2020 埼玉西武ライオンズ選手寸評②(投手編・パート2)

おはようございます。誰も見ないだろうに書きます。モチベは後々見返した時に備忘録として使えるかな~~~程度です。

①はこちら↓

36 伊藤翔 B

12試合 0勝2敗 防御率4.08 28 2/3投球回 18奪三振 16与四死球 WHIP1.60​

思ったより投げてた。2019年は僅か6試合の登板に終わり、それと比べると復活を印象付けたシーズンと言えるだろう。特に目を見張る数字として、奪三振はキャリアハイの数字であり、打者としっかり勝負できている。ただし28 2/3投球回で16与四球、6暴投という制球難も目立ってしまい、しっかりとゾーン内で打者に立ち向かう姿勢を見せて欲しいところ。
そういえばシーズン終盤、登場曲が「Chernobyl 2017」に変わっていました。パリピっぽい選曲らしく、ノリノリの投球をしてほしいですね。

40 田村伊知郎 A

31試合 0勝0敗 防御率3.95 41投球回 27奪三振 18与四死球 WHIP1.54

敗戦処理ではあったものの大きな成長を遂げたリリーバー。シーズンを通して一軍で投げ続け、過去2年で10試合登板、前年は防御率6点台というところから飛躍。マウンド度胸の強さを武器に打者に対して物怖じすることなく投げ抜き、全てにおいて自己最高の成績を残した。特に奪三振はこれまでの通算を大きく上回り、投球術の進化を証明するようなピッチングでチームを支えて見せた。
森脇や宮川といった同年代のリリーバーが活躍を見せる中で、いかにしてサクセスストーリーを築き上げるか注目である。

41 井上広輝

(ファーム) 2試合 0勝1敗 防御率9.00 3投球回 0奪三振 3与四死球

まだ19歳ということもあり、体作りにシーズンのほとんどを費やした。その甲斐あってか最終盤には二軍デビューを果たし、成績を見る限りではまだまだという印象ではあるがプロとしての一歩目を踏むことができた。来季も恐らく二軍で鍛える時間が多くなるが、髙橋光成や今井といった高卒でローテの柱に成長した選手たちをロールモデルにすることが重要である。

44 與座海人 B

8試合 2勝4敗 防御率5.45 38投球回 18奪三振 15与四死球 WHIP1.58

貴重なアンダースロー先発右腕。育成契約から這い上がって一軍を勝ち取り、序盤戦でローテーションの一角に定着してプロ初勝利を挙げ、一気に人気も上昇。その後は打ち込まれる試合が増え、後半戦はファーム暮らしとなってしまったが、試行錯誤を重ねながら打者と立ち向かう技術を磨いている。
明確な課題としては、決め手となるボールを持っておらず、打者に対して劣勢になったときの打開策を持ち合わせていないことで、今オフのソフトバンク高橋礼・楽天牧田とのアンダースロー自主トレで学ぶべき最重要課題に挙げているのではなかろうか。

45 本田圭佑 C

7試合 1勝4敗 防御率4.08 35 1/3投球回 24奪三振 13与四死球 WHIP1.36

防御率は改善したものの、それ以外の数字で軒並み前年を下回ってしまった。なかなか安定した投球を見せることが出来ず、期待に応えられない試合が増え、ローテーションの一角を保守することができず。とはいえ飛びぬけた武器は無いながらも打者に立ち向かうためのテクニックは幅広く持ち合わせているため、上手く対応することができれば一軍定着を果たせるだろう。
やはりこの選手は「名前」で注目されることが多いが、最近は本家の方があんまりな成績になってしまっている。今こそ「俺が本田だ」と見せつけるべきタイミングだ。

47 松岡洸希 D

2試合 0勝0敗 防御率13.50 2投球回 0奪三振 2与四死球 WHIP3.50

和製林昌勇」。ピッチャー歴は短いながらも一年目から一軍のマウンドを踏み、着実に経験を積んだ。ただしファームでは19試合に登板しているものの防御率7点台と、プロの舞台でピッチャーとして勝負するにはまだまだ実力不足。球速はある程度出ているため、制球力や変化球の精度を更に進化させていくことが更なるチームへの貢献となる。

48 武隈祥太 D

3試合 0勝0敗 防御率22.09 3 2/3投球回 4奪三振 9与四死球 WHIP4.36

改めて成績を眺めながら唖然としています。高校生ドラフト4巡目から長きに渡りブルペンを支えるタフネス左腕に成長しましたが、そのツケが回ったというべきか、そろそろキャリアの終盤に差し掛かっている感が否めない。ファームでも防御率4点台、一軍のリリーフも不安定ではあったもののお呼びはかからず。チームの功労者であることは確かであるため、どうにかもう一度輝きを放って欲しい。
個人的にだけど、武隈は「クビ」じゃなくて「しっかりとした花道」をあげて欲しい。

49 ショーン・ノリン C

5試合 1勝2敗 防御率6.75 21 1/3投球回 21奪三振 11与四死球 WHIP1.50

メジャー経験もある左腕で、補強の目玉として獲得。したのだが故障もあって初登板は後半戦にずれ込み、それ以降もなかなか継続して結果を残せなかった。オーバースロー、サイドスロー、トルネード...といった風にいくつかのモーションを使い分けながら打者を翻弄し、エンターテインメント性でも注目を浴びたものの、やはり故障で満足には投げられず。あえなくオフに退団となってしまった。
開幕前のキャンプではオーバーウェイト気味な写真を撮られていたが、しっかり絞ってマウンドに上がっていた。また日本で見られる機会があればいいな。

50 中塚駿太 C

6試合 0勝0敗 防御率5.14 7投球回 5奪三振 4与四死球 WHIP1.71

未完の大器のまま終わってしまうかもな...と危惧していたら一転、ついにその恵まれた身体能力が花開きかけるところまで成長した。本人にも期するところはあったようだが、堂々と速球を投げ込むことで打者のバットを引き出すピッチングを身に着けることが出来た。ファームでも三振を奪うことができており、クビレース回避の次のステップへと歩むためのカギを掴みたい。
初登板で魅せた絶望的なまでの制球難のイメージを払拭し、リリーフに中塚あり、というところを見せて欲しい。

54 ザック・ニール B

21試合 6勝8敗 防御率5.22 112投球回 66奪三振 43与四死球 WHIP1.43

球団史上1953年以来となる「アメリカ人投手による2ケタ勝利」、「外国人投手連勝記録」を成し遂げ、その勢いのままにエースとして乗り込んだが爆散というようなシーズン。生命線であった制球力、特に低めへのコントロールが欠けており、圧倒的なピッチングを魅せることが出来なかった。ホーム最終戦では粘りの投球で勝利を掴み、これを足掛かりに復活を遂げて欲しいと願うばかりである。
ヒーローインタビューでの第一声「アザース」は彼の代名詞となっており、来季は一試合でも多くこれを聴けることを期待したい。

57 國場翼 D

7試合 0勝0敗1H 防御率7.36 11投球回 8奪三振 8与四死球 WHIP2.00

終盤戦の立役者となった2019年から一転、全くもって貢献することができなかった。故障もあってファームでも10試合登板に留まり、防御率も壊滅的。結果として満足に投げられないまま、キャリア最後のシーズンとなってしまった。一時は勢いあるボールを武器に勝ちパターンでの登板もあり、ルックスの良さからファンも多かったのだが、故障の多さが現役生活を短くさせてしまった。
引退後はスタッフとしてチームに残るそうで、彼のような迫力のあるリリーバーを育てて欲しい。

61 平良海馬 S

54試合 1勝0敗1S33H 防御率1.87 53投球回 62奪三振 37与四死球 WHIP0.96

正直Sがいくつあっても足りないと思う。昨年後半戦で彗星のごとく現れると、今季はリーグ屈指のセットアッパーに急成長。唸るような速球は常に160km/h近くに達し、変化球も冴え渡り、一時は「直球王子」と呼ばれるまでに。シーズンを通して安定した投球を見せ、新人王のタイトルを掴み取った
特にファンの心を掴んだのが楽天・浅村との「名勝負数え歌」で、.375と打たれてはいるものの5奪三振。他にも柳田や中田といった強打者にも怯まず挑んでいった。

64 上間永遠

(ファーム) 9試合 0勝2敗 防御率5.09 35 1/3投球回 21奪三振 26与四死球

これといってイメージはないが、ルーキーイヤーに二軍で経験を積んだ。登板を重ねるごとにクオリティが向上し、安定した制球を武器にマウンドで躍動した。勝ちこそ付かなかったが二軍の先発陣に食い込む働きを見せており、来季以降の成長によっては早期の一軍デビューも見えてくるだろう。

66 相内誠

(ファーム) 13試合 0勝0敗2S 防御率2.13 12 2/3投球回 6奪三振 3与四死球

特にコメントは無いです。ファームでは結果が残せていたのに、絶対に優れたモノを持っていたのに、結局は選手個人のメンタルが発達していないと活躍はできない、ということを思い知らせてくれた典型例だと思います。

67 藤田航生

(ファーム) 8試合 0勝1敗 防御率13.50 6 2/3投球回 7奪三振 12与四死球

こちらも惜しまれながら2020年限りでユニホームを脱いだ選手。変則左腕として活躍を期待されていましたが、制球難に苦しみキャリアを通して一軍登板は叶わず。どうやら入団直後からイップスに悩まされていたようで、怪我さえなければ、イップスさえなければと悔やまれるところではありますが、彼のセカンドキャリアが実りあるものになることを願います。

120 出井敏博、125 東野葵、126 大窪士夢

出井 (ファーム) 2試合 0勝1敗 防御率3.00 6投球回 2奪三振 1与四死球
東野 (ファーム) 11試合 0勝1敗 防御率3.74 21 2/3投球回 14奪三振 24与四死球
大窪 (ファーム) 6試合 0勝1敗 防御率9.00 8投球回 5奪三振 10与四死球

ザ・育成選手ズ。3人ともあまりイースタンの中継で見た覚えがないので深いことを書くわけにもいかずこの扱いになってしまいましたが、3人とも期待が持てる内容だと感じます。ただ、東野と大窪はせめてもう少し制球力を改善してほしいです。

123 ⇒ 43 髙橋朋己

(ファーム) 1試合 0勝0敗 防御率0.00 1/3投球回 0奪三振 0与四死球

お疲れ様でした。彼について長く語ることは、既に他の人が散々やってくれているのでここではあっさり目にしますが、怪我をするまでは本当に圧倒的なリリーバーでした。それだけに苦しんでいる時期は痛々しくて、それでも耐えて投げ続けてくれたからこそ今のチームがあります。ただただ体を労ってほしい、今はそれに尽きます。

なんで11月末に書いたやつの続編を今書いてるんでしょうね。筆不精がこういうことはやるもんじゃないと痛感していますが、野手編も書きますよ。キャンプインまでに。

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