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殺菌シリーズ

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世の中のウイルス、細菌、真菌、微生物などなどが溢れています。米軍のエボラ、炭疽菌消毒や医療機器、水道水やプールの消毒、マウスウォッシュなどなどに広く使わている二酸化塩素の安全性と… もっと読む
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#細菌

殺菌シリーズ第五弾:二酸化塩素の作用機序。異常に都合が良い選択性はどこから?

さて二酸化塩素をつかったマウスウォッシュから飲用水の殺菌、米軍のエボウイルス対策、そして臨床試験での安全性の話などやってきた殺菌シリーズですが、今回は作用機序について見ていきます。 そもそもなんで人や動物には安全でウイルスや細菌などには強力な破壊力があるのか?めっちゃ疑問じゃないでしょうか? 薬の場合、化学構造がうまい具合に特定の目標となる物質(タンパク質が標的のことが多い)だけに作用するけども、他にはあまり作用しないという感じに化合物をデザインすることが一般的です。

殺菌シリーズ第四弾:飲用水の消毒に使われる二酸化塩素の安全性

第一弾ではマウスウォッシュ、第二弾ではキャンプでの飲水フィルター、第三弾では米軍のエボラ、炭疽菌対策を見てきた殺菌シリーズですが、今回は状況証拠ではなく学者さんが要求するような厳しい基準で度々登場している二酸化塩素の安全性を徹底検証してみたいと思います。 エボラウイルスや炭疽菌、カンジタ菌などの病原菌、プランクトンなどの微生物を効果的に殺してくれる二酸化塩素ですが、体内に誤飲した時にどのくらい毒性があるのか、殺菌後に残存する二酸化塩素に長期間晒されて健康被害はないのだろうか