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YOASOBI / 夜に駆ける の話

私がYOASOBIと出会ったきっかけというのはもうはっきりとは覚えていないのですが、確か新しい刺激を求めてiTunes Storeで流行りの音楽を買ってみようと思ったのがきっかけだったと思います。

新しいアーティストの聴きはじめはやっぱりデビュー曲からでしょ。という心理が働き軽い気持ちでYOASOBIが世に放った最初のシングル「夜に駆ける」をスマホでポチりました。ポチッ。

2019.12.15リリース / 作詞 作曲 Ayase

もう、凄かった。
まず感じたのは奇麗な歌声だなって、思いました。同じくらい奇麗な演奏。ただ、この楽曲のikuraちゃんの歌い方は原作小説「タナトスの誘惑」の登場人物の彼女の手のように少し冷たい感じでした。今現在様々な声色の歌声を聴いたからこそ言えるんですが、無機質というか、一抹の寂しさを纏う。そんな感じ。その歌声が楽曲の内容にマッチしていて、キャッチーな曲調なのに、心の隅が冷たくなるような歌詞で不思議な感覚に包まれる。

人生に悲観し先が見えなくなって、歩みを止めてしまおうかなって少しでも頭に浮かばせてしまったことのある人に刺さるのではないかな、と勝手に思いました。事実私には刺さりました。

作詞 作曲をしたAyase原作から要点を汲み取って歌詞に起こして高いクオリティで楽曲として形にする能力の高さというのはもはや天才的と言わざるを得ません。
聴いていて心地良い楽曲の音が、リズムが耳に入るのと同時に乗せられた歌詞が頭の中にスッと入り込んでイメージがとてもしやすく、情景が浮かぶよう。どうしたらこのような能力が養えるのでしょうか?

衝撃のデビュー曲で颯爽と音楽界へと登場したYOASOBI。
普通のアーティストとは異なり、粛々と自身の音楽と原作イメージの映像をかけ合わせたMVをYoutubeに投稿し、人前で歌うことなくデジタル配信のみでシングルをリリース。そして瞬く間に人々の心を掴んでいく。過去にCDを買い漁っていた時代とは明らかに違うんだな、と強く実感させてくれました。
この曲だけを買った当時の私は今現在のようにハマるとは露知らず。購入した当時は記憶が正しいのなら9thシングルまでしか出てない時期でした。「夜に駆ける」で肌で感じたカリスマ性に残りの楽曲も全部ポチるのでした。そしてズブズブとその魅力に、強力な引力に引き寄せられていく。

次は「あの夢をなぞって」についての話ですが、今回はここまで。
今後はYOASOBIの楽曲の全てに思ったこと、感じたことをつらつらと書いていく予定です。サクサクと本当は書いていきたいと思っているのですが、原作もしっかりと咀嚼し理解した後に楽曲と向き合ってから記事を書きたいので時間がかかると思います。それだけ私はYOASOBIにお熱ということです。
それではまた。