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食べることに頼らない自分へ――過食からの一歩ずつの旅 原因は心の隙間


過食してしまう原因は「心の隙間」でした。

私にとって心の隙間は、日常の中でふとした瞬間に現れる何とも言えない不安感です。特に暇な時や、予定が空いているときにその感覚が強くなります。何となく暇だと感じると、すぐに心の中で「このままでいいのかな?」という不安が顔を出します。SNSを見ていると私よりも後に結婚した友達が子供が産まれているのを見ると心の中に焦りと不安を感じます。こんな暇してていいのかと。もちろん、友達の幸せは心から祝福しています。でも、その一方で、自分はどうなんだろうという思いが、どうしても頭をよぎってしまうんです。

私も30歳。自分もいつかはと漠然と思っていたけれど、自分がその波に乗り遅れているような、取り残されているような感覚に陥ることがあるんです。

特に友達が「子供ができた」という報告をしてくると、自分の状況と無意識に比較してしまう。「私はまだなのかな?」「そんなにすぐできるものなの?」「子供ができなかったらどうしよう?」という不安が押し寄せてきます。そのたびに、心の中で何とも言えないモヤモヤが広がり、焦りが増していくのが分かるんです。

さらに、そんな焦りを感じている自分に対して、自己嫌悪も湧いてきます。「自分の人生はこれでいいのかな?」「でもキャリアアップも考えたい」とか、考え出すときりがなくて。考えれば考えるほど、不安が膨らんでしまい、いつの間にかストレスになっていることに気づきました

その不安を埋めるために、気づくと私は特に用もないのに出掛けたり、寄り道してわざわざパンを買います。お腹いっぱいなのに10個近く食べてることも。買ったらすぐ食べたい、歩きながらでも買ったものは全て食べます。お出かけしている楽しさと食べている間だけはその不安感が少し和らぐ気がします。だけど、食べ終わった後には「また食べ過ぎちゃった」という罪悪感でいっぱい。もちろん、ひとりの時にしかやらないので、誰もこのことは知りません。帰ってきた旦那とは一緒に夜ご飯を食べます。

「食べ過ぎちゃいけない」と頭ではわかっているのに、その瞬間になると、その考えが薄れてしまうんです。食べることで一時的に安心感を得ようとする一方で、いつもその後に後悔がついてくる。これは、私の中で繰り返されるパターンです。

この心の隙間は、単にお腹が空いているわけではないのに、食べることで満たそうとしている自分自身との葛藤のようなものです。時間やお金もたくさん浪費します。食べ過ぎちゃいけないという概念と、どうしてもその一瞬の安心感に頼りたくなる気持ち。この二つが私の中でせめぎ合っています。

心の隙間とは?

心の隙間とは満たされない感情や欲求のことです。この隙間は、さまざまな要因で生じます。例えば、孤独感、不安、ストレス、自己否定感、過去のトラウマ、日常生活での充実感の欠如などが挙げられます。これらの感情や状態が続くと、心の中に満たされない部分ができ、それを埋めたいという欲求が強くなります。

なぜ食べることで心の隙間を埋めようとするのか

食べることは、一時的にでも心を満たす効果があります。以下のような理由から、食べる行為に頼ってしまうことが多いです。

  1. 瞬間的な幸福感
    食べ物、とくに甘いものや高カロリーの食べ物を摂取すると、脳内で「ドーパミン」という快感をもたらす物質が分泌されます。これにより、一時的に幸せな気分になり、食べていると幸せで心の隙間が埋められたように感じます。

  2. 習慣化されたストレス解消法
    食べることがストレス解消の手段として習慣化されると、ストレスを感じたときに無意識に食べ物に手を伸ばすようになります。特に、仕事のプレッシャーや対人関係の悩みが大きい場合、その瞬間だけでも現実から逃れ、心を癒すために食べることに依存していました。仕事に疲れた日は買い食いしていることが多いです。

  3. 過去の記憶や感情との関連
    幼少期に食べ物で慰められた経験や、家族との団欒での食事が心の支えだった場合、食べることで安心感や懐かしさを感じることがあります。そのため、心が不安定なときに食べ物に頼ることで、かつての安心感を得ようとすることがあります。

  4. 感情の麻痺
    強い感情を抑え込もうとすると、感情を麻痺させるために食べ過ぎてしまうことがあります。食べることで注意を他に向け、嫌な感情や痛みを感じなくなるようにするのです。

食べることで埋められない理由

しかし、食べ物で心の隙間を埋めようとすることは、一時的な解決に過ぎません。食べ終わった後に後悔して、罪悪感や自己嫌悪に苛まれ、心の隙間がさらに広がっていました。食べ過ぎによる体の倦怠感や体重増加による自己イメージの悪化なども、心の隙間を埋めるどころか、むしろ悪化させる要因になります。
「食べ過ぎちゃいけない」と頭ではわかっているのに、その瞬間になると、その考えが薄れてしまうんです。食べることで一時的に安心感を得ようとする一方で、いつもその後に後悔がついてくる。これは、私の中で繰り返されるパターンです。この心の隙間は、単にお腹が空いているわけではないのに、食べることで満たそうとしている自分自身との葛藤のようなものです。食べ過ぎちゃいけないという概念と、どうしてもその一瞬の安心感に頼りたくなる気持ち。この二つが私の中でせめぎ合っています。

心の隙間を埋めるためにできること

食べ物以外で心の隙間を埋める方法を見つけることが大切です。以下のような方法があります。

  • 感情を言葉にする: 自分の感情を認め、それを言葉にして表現することで、心の隙間を埋める第一歩を踏み出せます。日記を書く、友人と話す、カウンセリングを受けるなどの方法があります。

  • 新しい趣味や活動を見つける: 食べること以外に夢中になれるものを見つけると、心の充実感を得やすくなります。例えば、運動、アート、音楽、ボランティア活動などが良いでしょう。

  • 自己ケアを大切にする: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、リラックスできる時間を持つことが、心の健康を保つために重要です。

  • 感情のトリガーを見つける: どんな状況で食べ過ぎてしまうのかを把握し、そのトリガーを避けたり、対処法を考えることが役立ちます。

心の隙間は、食べることで一時的に埋めることができても、根本的な解決にはなりません。自分の感情やニーズに正直になり、それを満たす健全な方法を見つけることが大切です。
わかっていても難しいですよね。簡単に食べ物以外でと言われてもそれができたら困っていない。
自分に向き合って原因を探していきます。

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