姉がもしも・・
自己紹介にもサラッと書いたけど、僕は男3人兄弟の末っ子
まぁその通りなんだけど・・・本当は姉がいた、だから正しくは4人兄弟。
その姉はまだ生きていれば50代後半かな、生まれて2・3ヶ月で死んじゃったんだ。
そういうの昔は多かったみたい。
お袋にとっては最初の子供だったから、それはそれは悲しくて、どうしようもなかったと思う。
けどそのあと、男が3人も生まれた。
それでもやっぱり最後は女の子がよかったのかなぁ
それとも、たった2・3ヶ月しか一緒にいられなかった姉と、また会えた気がしたのかなぁ
色が真っ白だった僕は、やたら赤い服ばかり着させられていた。茶色でサラサラの髪をリボンで結んである写真も残っている。
実家の居間の仏壇の中にある、どことなく自分に似ている赤ちゃんの写真が誰なのかを、僕は物心ついてからというもの、おふくろの口から直接聞くまでずっと気になっていた。
なんか、触れちゃいけないのかなって、ずっと思っていた。
20代の前半に、僕は友達の付き添いで、いわゆる霊視(み)える人のところへ出向いたことがある
その時、僕もついでにアドバイスをもらったんだけど「あなたには水子がついてくれてますね」という意外な言葉だった。
(はあ?水子?そんな"ヘマ"しねーし)
と、その場はしょーもない感想が浮かんだ
そのしばらくあとに、生まれて間もなく亡くなってしまった子の事も「水子」と呼ぶと聞いた時、すぐに姉ちゃんかな、って感じたんだ。
仏壇にある写真の赤ちゃんが・・とつぜん愛おしくなった。
ちゃんと生きていたらどんな姉ちゃんだったんだろう?
そう、ときどき思う
絶対可愛がってくれたに違いない。
いや待てよ、もしかしたら僕はいなかったかもしれない
そう、多分女の子が1人くらい欲しいと思って、3人目も作ることにした
きっとそうだ。
ん?姉が亡くなってから13年か14年経ってから僕が生まれた
だいぶ間があいている
もしかして姉がリトライ出来たとしたら…いや、それなら兄貴たちの可能性もある
けど僕が一番女っぽい
姉は僕、いや僕は姉の生まれ変わりだったのかもしれない。
そうなると見守ってくれている赤ちゃんというのは、ダレ?
色々と考えていると、また話がどんどん広がってしまう。
とにかく僕には姉がいた
数年前までは、お墓にポツンと寂しそうだったけど、今では親父とふたりちゃんと並んでいる・・
いつもありがとね。
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