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初めての聖地巡礼

私はかねてから聖地巡礼をした経験が無い。

勿論、出雲大社や大神神社といって東方に縁のある神社仏閣に行った経験はある。しかし、それは行った神社仏閣が東方に関係があるだけで特定の作品の為に行く訳では無かった。

だが私は先日某所にて或る一次創作を知った。有崎野氏製作のモノノケアポカリプスシリーズである。https://privatter.net/u/Yuzakino

作品内容としては某同人STGの影響を色濃く受けた作品であり、無数の異世界と連結したのを原因に現在の世界が滅亡した後から始まる世界観である。作品を認知したのをキッカケにモノノケインシデントやモノノケキュリオシティ(現在体験版)に自分はドンドン惹かれていった。その中でも一目で心を奪われたのはモノノケキュリオシティ‐2面ボス「賀茂一重」である。もともと元ネタの一言主や関係者の役行者が好きだった事に加えてフェイスヴェールが性癖だったので心を射貫かれた私は空いている金曜日に聖地巡礼をすると決心した。

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一ヶ所目は葛城坐一言主神社

地元民からは「いちごんさん」と親しまれ、参詣する場合に神様に願いを伝えるまで喋らずに一言だけの願いを言ったならば願いは叶うと言われる信仰が存在します。

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この時点での一言主は少なくとも天皇と同等の立場で扱われ、雄略天皇も敬意を払うといった後世には役行者に呪禁される程の零落は見られない。

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荘厳な雰囲気が漂う本殿である。ここでの願いについては割愛する。

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二か所目は高鴨神社である

比較的最近に再建された本殿や鳥居で非常に驚いた。

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ここでの記述では一言主は既に役行者に使役されている様で、天皇に讒言を送り役行者を陥れたされている。一言主の託宣自体は重要視されているものの行者に使役されている点や天皇と一言主の立場の差が大きくなり、零落が酷くなっていると解釈できる。

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中々に壮大な池で色とりどりの鯉が自由気儘に泳いでいる。

三か所目は鴨都波神社である

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主祭神は事代主と一言主では無いものの、同一視される神である。

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事代主は一言主の神と同じく託宣の権能を持つが不明な点が多い。大和王朝より以前に存在した神が出雲に輸入された話や逆に出雲から大和に輸入されたなど諸説が多いものの、名前の類似性の大きさや託宣の権能から見て原型から派生した二柱の神と変化したと考えるのが妥当だろう。

最後に役行者の誕生した寺とされる吉祥草寺である

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二体の鬼神が出迎える門

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寺内にはこの地域での左義長、茅原の大とんどの跡が存在する。高さ6m、直径3m、重さは700kgの巨大松明を雌雄二本を同時に燃やす大迫力の祭典である。中の燃え尽きた木の柱には火除けの力があるとか。

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これまた知人の写真である。恐らく今年は開催されない。

本堂は撮影禁止であるが唯一例外が有った

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なんと公認キャラクターのイラストパネルである

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因みに信仰対象として祀られている。これが神キャラか…

本堂には巨大な法螺貝や錫杖、果ては石製の金剛杵と珍しい物ばかりで溢れており驚愕の嵐であった、撮影不可が非常に悔やまれる。

さてさて賀茂一重様への聖地巡礼はこれにて終了した。キュリオシティーの完全版の発表を今から心待ちにしております。

最後に素晴らしい作品を製作して下さった有崎野氏と片道2時間強の田舎へと車で送ってくれた私の親に最大級の感謝を述べます。