの躍動感が素晴らしく、読み応えばっちりです。

「ジャンケン」の登場人物もちょこちょこ出ます。続編ゆえ「ジャンケン」のネタバレは多少ありますが……そのネタバレで楽しみとかを損なう事は無いと断言しましょう。むしろ「えっジャンケンでそんな事があったの!?詳細が気になるので私は引き返してジャンケンを読むわ!」となって良いかも。
予備知識?"すごろく"と"鬼ごっこ”さえ知っていれば大丈夫です。複雑な設定の絡み合う作品ではないので、その時その時の競技に全力で没頭し、楽しみましょう。

強く、かわいく、恐ろしく。ちょっと悪い奴、とっても良い奴、いっぱいいます。「ジャンケン」にも負けない圧倒的個性の塊が、全力でお遊びに興じるさま。まさしく「みんな主人公!みんな全力!みんな頑張る!」

改めて強調しますが「ジャンケン」「すごろく」「鬼ごっこ」は、全く違うお遊びです。違う遊びに違う主人公が登場し、違うゲーム性の中で違う能力を使って戦うとなれば、これらはもう実質「違う漫画」ではないか……そう考えました。

なので「ジャンケン」に心惹かれなくとも、他の遊びならば惹かれるかもしれません。すごろくならば見てみたい!鬼ごっこならば見てみたい!という方、おりますでしょうか。チャンスです。

あ、かわいい子とかいますよ。お客さん。100年に一人の天才少女とか、少年漫画大好きお姉さん(29)とか、チーターとか、ポーカーとか。

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こんな記事が、あんなにも素晴らしい漫画作品と出会う為のきっかけとなってくれれば、自分は嬉しく思います。
能力バトル漫画、読んだことない人にも。読み尽くした人にも。
アルティメットジャンケンをオススメさせてもらいました。

以上!







ここからバックステージコメント(「ジャンケン」「お遊び」未読者に配慮ないメモ書き。御注意を)


読者たちは新たな未来へ進んでいくのだった

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「お遊び」はまだ始まったばかり。今後も続きが描かれていく。

ポーカー、ババ抜き、かるた、手押し相撲、大富豪……現在発表されている残り5つの競技が、果たしてどんな内容となるのか。
どんな能力が今後参戦するのかとか、競技の細かいルールとか、最後のチャンピオン大会の内容が果たしてどうなっていくのか……なまじ競技や登場する超能力がシンプルでわかりやすいだけあって、予想というか妄想が恐ろしく捗る。そういった意味でも、自分はこの漫画が大好きだ。無限の可能性、IFがここにある。

この項では「お遊び」の現在の描写から気になるポイント、ここ好きポイントを整理し「今後の"お遊び"は一体どうなるのか、ああ楽しみだなあ」という気持ちを記事に刻み込んで、未来に備えたいと思う。

脳内に溢れ出る今後の展開予想……一度やり出すと楽しくてしょうがなく、妄想はチャンピオン大会の決勝戦まで膨らんでいった。流石にそれを全部まんま垂れ流すのは無粋なので、全体的にぼんやりとした書き方に終始する。

下手っぴな予想なんかで楽しみを損ないたくない方には「回れ右して帰る催眠術」をかけておきますのでごあんしんください。

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アルティメットポーカー
・どのルールを採用するか。ドローポーカー?テキサスホールデム?それともまさかインディアンポーカー?
・作者様のツイッターではポーカーの参加者の設定と能力のメモが公開されてたが、あの設定通りであればまさに「ほこたて」対決めいたゲームとなりそう。
・「全世界で賭けの対象になる」これが結構重要かもしれない。アングドラのような圧倒的財力がどちらかに肩入れすればどれだけでオッズがとんでもない事になるし、11億持ってる御手洗が賭けに参戦しても面白い。「社長」の存在もある。賭けを通して、盤外の人間関係も大きく動く可能性があるかもしれない。


アルティメットババ抜き
・「確実にペアを揃える能力」「引きたいカードを引く能力」「相手にババを引かせる能力」あたりが有利か。
・大富豪と違い、相手の手札を引く場面で"相手と向き合い、相手の持つカードに触れる"状況が発生する。そこに能力介入の余地があり、駆け引きが発生するかも。
・"先にアガった者が勝ち"ルールだと恐ろしく早い決着となりそう。"アガれなかった者から負け"ルールだと早アガリを可能とする能力以上に「ババを引かせる能力」が強いかもしれない。
・優勝者に与えられる「勝者は人生で重要な選択に出会った時、それぞれの道に進んだ先の未来が見える」だが……戸津根さんの台詞と合わせると、これ相当凄い力っぽい。ババ抜きの王はチャンピオン大会でも脅威となるやもしれない。


アルティメットかるた
・ゲーム紹介のコマ内に描かれてる札は"いろはかるた"のそれっぽいが、競技かるたの可能性も無いわけじゃなく……
・ポーカーと同じくタイマンになるか"ちらし取り"ルールで更に多人数となるか気になるところ。
・「誰よりも速く札を取る能力」「相手を動けなくする能力」「相手にお手つきさせる能力」あたりが強いかも?
・イナズマが出場したら強そう、ていうか絶対強い。仮にかるたで四葉VSイナズマをやったなら、四葉の方が有利かも。
・でもイナズマやカーネル以上に早く動ける能力者って誰だろう。


アルティメット手押し相撲
・大宮さんが出たらとんでもない事になるだろうけど、あの人は駆け引き要素を全て筋肉で捻じ伏せるバランスブレイカー……そんな彼を倒せる猛者は……。うん、多分出ない。
・「押したり転ばせたり吹き飛ばしたりする能力」「相手の手を避ける能力」「動かざること山のごとし的な能力」とか出そう?
・単純な競技となれば、やはりタコサン星人の刺客参戦の可能性は上がるだろうか。軟体動物としてタコが参戦とか。タコサン本人が出れば?
・ババ抜きと同じく、1試合がすぐに終わってしまうタイプの競技なので、トーナメント形式か総当り形式かなどでかなり戦略が変わってくるか。


アルティメット大富豪
・一番気になるのはやっぱり"ローカルルール"をどうするか。公式ルールに則るのか、それともこだわりの組み合わせとなるか、注目せざるを得ない。
・同じトランプゲームでもポーカー、ババ抜き、大富豪で全部違うタイプが選出されているところに脱帽。
・「相手にパスと言わせる能力」「絶対に相手より強いカードを出せる能力」が候補に上がるか。書いてて思ったけどこの二つの能力微妙に同じで、微妙に違う。
・「莫大な財産を手に入れる」との事だけど、金に貪欲なアングドラは果たしてこの報酬をどう見ているのか、気になっている。


その他いろいろ

・テフレズ達の会社の「社長」。彼はお遊び大会に出るのだろうか……仮に彼自身が出ずとも、彼に"洗脳"された能力者の出場は十分考えられる。社長は作中屈指のヒール役となって他の出場者の前に立ち塞がるのか……それか案外、根はいい奴だったりして。

・イナズマが不破さんの依頼を受けて会社の調査を……。これは、隠しキャラクターとして「洗脳されたイナズマ」が登場するフラグと見た。俺は格闘ゲームに詳しいんだ。

・考察とか妄想とかが好きな身としては、神々とか、超能力者の存在とかの詳しい設定が気になったりするけど、その辺をかっちり定めずぼんやりさせたままなのもいいよね。自由が効くから。

・サイコメトリーちゃんをもう一回見たい。支配者キャラ、ご当地ヒーロー、隠れ少年漫画好きの集うあの会社の住人である彼女は、果たして何の属性を持つのであろうか注目だ。自分は「普通の女子社員」だと予想している。

・「お遊び」での御手洗、前作主人公っぽくて好き。強者の風格漂うオーラ・・・

・「理想のヒーロー像を見せていく」星野と「他人に非難されようとも、世界の人々の為に」の戸津根さん。正義を重んじる二人だがほんの少しだけ違う価値観。こういうの好き。

・タダシくん、イナズマ、もしかしたら宇宙人……。いわゆる「負け側」に付きがちな癖あるアングドラに挽回のチャンスはあるか。まあでも、タダシくんとwin-winになれた時点で相当すごいから多少はね。

・うつるがカワイイなのはもはや言うまでもない。

・チャンピオン大会で"ドッヂボール"が採用されたらやばい。不破さんが人殺しになってしまう。

・チャンピオン大会で"叩いてかぶってジャンケンポン"が採用されたらやばい。不破さんが人殺しになってしまう。

・チャンピオン大会で"にらめっこ"が採用されたらやばい。不破さんが人殺しになってしまう。

・リメイク版の占い師が恐ろしくかわいい。あとこの人、相手が悪すぎただけで結構強い能力だなこれ?

・コミックスの予選落ち選手がどれもこれも魅力的すぎて大変。マホロさんともやしくんとサクラとクラブマンが特に好き。

・コミックスおまけだと、カーネルの能力がジャンケン大会において「動体視力」とされていたのが気になっている。その大会において特に活きる長所を表記しているとするなら、他の選手にももしかしたら、読者のまだ知らない何かが隠されているかもしれない(深読み)。

・アニメ化してほしいなあ……

(2020.3.1追記)

・「もしも大会に筋肉神が選手として参加してたら」を読んで大爆笑。あまりにも強くて笑ってしまった。筋肉ってすっごい・・・

・だが内容はやはり真剣、単に筋肉神無双でなかった。対戦相手たちはちゃんと「筋肉神に勝つには」を考えて行動した。テレパシーも、未来予知も、そして幸運も全力で筋肉に挑み、筋肉神はそれに応え、筋肉の全てを尽くして相手を乗り越えた。本編と同じだ。「無双」というタイトルではあるけど、内容はしっかりと「ジャンケン対決」として作られてる。

・筋肉無双と銘打って置きながら、御手洗とタダシくんに悔しさを覚えさせて更なる対決を予感させるオチも凄まじい。贅沢が過ぎる。こんなの、続きを読みたくなるに決まってるわ。

・リメイク版もついに決勝が終わり、最終回まであと半月となった(3・1現時点)。待ってました、御手洗の過去編。御手洗というキャラの強さと苦悩を語る上でこの上ない完成度。求めてない能力に目覚め、それでも懸命に能力と共生する人生を選んだものの満たされない。そんな御手洗にとって、このジャンケン大会は救いだったかも。

・ツイッターでもチラ見してたけど、モブ客がものすっごい豪華。読み切りキャラどころか、テフレズらの会社組一同が観戦してるんだもの。顔は見えないけど「社長」っぽい人もいるし。



おわり

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