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イソギンチャク架空生物かのやうに

俳句の難しいなあと思うところは…というより、自分の生活体験が乏しいなあと感じるのは、出会った季語について全く実感が伴わないことである。

俳句の言葉の中に「季語が動かない」という言葉がある。
要するに、その季語である必然性があるのか?ということだ。

例えば、春めくという季語なら、なんとなくウキウキするようなことと合わせれば、その高揚感を表現できるかもしれない。

でも

磯巾着はなあ。

これは、イソギンチャクについて詠まなきゃ「季語が動く」なんてことになりそうだ。

だがしかし、だがしかし。

知らねえ。磯巾着のこと、微塵も知らねえ。
うそ。
クマノミと相利共生をする花のような生物だってことは知識としては知っている。

ここでもう一つ頭をかすめる。

類想。

その俳句、世の中に似たようなものありますよ。独自性はあるの?ってことだ。

磯巾着、類想以外のなにものでもなくね?

…はい、愚痴はこれくらいにしときまして。

磯巾着(いそぎんちゃく) 三春

【子季語】 
磯巾著/いしぼたん
【解説】 
浅い海の岩礁にすむ腔腸動物。水中で触手を開いている姿が菊の花のようである。刺戟を受けると巾着のように体を縮め、小魚、蝦などを捕らえる

きごさいより

イソギンチャク架空生物かのやうに

実物は意外と小さき磯巾着

はい、ギブアップ。

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