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【漫画メモ】一輝まんだら 1、2(手塚治虫)

全2巻ですが、完結しません(第一部完状態)。以下、あらすじは1巻の途中までですが、感想は1、2巻のネタバレ有りです。

あらすじ
1900年の中国。田舎の百姓娘の姫三娘は税滞納で刑に処されそうになるが、役人を殺して逃げてしまう。その後、義和団の黄漣聖母の軍隊に拾われ、行動を共にすることに。「扶清滅洋」を掲げ、外国人を一掃しようとする黄漣たち。黄漣の命令で、姫三娘も裸にした外国人牧師を殺すが、以来、裸の男を見ると殺したくなる衝動が起こるように…。
黄漣らは北京に到着し暴動を起こすが、姫三娘は捕まってしまう。同じ牢屋にいた老人に「上海の章炳麟に会え」と言われ、牢屋を脱出し、上海へ渡ることに…

「一輝まんだら」の「一輝」は、実在する日本人、北一輝を指します。が、なかなか出てこない上に、最初は「一輝」ではない名前で登場するので、華麗にスルーしてしまいました。

他にも孫文など実在の人物が出てくるので、ベルばらのような「歴史に架空のキャラを登場させた作品」かと思ったら、それよりは架空率高そうです。

姫三娘は田舎者の不細工キャラ設定なんですが、後になるほど垢抜けて綺麗になってる感。物知らずなところが強みでもあり、フットワークの軽さと、何でもズバズバ言えるところが心地よいキャラです。最初、黄漣の上役の李来中に惚れますが、彼は死んでしまいます。でも、北一輝の好きな女にそっくりという設定でもあるので、そっちの方で展開しそうな予感でしたが、話がそこまで行きつかなかったようで。

2巻から舞台は日本に移ります。王君、面白すぎ。鳩子のお見合い騒動からの家出事件、北一輝の目の病気の事情などが語られます。

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