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050 きみがため【令和訳百人一首】

【原文】

君がため 惜しからざりし 命さへ

長くもがなと 思ひけるかな

(藤原義孝)


【個人的解釈】

あなたの為なら惜しくないと思っていたこの命も

やっとあなたに逢えた今は

一緒にいるためにいつまでも長生きしたいと思うよ。


【感想】

恋が成就した後朝の気持ちを詠んだ首。美男子で有名だった作者だが、皮肉にも病気により21歳で亡くなっている。

初々しく若々しく可愛らしい首ですね。21歳で死んじゃったという背景を知らなければ。

なんか、君の為なら死ねるよとか出来ないくせに言っちゃうメンヘラウジウジ男子に一撃を食らわせる爽快感があって、私はとても好きです。

メンヘラ感がない歌を歌っているなあという印象なのが「ヒゲダン」。

彼らの歌って、お互いの気持ちをぶつけ合うというより、寄り添い合ったり溶かし合ったりしようよ、というとにかく優しいイメージ。

互いの気持ちを溶かし合うって感覚、なんだろう、うまく言えないけれど、恋人や友人になるというより、家族になるために必要な行為な気がするんだよね。

結婚に対して夢見すぎ?

でも彼らの結婚前後で特に溶かし合ってる系の歌が多い印象なんだよな…


【令和に言い換え】

"I LOVE…"ばかりだった僕のプレイリストも

君と付き合えた今では

"115万キロのフィルム"ばかりになったよ。



【自己評価】

★★☆☆☆

生まれつきメンヘラ体質のわたくしは

やはり性なのでしょうか。ヒゲダンにおいても比較的ヘラってる曲を好みます。イエスタデイとかね。

君だけを守るために世界を捨てるからね。悪者は僕だけでいいもんね。言われてええ。

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