人生は素晴らしい それは日々の積み重ねがあってこそ

冬でいいことの一つ。それは、寒い部屋に花を置いておけば長持ちすることだ。花は心を安らかにしてくれる。フローリストの秋貞美際さんを初めて知ったのは「世界はほしいモノにあふれている」という番組だった。

この番組はその名の通り、世界中のモノ、ピザだったりデンマークの照明だったり毎週テーマを定めて、色々な角度から紹介してくれる。心がウキウキするようなモノを求め続ける気持ちを呼び起こしてくれる。それは、都会で仕事に追われ、コスパ重視で生活している私たちが、つい忘れてがちな感情の一つだ。

その番組で、OL歴6年を経て単身フランスへ花修行に出た後、日本で活躍されている美際さんの特集があった。フランス語も分からない中で貯金をはたいて、と、とても美人で笑顔が素敵な女性なのにすごい度胸。花屋にそんなやり方もありなのか!と衝撃だった。

私も花は大好きで、小さい頃の夢は花屋だった。一時はフラワーアレンジメントスクールに通おうとも思ったけど、気に入るデザインやスタイルじゃないからと行かないまま。インスタで外国みたいなオシャレな装花っていいよな〜と漠然と思ってただけ。こんな行動、思いつきもしなかった。私と同世代の人が実践していて、好きなものをちゃんとポジティブに追い求めていることが、すごく刺激的だった。

その美際さんのお花を感じたいと思って、ミッドタウンのイセタンサローネでやっている「器と花展」に行ってきたのだった。

ミッドタウンのショッピングエリアに足を踏み入れる事なんてなんてあまり無い。ゆえに、着いてまず行ったのはトイレ。ああ落ち着かない。小手試しにと思って慣れているBEAMSに入ったが、ミッドタウンのBEAMSは全然手が届かない。お店の人に悟られないようにサーーーっと出た。小手試しなんて失礼しました。あぁ、もう負けそうだ。

いや、負けるもんか。今日は今までの私じゃない。

これからは好きなモノを求めるんだ。

えい!と思い切ってイセタンサローネに入った。あれ、いろんな展示がある。ウロウロしながら進むと、空気感が違うエリアがあった。美際さん達がいる器と花展だった。この一角だけ、ふわふわ〜あったか〜な感じだ。なんだろう、お花も器も素敵なのはもちろんなのだが、いる人いる人、みんな笑顔だからだろうか。ずっといれそう。

美際さんが笑顔で話しかけてきてくれた。来た!私シロウトですどうしよう!と構えたけど、専門知識ご披露〜って感じじゃなくて、「このお花すごく可愛いですよね」と、私と同じ目線で話してくれた。そして、お花1本を取り出して、香りをかがせてくれた。肩の力がすっと抜けて、私も笑顔になった。すごい、一人と向き合ってくれる方なんだ。

私とお話ししてくれた後、またすぐ他のお客さんとお話。美際さんに会いに訪れる方はとても多かった。

その間も私は花をずーっと眺めていた。すると合同展示の文祥釜(器屋さん)の馬場さんが、美際さんの代わりにお花の説明をしてくれた。え、馬場さん花の説明できるの。「僕はこのお花が好きなんですよ〜」と馬場さんが話している横で、美際さんが馬場さんの器の説明してるけど。

そんなふわふわ〜あったか〜な雰囲気ですっかりリラックスした私は、馬場さんの提案で美際さんにお花を束ねてもらうことにした。憧れの人に束ねてもらえるなんて、夢のようだ。

束ねて呉れる美際さんを見ながら、お花教えてもらえたら幸せだなあ〜と浸っていると、美際さんが「来月、レッスンやるんですよ」と。やったー!いくー!絶対申し込むー!

好きなものを追い求めることは、きっと尊いことだ。積み重ねていけば、きっと人生は素晴らしい。

美際さんに束ねてもらったお花は、今も部屋を素敵な香りでいっぱいにしてくれている。

この香りだけで、いろいろな事を思い出す。

好きな事を追い求めよう、とか、

お花っていいな、美際さんの生き方素敵だな、馬場さんすごいな、とか。

それだけで、元気になる。

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日々、考えたことを書いていこうと思います。
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