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誰かの完成品より、自分の不完全品を磨きたい。そこには「感動」と「尊敬」が生まれる。

あるモノを批判している人がいた。それは、たくさんの試行錯誤で作られていた。完璧なモノではなかったが、簡単にできるものでもなかった。そのことに全く気がついていないことに驚いた。その人は、「完成品」にしか触れたことがないのだ。

一からモノをつくるということは、たくさんの失敗をするということだ。試行錯誤を繰り返すということだ。同じ経験をした人ならば、簡単に見えるものほど、たくさんの試行錯誤があったことに気がつく。

批判することへの苛立ちよりも、気がついていないことに対する驚きが強かった。

気がつけるようになると、人生はより豊かになる。モノへの関心と感動が強くなり、生み出した人を尊敬する。感動と尊敬があることが、とても幸せなことなんだと実感する。

批判した人は、賢さをアピールしたかったのだと思う。その経験は、わたしにもあるから。教えられたことは、大抵のことができたので、自分は賢い方だと勘違いしていた。本当に恥ずかしい。「完成品」を受け取って喜んでいた。

賢さを認められるのは嬉しい。けれど、それ以上に嬉しいことは「感動」と「尊敬」だ。

誰かの完成品より、自分の不完全品を磨きたい。そこには「感動」と「尊敬」が生まれる。

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