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直木三十五の南国忌について

2020年2月に、作家・直木三十五氏の「南国忌」に行ってきました。
参加者の年齢層が高いせいかネット上に情報が少ないため、今後参加を考えている方の参考になればと思いレポを書いておきます。
(2024/1補記:2021~2024年は中止となっています)


(1)南国忌(なんごくき)とは

作家・直木三十五(なおき・さんじゅうご)氏の追悼忌です。代表作の「南国太平記」にちなんで名付けられました。

(2)開催時期・場所

・開催時期 毎年、直木氏の命日の2/24またはその近くの休日
・場所 直木氏のお墓がある長昌寺
(京急富岡駅から徒歩15分)
※横浜駅→京急富岡駅の所要時間は、京急で20~25分くらいです。
2020年は38回忌で、2020/2/23(日)13時からでした。

(3)参加費用

法要+講演会は1,000円、その後の懇親会にも参加する場合は4,500円です。
参加費用は当日現地で支払いでした。

(4)参加方法

事前応募が必要です。当日の飛び込み参加はできません。
毎年1月頃に、横浜金沢観光協会のHPに南国忌の案内が出るので往復はがきで応募します。
100名を超えたら抽選とのことでしたが、2020年は100名を少し超えたくらいだったそうで全員当選でした。

(5)受付

お寺の境内の受付で記帳して、参加費を払います。
「南国忌の会」の会報最新号と、直木氏の出身校・市岡高校の同窓会報(当時の担任の先生の手記掲載)をいただきました。
コロナの影響で懇親会が急遽中止になりましたが、法要の参加人数は多かったです。

(6)開始前

本堂に入ってすぐのところにテーブル席があり、お饅頭と表千家の方々が点てた抹茶をいただきました。
本来はそこで食べ終わってから仏像正面の部屋に移動するのですが、既に満席になっていたのでテーブル席に着いたまま法要に参加しました。
※座席は椅子席で、遅れてきて椅子がなくなった方だけ座布団でした。

(7)内容

まず法要。
住職さんが太鼓を鳴らす中(結構リズミカル)、表千家の先生がお茶を3回点て、そちらを別の住職さんが持って行ってお供えします。
一つは外に持って行って、お寺の裏にあるお墓にお供えしていました。
引き続き住職さんがお経をあげ、今回講演される直木賞作家の村松友視先生と直木氏の甥の植村鞆音さんが代表して焼香を行いました。

少し休憩の後、村松先生が1時間ほど講演。直木賞を受賞された時の事や自身の生い立ちなどの思い出話でした。去年は植村鞆音さんが直木氏について講演しており、会報に内容が詳しく載っていました。

今回は懇親会がないので、講演の終了後に全員解散。
17回忌のときの記帳が公開されていて、村松先生のほかに井伏鱒二氏や永井龍男氏(芥川賞・直木賞の育ての親と言われている方)の名前もありました。
最後に直木氏のお墓参りをして帰りました。ぽかぽか陽気のよい1日でした。

実際に参加してみて気付いたのは、冒頭にも書いた通り参加者の年齢層がかなり高めだということです。
17回忌の時点では記帳を見る限り直木氏ゆかりの作家や編集者も多く参加されていたのですが、現在は関係者がもっと少ないのでは…。
本堂の中には歴代直木賞受賞者の名前の木札がずらっと並んでいる額があって、その隣に続きが納められるように作られた新しい額があったので、これからも賞は続いていくんだなという感慨深さがありました。

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