【漫画メモ】高橋留美子短編集　1orW

1995年出版の短編集。わりと初期の頃から90年代まで幅広い時代の作品が載ってます。うる星やつら～らんま連載の頃ですが、時代によって作品の雰囲気や絵のタッチがガラっと変わって面白いです。以下、途中までのあらすじと感想です。感想はネタバレしない程度に書いてますが、あらすじよりはネタバレ度が高いです（？）

スリム観音

片思いの先輩と、お気に入りのドレスを着て踊るために、観音法ダイエットに挑戦する翔子。太い観音を掘ってスリムにすることで、自身も痩せられるというものだ。コーチの指導によりダイエットは成功したが…

ダイエットするのは男のため…って前提を大きく覆す作品です。

犬で悪いか！！

鼻血を出すと犬に変身してしまう体質の犬古屋君。素質を買われ、ボクシング部にスカウトされた。マネージャーの桃子との交際をかけて、戸隠と勝負することに…

変身体質というと、らんまのキャラみたい。

お婆さんといっしょ

法子の祖母の遺産を巡り、死んだ法子のフリをして遺産相続の場に赴いた友人ののぞみ。法子を疎む親族から殺されそうになるも、法子の供養をすると約束したことで、法子の祖母の幽霊に命を助けてもらえ…

遺産相続系ミステリー？少しオカルトです。

がんばり末世

食糧危機に備えて芋作りを主張する後光だったが、芋堀り中に弥勒菩薩を掘り起こした。後光は芋で、弥勒菩薩は説法で人類の救済を唱え、2人は芸能界デビューした…

うる星やつら連載初期の頃のノリの作品、絵柄です。

グランド・ファザー

甲子園出場経験のある哲は、祖父の頼みで草野球チームの助っ人をやっていた。あるとき、祖父のガールフレンドの藍から、孫娘の葵とデートすることを勧められた。デート代を得るため、賞金目当てに助っ人を引き受けた。祖父も藍と旅行するためのお金が必要で、祖父と哲、お互いが敵、味方のチームに別れ、対戦することに…

まさかの父子対決ならぬ、祖父孫対決。爺さんが苦しむふりしたフェイント技は、爺さんならではの使える技でずるいけど、本当か嘘かわからなくて逆に怖いわ。

宝塚への招待

ロックバンドのボーカルの真彦は、何故か思いっきり歌えなかった。そんな折、宝塚好きの祖母が亡くなった。真彦に憑依して宝塚を観劇したい祖母と、バンドコンテストに出場したい真彦でせめぎあった末、バンドコンテストに出場した真彦は…

高橋先生、一時期（今も？）宝塚にハマってましたよね…

1orW

剣道部員の宮本はやる気がなく、合宿を抜け出した。追ってきた女子マネージャーの一柳と熱血顧問の若田部は事故に遭い、一柳の体に若田部の霊が入って蘇生。一柳の姿で合宿稽古は続けられた。宮本は、自分が勝ったら一柳の体から出ていくことを約束して若田部と勝負することに…

最後、しんみりしたところで笑いに持ってかれた。

ハッピー・トーク

養父母に育てられていた日菜子の元に、死んだはずの実母の名前で手紙が来た。今は水商売をしているらしい。探偵を雇って実母のお店を探しあてたが…

探偵モノっぽい話。人物相関がややこしい。

うちが女神じゃ！！

創立以来、連敗を連ねるラグビー部。試合のたびに応援する女の幽霊が出てきて応援するが、見えるのはキャプテンの完吾だけだった。連敗を重ねるのはこの幽霊のせいだと疑った。実はこの幽霊は、完吾の父親が部員だった頃の初代ラグビー部の女子マネージャーの月子で…

ほのぼの幽霊モノです。るーみっくの幽霊は怖くないから好き。って前にも書いたかな。