【短編】SEVENTH HEAVEN④ -出鱈目-
桜色のワンピースが似合う、そんな女の子になりたかった。
髪を伸ばし、可愛いもので身を固め。ふわふわのシュシュや、パールピンクのネックレス。爪もリップも艶々にして、明るい色をほんのり添えたい。
しかし、違った。生まれ持った私の素地に当てがわれたのは、寒色系のボーイッシュ。柔らかく華やかなものよりは、強く凛々しくが似合うらしい。
純血の祓い師という立ち位置も相まって、私のそうした印象は過度に演出され、周囲に映った。『守られるお姫様』でなく『戦う女騎士』。イメージは肥大化し、一