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マロンクリームは買うべきだったか、

毎年何度かケーキを焼いています。

その年はモンブランを焼こうと決めて、富沢商店へ出かけました。

お菓子の道具や素材が豊富にある夢のようなお店で、私の強い味方です。目的はモンブランのマロンクリームを絞る口金を探しに。

モンブランを作ろうと決めた理由の一つは、私自身がケーキの中でモンブランが一番好きな事。
二つ目に、たくさんマロンクリームを作って、ウニウニとケーキの土台いっぱいに、死ぬほど絞りまくりたい!と言う願望があったこと。
栗は、売っている甘露煮などは使わず、生栗から作る。

という事で決めました。

口金はすぐに見つかりました。
「一応絞り袋は余計に買っておいてっと」

目的は果たせたので帰ろう、足を踏み出したその先に。

『あっ』
『マロンクリーム🌰』

『いやいや』

これを買ったら手作り感が半減、それどころか、モンブランといえばこのそば状のマロンクリームなわけでそうなると、これを買ったら8割が手作りとは言えない。

『そうそう』

こうして、小さな誘惑を払い除け、モンブラン用の口金と絞り袋を買って帰りました。

では、秋の味覚、美味しい和栗を使ってマロンクリームを作っていきます♫

🌰
栗を剥きます。
茹でます。
つぶします。
お砂糖や生クリーム、
バターなどを入れてゆっくりに煮詰めます。

そして
裏ごしします。
🌰

『ム、⁉︎』
『硬い⁉︎』

木べらでスーっと滑らせるイメージで、煮詰めた栗を裏ごし器に乗せて押し込んだのですが、イメージと違う現実の感触が手に伝わりました。

裏ごし器を見ると表面につぶつぶがたくさんありました。

『あぁ、最初につぶし切れなかった分か』

思い起こすと、茹で終わった栗をつぶしている時、ちょっと面倒くさくなって『最後は裏ごしするし』っと大ざっぱにつぶした事が思い起こされました。

『まぁ、いっか、クリームがつぶつぶしてても食感あって美味しいし♪』

こうして私は、大切な工程である裏ごしの作業を、できる分だけ行い、裏ごしできなかった分はそのまま混ぜてしまいました。

しかし、そう安易に考えてパパッっとやったこの行動は
のちのち後悔することになるのでした。

マロンクリームができたので、では早速絞っていきます。
土台は既にできているので後はひたすらウニウニと出すだけ!

しかし。


『で、でない................』


むぎゅーー
ちょろちょろ、、、

『ふぅー💦ダメだ。』

絞り口をみてみると、
なんと!ほとんどの穴が詰まっている!

やばい。
あの適当にあしらった栗のつぶつぶたちが苦しそうにしている。

ケーキのお披露目は明日。
しかも今日はお店やってない。

そう、その時の私の脳裏に「あの時マロンクリームも買っておくべきだった」という後悔が映し出されていたのです。


時すでに遅し。

私はマロンクリームクリームを絞り袋から取り出して小さな粒を時間をかけて取り除きました。

苦労の結果出来上がったモンブランが、こちら。


秋の味覚、おいしい栗を使った100%手作りの「和栗のモンブラン」です。
(ちなみに14は推しのラグビー選手がつけていた番号だったからかな?)

もっといっぱいマロンクリームを盛りたかった。。

皆さんが作るときは、和栗や手作りにこだわることなく、フランス産のマロングラッセ使用したマロンクリームをご利用されますこと、


心からおすすめいたします。

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