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回避依存症について募集した5つの質問に元回避依存症者が回答します。

回避依存症の彼との接し方~専門相談・カウンセリングを行っております、カウンセラーのしれのです。

女性の方から頂いた、回避依存症についての質問に回答していきます。

回避依存症について知らない人のために、まずは、「回避依存症とは?」を記載してから、質問回答しております。

回避依存症とは?

一言で言うと、「深い人間関係を構築することを回避している人」のことです。

回避依存症者は、幼少期の頃、家庭環境などで傷ついた過去を持っています。

ですので、表面的な付き合いはできても、人と親密になるとその過去の傷が刺激されてしまうので、深い人間関係になることを無意識に回避してしまいます。

回避依存症の主な特徴7つ

・過保護に育てられたため、強い感情にさらされるのが苦手
・過干渉に育てられたため、コントロールすることやされることに敏感
・自分の弱点や本心をさらけ出すことが苦手
・コントロールしやすい相手や、楽な恋愛を選ぶ
・趣味や仕事など、人間関係以外の活動にのめり込みいつも忙しい
・親密になると「息苦しさ」や「追い詰められている感覚」を感じる。
・あらゆる手段(『見えない壁』)を用いて相手との親密な接触を避ける

5つのタイプと特徴・チェックリスト

回避依存症のタイプは5つあります。

典型的な人物もいますが、2つのタイプを合わせ持っている場合、タイプが移り変わる場合があります。

1.モテ男
・女性からモテ、複数の女性と交際する一方、本命を作らない。
・セックスや女性にモテることをステイタスにしている。
・仕事ができるなど周囲の評判が高く、外面が非常に良い。
・女性に対する自信ある振舞い、気遣う能力が高い。
・恋愛経験の少ない男性を内心見下している。

2.独裁者
・なんでも思い通りにならないと自分の気が済まない
・ああしろ、こうしろと命令口調が多い
・「お前はダメな人間だ」など威圧的な発言や人格否定の発言が多い
・少しでも意見を批判したり否定すると、急に怒りの感情を表現する
・身体的暴力を振るうことがある
・自分が絶対に正しいと思っている

3.搾取者
・要求をあれこれ要求するくせに、要求されるのは非常に苦手である
・何か頼んでくるときだけは急に優しくなる
・要求を拒否されると不機嫌になり、文句を言ったり、「沈黙」で圧力をかけてくる
・要求を呑んでくれるまでねちねちと、あらゆる手段を用いて攻め続ける
・要求を呑んでくれると、すぐ優しくなったり怒りの感情が収まる
・子供っぽいわがままが強くある

4.ナルシスト
・「自分は特別な人間だ」というような発言をすることが多い
・人の気持ちを傷つけるような言葉を簡単に言う
・自分の話ばかりする
・過度に共感する力が無い・共感の気持ちが無いように感じる。
・自分を褒めてくれる人には甘いが、批判的な相手には攻撃的な態度をとる

5.脱走者
・しばしば無視や音信不通になる
・束縛を過剰に嫌がる
・とにかく「自由」を求めている
・本心をなかなか明かさない
・深刻な話は苦手で、面倒だという雰囲気を醸し出す
・自分の予定や行動を教えるのを嫌がる
・約束が苦手である

回避依存症の彼がいる女性から頂いた5つの質問

以下から、回避依存症の彼がいる女性から頂いた5つの質問に回答していきます。

1.「回避依存症の彼についてですが、自分が回避依存症だと気づく場合はあるのですか?
また、改善したいと思うことはありますか?」

↓ ↓ ↓

気づく場合はあります。

どのように気づくかと言いますと、生きづらさに悩み、本やネットで検索しているうちに気づくパターンが多いでしょう。

回避依存症だった過去の私自身も生きづらさに悩み、解決法を求め、本を読んでいるうちに回避依存症を見つけて、自覚しました。

現代では、ネットが普及しておりますのでスマホ検索などが多いでしょう。

人は生きづらさに悩んだら、その症状をスマホで検索します。

例えば、「人と親密になれない」「親密になるのが苦しい」のようなワードで検索して調べていれば、回避依存症の症状がヒットすることも十分考えられるでしょう。

後は、元々AC(アダルトチルドレン)の自覚があったり、書籍なども読んでいれば恋愛依存症や共依存症に触れているうちに、関係性が深い、回避依存症を知ることもあるでしょう。

このように、自分の生きづらさである"親密になることへの恐れ"を解決しようと、自分でリサーチをしているうちに、気づくパターンが多いでしょう。


気づかないパターンは、この逆です。

親密になることへの恐れは回避依存症者であれば、ほぼ全員抱えていますが、改善方法を自分で求めなければ、基本的に誰も教えてくれません。

恋愛依存症であれば、世間の認知度が高いので、友人から指摘されて気付ける場合もあるでしょう。

しかし、回避依存症の認知度が非常に低いのは、言うまでもありません。

かといって、回避依存症者に「あなたは回避依存症者だ」と言っても基本的に反発されますし、特にパートナーからストレートに言ってはいけません。


2.また、改善したいと思うことはありますか?
↓ ↓ ↓

改善したいかについては、個人差があるでしょう。

本人が改善したいと望めば、改善は出来ます。

望まなければ出来ません。

これは、恋愛依存症などと同じです。

自覚して改善しようとする人もいれば、そのままほったらかしにする人もいるのと同じです。


3.「人との関わり方など回避依存症とうつ病は本当似ているので、回避依存症をうつ病だと診断される事もあるのでは?と思いましたが、回避依存症は恋愛の事のみと考えていいのでしょうか?」
↓ ↓ ↓

回避依存症とうつ病の関連性、またパートナーの接し方についてですね。

仰るような、部分的に似ている点や共通点は若干あります。

接し方で共通している点は、感情をぶつけたり、パートナーを追い詰めたり、励まさないことでしょう。

また、パートナーが心を安定させて接することです。

これらの接し方は、回避依存症にもうつ病の人にも概ね共通しております。

うつ病に関わらずすべての精神疾患を持っているパートナーに共通しているでしょう。

やはり、パートナーが不安定だと影響を受けて、さらに不安定になってしまうので、パートナーの安定は基本かつ最重要ポイントです。


ですが、回避依存症とうつ病はまるで性質が違います。

似ているかと言われれば、ほとんど似ていないと回答します。

うつ病は、何より生命の危険があります。

自らこの世から去ってしまう可能性が数十倍高いと言えるでしょう。

回避依存症も絶望していれば衝動に駆られることはあるかも知れませんが、比較してしまえば、それほど高くはありません。

また、うつ病の基本症状は

「睡眠障害」や「物事への関心低下」です。

この2点は回避依存症とは一切因果関係はありません。

どちらも持っている人は、少数いるでしょうが、関係性はありません。

精力的に趣味や仕事に熱中する回避依存症者も多いですし、睡眠障害がまったく無い回避依存症者も多いです。


例えば、回避依存症の人で花粉症で苦しんでいる人もいれば、苦しんでいない人もいるでしょう。

では、花粉症と回避依存症に因果関係はあるのか?

と言われれば、無いでしょう。

それとほぼ同じで、因果関係はありません。

よって、まともな医者であれば、回避依存症を鬱病と診断することは無いでしょう。

ご安心頂ければと思います。

「回避依存症は恋愛の事のみと考えていいのでしょうか?」
↓ ↓ ↓

回避依存症は必ずしも恋愛の事のみではなく、すべての人間関係において回避症状がでるタイプもいれば、恋愛関係にのみ出るタイプもいて、それは個人差があります。

公式ブログに記載している通りです。

4.「普通の男性は浮気や他の女性との関係を彼女に知られると嫌われると思って隠すのに、何故回避依存性の男性は隠さないのでしょうか?」
↓ ↓ ↓

確かに、全員ではありませんが、回避依存症者の一定数は浮気を隠しません。

堂々と告げるタイプもいます。

基本的にモテ男タイプでしょう。

素朴ながら良い質問です。


では、健全な男性はなぜ浮気を隠すのだと思いますか?

それは、別れてしまうリスクがあるためです。

健全な女性であれば、彼が浮気をしたとわかれば、別れることを考えます。

これが普通であり、ごく自然の考え方です。


しかし、彼が浮気を隠さないということは、「浮気してもどうせ許してくれる」と思われているからです。

浮気しても失うものが何もなければわざわざ隠す必要もありません。

ですので、彼の問題ではなく、女性側が、はっきり許してしまっていることが原因です。


5.「昨日今日2日連続逢っていたのですが、帰宅してから私の嬉しい気持ちが抑えられず
大好きな(彼の名前)に2日連続逢えてとても幸せでした。

と送りましたが、既読スルー…
既読スルーは良いのですが、4〜6ヶ月に一度ほど、自分の気持ちが抑えられず
好きだとLINEしてしまうのですが
「ほどほどにね」など言われてしまいます。

私の好きな気持ちは重たく感じるのでしょうか?言わない方が良いですか?」
↓ ↓ ↓

久々に彼と会えれば、嬉しい気持ちになり、なかなか抑えられないものですよね。

そして、「大好きな(彼の名前)に2日連続逢えてとても幸せでした。」と送ったところ既読スルーだったということですね。

重く感じるのかについては、彼が重く感じていなければ、「自分も好きだよ」「ありがとう」などとポジティブな感情がこもった返信が来るでしょう。


しかし、彼が既読スルーしているのですから、まず彼は重く感じております。

また、お伺いする限り、以前に「ほどほどにね」と彼が言っているのですよね?

それにも関わらず、送っているので、彼としては

「前にほどほどにって言ったのに、全然俺の話を聞いていないじゃん・・・」

と怒っていたり、呆れている可能性があります。

彼へのメッセージの内容もシンプルに重いです。

彼への依存心がメッセージからも感じられます。

よって、彼が既読スルーするのも無理はないでしょう。


ただ、4~6ヶ月に一度と言う頻度はそこまで頻繁ではありません。

呆れているかも知れませんが、恐らく、致命的なレベルにはなっていないでしょう。

その点は、ご安心頂ければと思います。


注意点としましては、頻度が増えてしまうことです。

例えば、毎回会った後に、同じようなメッセージを送られ続ければ、回避依存症者としては苦しくなるので、会いたくなくなってきます。

会って別れたら、また送ってくるのかとネガティブな気持ちになりますし、トラウマ刺激に繋がり、頻度が増えれば、恐らく関係が破綻してしまうでしょう。

ですので、嬉しい気持ちはあるかと思いますが、これ以上言うことは避けておいたほうが、回避依存症者としては負担が軽くなります。

回避依存症の彼がいる女性から頂いた5つの質問に回答は以上です。

まとめ

回避依存症の彼との付き合い方の教科書をお読みいただいた方からご質問を頂きました。

お読み頂きありがとうございました。

回避依存症・恋愛依存症カウンセラー@しれの


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