読書感想-BL小説-『恋におちた仕立屋/川琴ゆい華』
こんにちは、falです。
今回は川琴ゆい華先生の「恋におちた仕立屋」(イラスト:見多ほむろ先生)の読了記録です。
こちら、“仕立屋“と書いてタイユールと読みます。
は…もうおしゃれ… “したてや“じゃなかったんか…
序盤から目まぐるしく登場するカタカナおしゃワードに囲まれて、こちらまでおしゃ度があがった気になれていい気分味わえるよ
フルオーダースーツ専門店のタイユール 蒼央とスタイリストかつインフルエンサーの真嗣の話。
プロフェッショナルってほんとかっこいいよね…
綿辺蒼央の一流の仕事にしびれました。
やっぱお仕事BL超好きだ!
フルオーダーのスリーピーススーツとかめちゃめちゃ憧れるしな
そんなスマートなタイユール蒼央ですが、口からでない分、心の中の声が多いタイプで親近感を感じたよ。
相手をよく知らないからこそ、些細な言動から推察するしかない状態のすれ違いを楽しめる上に、章ごとに視点が切り替わる親切設計〜〜〜楽しくないわけない
気になる→情報をかき集める→もっと知りたくなる→自分だけが知っている表情を見たくなる→恋だね。
好きな人にどうしても会いたくて、なんて、自分がまさか恋愛ドラマみたいなことを本気でする日が来ようとは。でも恋に懸命な自分のことが、ちょっとうれしいとも思う。
こんな風に恋するのはとても楽しそうだな。
自分のことがちょっとうれしくなる瞬間って宝物じゃん
綿辺さんかわいい(=愛しい)に締め上げられている時の真嗣の反応が非常にかわいくて、こっちこそかわいい摂取過多になり危機を感じましたので、一旦スマホを置いて天井を見つめてやり過ごすなどしました。
天井見つめBL(?)最高だからこれからもたくさん出会いたい
四肢を投げ出して床で大の字になりたい方もぜひ。
▼これよりネタバレあり
すぐ飽きそうとか、手に入らないのが珍しいから躍起になってるだけでは?とか、インスタントに恋する人なんだとか、真嗣が信頼感0スタートなのおもしろかったし、だからといって、蒼央との距離を縮める道で立ち止まらないの感動した。
立ち止まれなかったという方が正しいのかな…恋ってすご
はじめて自覚する感情に翻弄されながらも、自分の心の声にちゃんと耳を傾けてあげられる綿辺さん尊いよ。そして行動できる。なんだかんだ強い。
真嗣の呼吸のように行われる能動的コミュニケーションはすごかったですね。
この子は大丈夫感がひしひしときたよ。
でもきっと、真嗣が大丈夫だからって全てを委ねきってしまう人は一緒に居られないんだろうな。
蒼央のような、思考と努力は人一倍しかし隙だらけという人こそ真嗣の大丈夫力を最大限受け止めて大切に守ってくれるんだと思います。
あと、2人の敬語とタメ口のバランス、神が配合したのかな?と思いました。
それにしても、お互いにメロメロな人たちってなんでこんな見てて楽しいんだろ。
2人で、バカップルだよって笑いあうシーン、幸せが満ちてて最高だった。
あの瞬間、私は行ったこともない青山通りで幸せを浴びる通りすがりの蟻になれた。
(南青山にも蟻はいるっしょ?)
2人とも最後まで苗字呼びだったの最高すぎたな
これから先にきっと、名前呼びイベとか色々発生するんだろうけど、デレデレでメロメロな2人を想像するとにまぁ〜してしまいますね。
末永くお幸せにー!!
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