ファッションビルの無い街

車で田舎の方へ行くと、必ずこんなことを考えてしまう。

「この辺の高校生たちはどこで服を買うのだろう?」

まったくもっていらぬお世話だと思うのだけど、ユニクロやしまむらさえも無さそうな山間部や港町へ行くたびにどうしても頭によぎってしまう。

僕の故郷長崎市には、一応ファッションビルに分類される「アミュプラザ長崎」があった。

このページに一応名前が載っている。

その他にも「浜の町」という繁華街があって、ビームスとか、それなりのセレクトショップ的なものもいくつかあった。

ただ僕は長崎市の中でもかなり郊外に家があって、中学生まではそういったおしゃれなショップとは無縁だった。長崎駅に近い高校へ進学して、同級生たちのオシャレ加減にあてられて、随分とコンプレックスを感じていた。

そういう理由もあって、僕は田舎に行くたびに高校生たちのおしゃれ事情を心配してしまう。

イオンなどの大型ショッピングモールがある町はまだ、なんとかなりそうだ。

長崎県でいうと長崎市、佐世保市、大村市。この周辺まではなんとかなる。

問題は交通の動脈から外れた、県でも四番手以下の街だろう。

同じ長崎県でいうと、松浦市、雲仙市、平戸市あたり。この辺はファッションビルともショッピングモールとも無縁な地域のように思う。

無論そういった地域では制服を着た学生以外を見かけることはほとんどないので実情はわからない。ネット通販も普通になった昨今、zozoとかでみんなおしゃれな服を買っているのかもしれない。

別に結論めいたものもないけれど、自分のこのおしゃれ強迫観念みたいなものがいつか消え去っていってほしいなと感じたりする。

ただ地方の高校生のおしゃれ事情には引き続き興味があるので、ことあるごとに出会った人の出身地を聞いて、おしゃれ事情を探ってみたいなと思う。僕から急にそんなことを聞かれたら、「ああそういうことか」と思ってもらえたら幸いです。

ちなみに僕の中のファッションビルの定義は、ライトオンまでだとNGで、グローバルワークはぎりOKとかそんな感じです。

地方のファッション事情情報、お待ちしています。



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